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コンソールからのシステム コマンドの発行

SYSCMD 機能を使用すると、オペレーティング システム コマンドの発行が可能になり、たとえば、ローカルの非 SNA 端末のチャネル パスや装置状態を表示するなど、実際のオペレーティング システム コンソールを使用しなくても応答を受け取ることができます。

ブロックダイヤグラムは、ユーザの端末と領域およびオペレーティング システムの間のコマンドおよび応答のフローを表わします。

SYSCMD 機能の使用

SYSCMD コマンドのいくつかのオペランドを使用すると、マスタ コンソール コマンドを入力したり、コンソールをロックしたり、特定のコンソールから発行されているようにコマンドを発行したりできます。

SYSCMD コマンドの最も基本的な形式を以下に示します。

SYSCMD command-text
command-text

入力されるコマンド。

注:  SYSCMD 機能の使用は、各ユーザのコマンド権限とセキュリティ プロファイルの両方で制限されています。 これらは、システム管理者が設定します。

マスタ コンソール コマンドの入力

コマンドが常にマスタ コンソールからのみ入力されるよう制限する場合、SYSCMD コマンドに CON=MASTER オペランドを指定して使用します。

SYSCMD CON=MASTER DATA=VARY CPU(0) OFFLINE

この場合、ユーザには MASTER 権限が必要です。

注:  この権限は、Extended Multiple Console Support(EXTMCS)コンソールを使用している場合には必要ありません。

コンソールのロック

必要に応じて確実にコマンドを発行できるようにするため、以下のオペランドを使用してコンソールを特定の環境にロックできます。

OPT=LOCK

コンソールが必要でなくなったら、以下のオペランドを使用してリリースする必要があります。そうすることで、他の SYSCMD ユーザがコンソールを利用できるようになります。

OPT=REL

特定のコンソールからのコマンド発行のシミュレート

使用していない特定のコンソールからコマンドの発行をシミュレートする場合、SYSCMD コマンドを以下の形式で入力し、Enter キーを押します(n はコンソール番号になります)。

SYSCMD CON=n DATA=command-text

これは、システム内の任意の場所で実行できます。

SYSCMD 機能によるコンソール権限チェックは行われないため、指定されたコンソールの既存の権限が使用されます。

注:  上記の例で解説されている SYSCMD コマンドの形式は、EXTMCS コンソールを使用している場合にはサポートされません。

ユーザ コンソールを使用した USS へのシェル コマンドの発行

注: USS コマンドはリソース レベルのセキュリティで保護されています。 リソース レベルのセキュリティの詳細については、「Security Guide」を参照してください。

認可された場合は、USS コマンドを使用して UNIX System Services (USS)にシェル コマンドを発行できます。

ユーザのコンソールから USS にシェル コマンドを発行するには、以下のコマンドを入力します。

USS shell_command

例: USS の実行時間のレポート

この例は、USS がどれくらいの時間実行されているかを確認します。

USS uptime

このコマンドは以下の情報を出力します。

USS 11:18PM  up 3 day(s), 02:15,  2 users,  load average: 0.00, 0.00, 0.00