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永続的な移動操作

レコード経過時間の比較が機能するには、移動操作に関連するすべてのマネージャおよびスケーラビリティ サーバの UTC 時間が同期されていることが重要となります。 さまざまな時間帯が考慮されています。

移動されるコンピュータ上のソフトウェアに対しては、移動中に何の処理も行われていないと見なされます。 たとえば、手動で削除されたソフトウェアのインストール レコードを手動で削除するなど、いずれかのソフトウェアが移動中に手動で削除または追加された場合、コンピュータを管理するようになった新しいドメイン マネージャにも変更が記録されることが必要となります。

ソフトウェア配信(SD)エージェントがマネージャまたはスケーラビリティ サーバに接続するたびに、メッセージがエージェントに渡されます。 メッセージには、エージェントを管理しているドメイン マネージャのアドレスに関する情報および現在のスケーラビリティ サーバの UTC 時間が含まれています。 エージェントでは、ドメイン マネージャ アドレスはローカルに格納されます。 連続する 2 つの接続間にエージェントによってドメイン マネージャ アドレスの変更が検出されると、SD エージェントが処理する各ターゲット(たとえば、ユーザ プロファイル)に関して、移動元のドメイン マネージャ アドレスが記憶されます。

移動元のドメイン マネージャ アドレスが SD インフラストラクチャから新しいドメイン マネージャに渡され、移動操作が試行されます。

このアクティビティは、エージェントが新しいドメイン マネージャに移動するたびに、エージェントが処理するターゲットごとに繰り返されます。

すべての接続のタイムスタンプのようなものである参照カウンタを計算する場合、エージェントでは、渡されたスケーラビリティ サーバ UTC 時間が使用されます。 参照カウンタは、インフラストラクチャからドメイン マネージャに渡されます。 参照カウンタは、移動操作中に比較された 2 つのターゲット レコードのいずれが新しいかを判断する場合に使用されます。

SD マネージャの時間は必ずしも信頼できる時間ではないため、SD エージェントでは、この時間を以前の参照カウンタと比較して健全性がチェックされます。 現在のスケーラビリティ サーバ UTC 時間によって、以前の参照カウンタを増やす必要があることが示されている場合は、UTC 時間を使用して、新しい参照カウンタが計算されます。

一方、現在のマネージャ UTC 時間によって、参照カウンタを減らす必要があることが示されている場合には、SD エージェントでは、より大きい値がスケーラビリティ サーバへの各接続に使用されるように、この UTC 時間が破棄され、以前の参照カウンタが増やされます。

新たにインストールされた SD エージェントの場合、参照カウンタは、現在のスケーラビリティ サーバ UTC 時間を使用して常に初期化されます。