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MAPI テスト

MAPI テストは、ユーザ アカウントにログインして MAPI サーバからメールを送信または受信するのにかかる時間をモニタリングします。

注:MAPI は Microsoft の独自プロトコルです。 MAPI テストでは、Microsoft の Extended MAPI プロトコルが使用されます。 このため、MAPI テストは Microsoft Exchange または Microsoft Outlook を実行している Windows サーバから実行する必要があります (Outlook Express では、正しい API がインストールされないため、不十分です)。MAPI テストでは、MAPI サーバにデフォルトのメッセージ ストア プロバイダとアドレス帳プロバイダを指定する必要があります。

オプションと引数

MAPI テストには、以下のテスト固有のオプションと引数が必要です。

これらのオプションと引数は、テストを作成または変更するときに指定します。

「サービスとしてログオンする」権限を指定する方法

  1. [管理ツール]コントロール パネルを開きます。
  2. [ローカル セキュリティ ポリシー]-[ローカル ポリシー]-[ユーザ権限の割り当て]をダブルクリックします。

    右ペインにポリシーのリストが表示されます。

  3. [サービスとしてログオン]をダブルクリックします。

    [サービスとしてログオン]ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [追加]をクリックします。

    [ユーザまたはグループの選択]ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. このポリシーを追加する名前を選択し、[Add]をクリックしてから[OK]をクリックします。

    注:このユーザが属するドメインでテストを実行する必要があります。

例 1  

この例を使って、mapiserver.yourdomain にある MAPI ユーザ アカウントの最初のメッセージを 120 秒に 1 回ダウンロードし、ダウンロード後のメッセージを削除するテストを作成します。 このテストでは、正常に応答するまで最大 10 秒待機し、最後の 3600 秒(1 時間)間のレスポンス時間および可用性の統計を算出します。

ポリシー内に新しいテストを作成する方法

  1. [テスト モニタ]ツールバーの[+](新規)をクリックします。

    [新規テスト]ペインが表示されます。

  2. [操作]フィールドで、[送信]を選択します。
  3. [テスト タイプ]リストから[MAPI]を選択します。
  4. [説明]フィールドに「MAPI-Test」を指定します。
  5. [テスト名]フィールドに「MAPI-Test」と入力します。
  6. [テスト間隔]フィールドに「120」を指定します。
  7. [テスト タイムアウト]フィールドに「10」を指定します。
  8. [間隔当たりのサンプル数]フィールドに「1」を指定します。
  9. [統計ウィンドウ]フィールドに「3600」を指定します。
  10. [MAPI サーバ]フィールドに「mapiserver.yourdomain.com」と入力します。
  11. [ユーザ名]フィールドに「MAPIuser」と入力します。
  12. [パスワード]フィールドに「MAPI123」と入力します。
  13. [パスワードの確認入力]フィールドに「MAPI123」と入力します。
  14. [ユーザ ドメイン]フィールドに「myDomain」と入力します。
  15. [メール受信者]フィールドに「congo@yourdomain.com」と入力します。
  16. デフォルトのメール本文サイズ(256 バイト)をそのまま使用します。
  17. その他すべてのフィールドで、デフォルトを受け入れます。
  18. [テストの保存]をクリックします。

変更をコミットすると、SRM によって以下のようなエントリが svcrsp.cf ファイルに追加されます。

{
index=71 
type=mapi
desc="MAPI-Test" 
dest="mapiserver.yourdomain.com" 
username="MAPIuser" 
encoded=yes 
password="xlrpm6v" 
args="domain=myDomain&op=send&to=congo@yourdomain.com&size=256"
interval=120 
samples=1 
timeout=10 
window=3600 
tos=0 
limit=0 
status=active 
name="MAPI-Test"
class=""
context=""
flags="1"
loglevel=1
}

例 2

この例を使って、mapiserver.yourdomain にある既知の MAPI ユーザ アカウントから最初のメッセージを 120 秒に 1 回取得し、ダウンロード後のメッセージを削除するテストを作成します。 このテストでは、正常に応答するまで最大 10 秒待機し、最後の 3600 秒(1 時間)間のレスポンス時間および可用性の統計を算出します。

ポリシー内に新しいテストを作成する方法

  1. [テスト モニタ]ツールバーの[+](新規)をクリックします。

    [新規テスト]ペインが表示されます。

  2. [操作]フィールドで、[取得]を選択します。
  3. [テスト タイプ]リストから[MAPI]を選択します。
  4. [説明]フィールドに「MAPI_Retrieve_Test」を指定します。
  5. [テスト名]フィールドに「MAPI Retrieve Test」を指定します。
  6. [テスト間隔]フィールドに「120」を指定します。
  7. [テスト タイムアウト]フィールドに「10」を指定します。
  8. [間隔当たりのサンプル数]フィールドに「1」を指定します。
  9. [統計ウィンドウ]フィールドに「3600」を指定します。
  10. [MAPI サーバ]フィールドに「mapiserver.yourdomain.com」と入力します。
  11. [User Name]フィールドに「MAPIuser」と入力します。
  12. [パスワード]フィールドに「MAPI123」と入力します。
  13. [パスワードの確認入力]フィールドに「MAPI123」と入力します。
  14. [ユーザ ドメイン]フィールドに「myDomain」と入力します。
  15. [ダウンロードしたメッセージの削除]を選択します。
  16. [テストの保存]をクリックします。

変更をコミットすると、SRM によって以下のようなエントリが svcrsp.cf ファイルに追加されます。

{
index=31 
type=mapi
desc="MAPI_Retrieve_Test" 
dest="mapiserver.yourdomain.com" 
username="MAPIuser" 
encoded=yes 
password="bufwate2" 
args="domain=myDomain&op=recv&download=first&delete=yes" 
interval=60 
samples=1 
timeout=30 
window=300 
tos=0 
limit=0 
status=active 
name="MAPI Retrieve Test"
class=""
context=""
flags="1"
loglevel=1
}

MAPI テストの実行時に発生する可能性があるエラーについては、「MAPI テストのエラー コード」を参照してください。