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Linux ベースのブート イメージを使用して OS イメージを作成および展開する方法

システム管理者は、Linux ベースのブート イメージを使用して、Linux オペレーティング システム、および VMware ESXi や Citrix Xen Server などのハイパーバイザを無人モードで展開できます。

以下の図に、Linux ベースのブート イメージを使用して OS イメージを作成および展開するための手順を示します。

Linux ベースのブート イメージを使用して OS イメージを作成および展開する方法

新しい Linux ベースのブート イメージを使用して、OS イメージを作成および展開します。 サポートされているオペレーティング システムのリストについては、「サポートされているオペレーティング システム」を参照してください。

以下の手順に従います。

  1. 前提条件の確認
  2. ブート イメージの作成および登録
  3. (オプション)ブート イメージへのドライバの追加
  4. (オプション)既存の OS イメージの更新
  5. OS イメージの作成および登録
  6. Linux ベースのブート イメージを使用した OS の展開
  7. OS 展開の確認

前提条件の確認

CA ITCM には、CentOS 6.3 64 ビット OS に基づく新しい Linux ベースのブート イメージが用意されています。 この Linux ベースのブート イメージのカスタマイズ バージョンが収められているメディアへのアクセス権があることを確認します。

注: ブート イメージおよび OS イメージの作成、更新、および登録は、DSM エクスプローラの対応する Image Prepare System ウィザードまたは CLI を使用して行うことができます。 IPS がインストールされているコンピュータ上で管理者権限が必要です。

Windows Vista より前のバージョン(Windows XP、Windows Server 2003 など)を搭載したコンピュータ上では、ユーザはローカル管理者グループに属している必要があります。

Windows Vista 以降のバージョン(Windows 7、Windows Server 2008 など)では、ユーザは組み込み管理者ではありません。ユーザはローカル管理者グループに属しており、管理者特権モードで管理者として実行を使用してツールを実行する必要があります。

ブート イメージの作成および登録

ブート イメージを作成するには、DSM エクスプローラの対応するウィザードを使用するか、またはコマンドライン インターフェース(CLI)から対応するコマンドを実行します。

詳細については、「DSM Explorer を使用したブート イメージの作成および登録」および「CLI を使用したブート イメージの作成および登録」を参照してください。

DSM Explorer を使用したブート イメージの作成および登録

次の手順に従ってください:

  1. [ソフトウェア]-[ブートおよび OS イメージ ライブラリ]-[Image Prepare System]-[ウィザード]-[新規ブート イメージ]に移動します。

    ウィザードに機能の紹介が表示されます。 [次へ]をクリックします。

  2. イメージ タイプのリストから LINUXPEx64 オプションを選択します。 [次へ]をクリックします。
  3. [イメージ名]フィールドにブート イメージの名前を入力します。 [次へ]をクリックします。
  4. カスタマイズされた Centos 6.3 x64 ブート ファイルが存在するフォルダを参照して選択します(製品 DVD とは別の DVD に収められています)。 [次へ]をクリックします。
  5. 指定した詳細情報のサマリを確認します。 [完了]をクリックします。

    [新規ブート イメージ: コマンドの実行]ページに、ブート イメージが正常に作成されたことが示されます。

ブート イメージを登録できるようになりました。

次の手順に従ってください:

  1. 新しいブート イメージが、[ソフトウェア]-[ブートおよび OS イメージ ライブラリ]-[Image Prepare System]-[ローカル ブート イメージ]の下に表示されていることを確認します。
  2. ブート イメージを右クリックし、[接続したドメインにブート イメージを登録]、[データおよびソフトウェア パッケージ]をクリックします。

    [ブート イメージの登録: コマンドの実行]ページに、ブート イメージが正常に登録されたことが示されます。

  3. ブート イメージが[ブートおよび OS イメージ ライブラリ]のブート イメージ フォルダに存在することを確認します。

続いて、OS イメージを作成および登録します。

CLI を使用したブート イメージの作成および登録

CLI を使用してブート イメージを作成および登録することができます。

次の手順に従ってください:

以下のいずれかのコマンドを実行してブート イメージを作成します。

次の手順に従ってください:

以下のコマンドを使用してブート イメージを登録します。

RegisterBTImages {-s <manager>} [-i <imagenames>[-u <user> -p <password> -d <domain>]

(オプション)ブート イメージへのドライバの追加

ターゲット ハードウェアに必要なドライバが Linux ブート イメージに含まれていない場合、ドライバをブート イメージに追加します。 Linux ベースのマシンが必要です。 推奨される OS は CentOS 6.3x64 です。

次の手順に従ってください:

  1. ブート イメージ DVD 上のカスタマイズされた Linux ブート イメージ ファイルに移動します。 以下のコマンドを使用して、initrd.img (RAMDISK イメージ)をコピーしてアンパックします。
    # mkdir initrd
    
    # cd initrd
    
    # gzip –dc ../initrd.img | cpio –idv
    
  2. .ko ファイルを /lib/modules/2.6.../kernel/drivers/ の下の適切なディレクトリにコピーします。

    SCSI ディスク用のドライバ(myscsidriver.ko など)を追加したら、myscsidriver.ko ファイルを initrd イメージの /lib/modules/ 2.6.32-279.el6.x86_64/kernel/drivers/scsi ディレクトリにコピーします。

    # cp myscsidriver.ko  /lib/modules/2.6.../kernel/drivers/scsi/
    
  3. 既存の initrd.img のバックアップを作成します。
    #mv  ../initrd.img  ../initrd.bak
    
  4. 以下のコマンドを使用してファイルおよびディレクトリを initrd.img に再パックすることにより新しい initrd.img を作成します。
    # find.| cpio -H newc -o > ../initrd.cpio
    
    #gzip ../initrd.cpio
    
    #mv../initrd.cpio.gz ../initrd.img
    

注: initrd.img を作成するときには、別個のディレクトリを使用して initrd.cpio および initrd.img を作成してください。 アンパックされたすべてのファイルが存在するディレクトリを使用した場合、cpio は initrd.cpio を再帰的に(パックを何度も繰り返して)作成しようとし、その結果、ハード ディスクの容量不足により処理が失敗する場合があります。

(オプション)既存の WinPE ベースの Linux OS イメージの更新

WinPE を使用する既存の Linux OS イメージをブート イメージとして更新して、その新しい Linux ベースのブート イメージを展開用に使用できます。 サポートされているオペレーティング システムのリストについては、support.ca.com で使用できる互換性マトリックスを参照してください。

以下の方法を使用して OS イメージを更新します。

これは、新しい Linux ベースのブート イメージで動作するために必要な新しいスクリプトおよびユーティリティを使用して既存の OS イメージを更新し、この OS イメージを新しいブート OS イメージとしてセットアップします。

新しいブート イメージ サポートにより、管理者は OS イメージに syslinux を手動でコピーする必要はありません。