SystemEDGE は、セルフ モニタとプロセス モニタのエントリを集計し、同じ属性の複数のモニタを相関させて、最も高い重大度のみを表示できます。 集計されたモニタは、同じオブジェクト クラス、インスタンス、および属性を持っています。 デフォルトでは、エージェントは集計モニタのエントリを管理するときに、トラップを送信し、集計された最悪の状態を持つエントリに対してのみアクションを実行します。 このデフォルト設定を sysedge.cf ファイルで変更できます。
トラップを送信し、最も高い重大度だけでなく、すべての接続済みモニタに対してアクションを実行するには、sysedge.cf に以下の行を追加します。
aggregate_monitor_traps aggregate_monitor_actions
モニタ集計のレベルを設定することもできます。 デフォルトでは、エージェントは同じオブジェクト クラス、インスタンス、および属性を持つすべてのセルフ モニタおよびプロセス モニタを標準集計に集計します。 ある集計に属するすべてのモニタは、接続済みモニタと呼ばれます。 sysedge.cf ファイルでは、より高いレベルの集計を設定できます。 より高いレベルの集計をスーパー集計と呼びます(プレースホルダとしてアスタリスク「*」を使用します)。 たとえば、オブジェクト集計テーブルで以下のようなモニタ集計を作成できます。
仮想オブジェクト インスタンスの集計は 3 つ以上の層をサポートします。 サポートされているインスタンスの構造は、以下のとおりです。
//<any1>/<any2>/.../<anyN>/<instance>
例
LPAR 上のオブジェクト インスタンス:
//hmc1/hyper1/lpar1/disk1
スーパー集計は、すべての層ではなく 2 つの層(右端の 2 つの層)にのみ提供されます。 この例では、以下のスーパー集計が作成されます。
//hmc1/hyper1/lpar1/*
//hmc1/hyper1/*/disk1
//hmc1/hyper1/*/*
すべてのインスタンスを集計するため、特別なスーパー集計 //* が作成されます。
注: オブジェクト インスタンスでは、「//hierarchy/instance」のように「//」と「/」を区切り文字として使用して、インスタンスとそれをホストする階層とを関連付けます。 階層は多層になる場合があります。 ローカル システム インスタンスについては、「//./」を先頭に付加します。
例
//VM-Host/VM-Guest/Disk1 //Host/Disk1 //./Disk1
スーパー集計は、右端の 2 つの層の一方または両方で有効にできます。 すべてのインスタンスを集計するため、特別なスーパー集計 //* が作成されます。
レベル 0002 の例
//VM-Host/VM-Guest/* //Host/* //./*
レベル 0004 の例
//VM-Host/*/Disk1 //*/Disk1 (//./Disk1 を除く)
レベル 0008 の例
//VM-Host/*/* //*/* (//./Disk1 を除く) //*
モニタ エントリの集計レベルを設定するには、sysedge.cf ファイルに以下の行を追加します。
aggregate_level <level>
以下のテーブルの集計レベルを許可するビット フィールドを指定します。
|
クラス |
インスタンス |
属性 |
レベル |
|---|---|---|---|
|
クラス |
//hierarchy/instance |
属性 |
(標準集計) |
|
クラス |
//hierarchy/* |
属性 |
0002 |
|
クラス |
//hierarchy-1/*/instance |
属性 |
0004 |
|
クラス |
//hierarchy-1/*/* |
属性 |
0008 |
|
クラス |
//hierarchy/instance |
* |
0010 |
|
クラス |
//hierarchy/* |
* |
0020 |
|
クラス |
//hierarchy-1/*/instance |
* |
0040 |
|
クラス |
//hierarchy-1/*/* |
* |
0080 |
|
* |
//hierarchy/instance |
属性 |
0100 |
|
* |
//hierarchy/* |
属性 |
0200 |
|
* |
//hierarchy-1/*/instance |
属性 |
0400 |
|
* |
//hierarchy-1/*/* |
属性 |
0800 |
|
* |
//hierarchy/instance |
* |
1000 |
|
* |
//hierarchy/* |
* |
2000 |
|
* |
//hierarchy-1/*/instance |
* |
4000 |
|
* |
//hierarchy-1/*/* |
* |
8000 |
たとえば、sysedge.cf ファイルに以下の行を追加すると、すべての集計ルールが適用され、エージェント全体の状態が集計対象になります。
aggregate_level 0xffff
モニタ集計およびセルフ モニタ テーブルのオブジェクト クラス列、インスタンス列、属性列の詳細については、「概念」および「セルフ モニタリング」の章を参照してください。
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