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プラットフォーム固有のコンポーネント

PIF 製品のコンポーネントは、通常、すべての UNIX および Linux 動作環境にインストール可能です。 コンポーネントを特定の動作環境にのみインストールする場合は、プラットフォーム固有のコンポーネントを定義します。 プロトタイプ ファイルで #sys: キーワードを使用して、必要な動作環境を指定します。 コンポーネントは、指定されたプラットフォーム ID(PlatformID)パラメータに一致する動作環境のターゲット コンピュータにのみインストールされます。 インストール時にプラットフォーム固有のコンポーネントが見つからない場合は、PlatformID = Any のデフォルトのコンポーネントがターゲット コンピュータにインストールされます。

プラットフォーム固有のコンポーネントの使用は、共有ライブラリのインストールなどの場合に適しています。 共有ライブラリ名は、各種の UNIX 動作環境において異なります。 共有ライブラリの名前は、Sun Solaris および Linux システムでは .so で終了し、HP-UX では .sl で終了し、IBM-AIX では .o または .a で終了します。 たとえば、ネットワーク内の HP-UX および Solaris システム用に、これらの異なる命名規則を対象とするには、2 つのプラットフォーム固有のコンポーネントを PIF 製品に追加します。 1 つ目のコンポーネントには拡張子が .sl の HP-UX 用ライブラリが格納され、2 つ目のコンポーネントには拡張子 .so の Solaris 用ライブラリが格納されます。

パッケージャにより、すべての UNIX/Linux 動作環境にインストール可能な製品(PlatformID = Any)と特定の動作環境にインストールする製品が識別されます。 すべての動作環境にインストール可能な PIF 製品には、プラットフォーム固有コンポーネントがすべて追加されます。 指定された動作環境にのみインストール可能な PIF 製品の場合は、PlatformID パラメータに一致しないすべてのコンポーネントが削除されます。