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snmpget ユーティリティ -- OID 値の取得

snmpget ユーティリティは、SNMP を使用して MIB 属性の特定のインスタンスの値を取得します。 属性の OID の後に OID の値が出力されます。 -w パラメータを使用すると、walktree ユーティリティに似たわかりやすい出力が生成されます。

このユーティリティのフォーマットは、以下のとおりです。

snmpget
    [-h hostname | ip_addr]
    [-p port]
    [-c community]
    [-v {1 | 2c | 3}]
    [-u secName]
    [-s secLevel]
    [-n contextName]
    [-a authPassword] [-A {MD5 | SHA}]
    [-A authProtocol]
    [ -x privPassword] [-X {DES | AES | 3DES}]
    [ -X encryptProtocol]    
    [-m FIPS_mode]
    [-t timeout]
    [-d logLevel]
    [-f logFile]
    [-r retries]
    [-b]
    [-w]
    [-D]
    [-C [norepeaters,] maxrepeaters]
    [-o OID]

-h hostname | ipaddr

エージェントが実行されているシステムのホスト名または IP アドレスを指定します。 IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスを指定できます。

デフォルト: localhost

-p port

エージェントが実行されている UDP ポート(たとえば 1691)を指定します。

デフォルト: 161

-c community

エージェントが使用するコミュニティ文字列を指定します。 SNMPv1 および SNMPv2c の場合のみ有効です。

注: snmpset に使用する読み取り/書き込みコミュニティ文字列を指定します。

デフォルト: public

-v {1 | 2c | 3}

エージェントが実行している SNMP のバージョン。 SNMPv1 の場合は 1 を、SNMPv2c の場合は 2c を、SNMPv3 の場合は 3 をそれぞれ指定します。

デフォルト: 1

-u secName

SNMPv3 セキュリティに使用される User-based Security Model (USM)のユーザ名を指定します。

デフォルト: なし

-s secLevel

以下に示した SNMPv3 通信用セキュリティ レベルのいずれかを指定します。

-n contextName

MIBMuxed エージェントのインスタンス名を指定します。

デフォルト: なし

-a authPassword

エージェントが secLevel 2(AuthNoPriv)または 3(AuthPriv)の SNMPv3 に設定されている場合に、認証パスワードを指定します。

注: SNMPv3 通信では、このオプションの指定は不要です。

デフォルト: なし

-A {MD5 | SHA}

エージェントが secLevel 2 (AuthNoPriv)または 3 (AuthPriv)の SNMPv3 に設定されている場合に使用する認証プロトコルを指定します。 現在、MD5 (Message Digest Algorithm)および SHA (Secure Hash Algorithm)のみを使用できます。

デフォルト: MD5

-A authProtocol

認証プロトコルを指定します。 このパラメータのオプションは、authPassword パラメータのオプションとほぼ同じです。

-x privPassword

エージェントが secLevel 3(AuthPriv)の SNMPv3 に設定されている場合に、プライバシー(暗号化)パスワードを指定します。

デフォルト: なし

-X {DES | AES | 3DES}

SNMPv3 ユーザが secLevel 3 (AuthPriv)で設定されている場合に、プライバシー プロトコルを指定します。 データ暗号化標準の場合は DES、128 ビットの暗号化キーを使用した高度暗号化標準(AES128)の場合は AES、トリプル データ暗号化標準の場合は 3DES と指定します。

デフォルト: なし

-X encryptProtocol

暗号化プロトコルを指定します。 このパラメータのオプションは、privPassword パラメータのオプションとほぼ同じです。

-m FIPS_mode

操作の FIPS モードを制御します。 許可される値は 0、1、および 2 です。

0

非 FIPS モード

1

FIPS 共存モード

2

FIPS のみのモード

デフォルト: 1

-r retries

再試行の回数を指定します。

デフォルト: 10

-t timeout

SNMP レシーバが要求をタイムアウトしたと判断するまでの期間を指定します。

デフォルト: 10 秒

-d logLevel

SNMP メッセージのログ レベルを指定します。 許可される値は 0 ~ 5 です。

0

致命的なメッセージをログ記録します。

1

重大なメッセージをログ記録します。

2

警告メッセージをログ記録します。

3

情報メッセージをログ記録します。

4

すべてのメッセージをログ記録します。

5

デバッグ メッセージを含むすべてのメッセージをログ記録します。

デフォルト: 0

-f logfile

エラーとデバッグ情報が含まれるログ ファイルの名前を指定します。

デフォルト: sysedge_utility.log

-b

値を 16 進形式で表示します。 snmpget、snmpset、および walktree ユーティリティのみに適用されます。

-w

walktree に似た形式を返すように指定します。

-D

データを DataAndTime 型として解釈するように指定します。

-C [norepeaters,] maxrepeaters

1 つ以上の MIB オブジェクトの値(表形式)を取得する一括要求を指定します。 以下のオプションを設定することにより、値が取得されます。

norepeaters

OID リスト内の一括要求の開始位置を指定します。

maxrepeaters

一括要求を取得するために繰り返される OID 値の最大数を指定します。

-o OID

snmpget、snmpset、および walktree ユーティリティに設定またはクエリされるオブジェクト識別子(OID)を指定します。

デフォルト: なし

注: OID は snmpget の最後の引数である必要があります。 1 つの snmpget 呼び出しで複数の OID を(スペースで区切って)照会できます。 以下の例を参照してください。

snmpget の例

snmpget -o 1.3.6.1.2.1.1.1.0
snmpget -o sysDescr.0
snmpget -h box1.domain.com -o 1.3.6.1.2.1.2.1.0 1.3.6.1.2.1.1.4.0 1.3.6.1.2.1.2.2.1.2.1 1.3.6.1.2.1.1.1.0
snmpget -p 2009 -c admin -v 1 -o 1.3.6.1.2.1.1.4.0
snmpget -c admin -v 2c -h Ea2f:fe90:abcd:0000:230:a2f:200:ad01 -b -o 1.3.6.1.2.1.1.1.0 1.3.6.1.2.1.2.2.1.2.1
snmpget -p 2009 -u user3v3 -v 3 -s 1 -o 1.3.6.1.2.1.2.1.0 1.3.6.1.2.1.2.2.1.1.1 1.3.6.1.2.1.2.2.1.2.1
snmpget -h 130.10.100.101 -p 2009 -u user2v3 -A SHA -a osa -v 3 -s 2 -m 2 -o 1.3.6.1.2.1.2.1.0 1.3.6.1.2.1.1.4.0
snmpget -p 2009 -u user1v3 -A SHA -a osa -X AES -x osp -v 3 -s 3 -t 30 -o 1.3.6.1.2.1.2.1.0 1.3.6.1.2.1.2.2.1.1.1 1.3.6.1.2.1.2.2.1.2.1 1.3.6.1.2.1.1.4.0
snmpget -C 1,3 -o 1.2.3.0 -o 1.2.3.1.0