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1 回のみ適用の設定

1 回のみ適用の設定によって、CA IdentityMinder はアイデンティティ ポリシーの適用方法を変えることができます。

1 回のみ適用の設定を有効にする

[1 回のみ適用]設定を有効にすると、アイデンティティ ポリシーで定義された条件をユーザが最初に満たしたとき、CA IdentityMinder はこのポリシーに関連付けられた変更を適用します。 ポリシーに関連付けられた変更アクションが発生するのは 1 回のみです。 このため、ポリシーが以前に適用されている場合には、CA IdentityMinder はポリシーの更新をユーザに適用しません。

ユーザがポリシーで定義された条件を満たさなくなると、CA IdentityMinder はポリシーの削除アクションを実行します。

[1 回のみ適用]設定は、通常、リソースのプロビジョニング時に使用されます。 たとえば、携帯電話をマネージャに割り当てるポリシーがあるとします。 ユーザが最初にマネージャになったときに、このユーザに携帯電話が割り当てられます。 CA IdentityMinder はポリシーを評価するたびにではなく、1 回のみ携帯電話を発行します。 携帯電話ポリシーを更新して、新しい携帯電話モデルを追加した場合、CA IdentityMinder は既存のマネージャに新しい携帯電話を発行しません。

注: CA IdentityMinder をプロビジョニング サーバに統合すると、リソース プロビジョニングが使用できます。

1 回のみ適用の設定を無効にする

[1 回のみ適用]の設定を有効にしない場合、アイデンティティ ポリシーに関連付けられる変更アクションは、アイデンティティ ポリシーが評価されるたびに適用されます。 これは、変更アクションが以前に適用されたかどうかに関係なく、CA IdentityMinder はポリシーの条件を満たすすべてのユーザに変更アクションを適用することを意味します。

通常、コンプライアンスを適用するアイデンティティ ポリシーでは[1 回のみ適用]設定を無効にします。 たとえば、マネージャの支出権限を $5,000 に制限するアイデンティティ ポリシーを作成できます。 CA IdentityMinder でマネージャの支出権限を $10,000 に設定すると、支出権限は $5,000 にリセットされます。 マネージャをアイデンティティ ポリシーと同期するたびに、CA IdentityMinder は支出権限が正しく設定されていることを確認します。

変更アクションと競合する変更を手動でユーザ プロファイルに加えると、CA IdentityMinder はユーザをポリシーと同期する際にこの変更を上書きします。

上記の例では、誰かがマネージャの支出権限を手動で $10,000 に増やすと、CA IdentityMinder はマネージャをポリシーと同期する際に支出権限が $5,000 にリセットされます。

以下の表は、[1 回のみ適用]設定を有効または無効にしたときの影響についてまとめています。

[1 回のみ適用]の設定

結果

有効

  • アイデンティティ ポリシーに関連付けられた変更アクションが 1 回のみ適用されます。
  • アイデンティティ ポリシー適用後に手動で加えられた変更は保持されます。
  • CA IdentityMinder が以前にアイデンティティ ポリシーを適用している場合は、このポリシーの条件を満たしているユーザに更新が適用されません。
  • ユーザがアイデンティティ ポリシーで定義された条件を満たさなくなると、CA IdentityMinder は削除アクションを実行します。

無効

  • アイデンティティ ポリシーに関連付けられた変更アクションは、ユーザをポリシーと同期するたびに適用されます。
  • 手動で加えた変更は、アイデンティティ ポリシーの適用時に上書きされます。
  • ポリシーの更新は、ユーザの同期時に適用されます。
  • ユーザがアイデンティティ ポリシーで定義された条件を満たさなくなると、CA IdentityMinder は削除アクションを実行します。