新しいスケーラビリティ サーバと共に、ブート サーバもインストールされます。 この新しいブート サーバが、サブネットワーク内の別のブート サーバにすでに割り当てられているターゲット コンピュータを管轄することはありません。 各ブート サーバは、あらかじめ指定されたターゲット コンピュータのセットのみを管轄します。 ターゲット コンピュータのセットは、DSM マネージャによって決定されます。
すべてのブート サーバはサブネットワーク内の PXE リクエストを監視していますが、即座に応答するのは、独自のターゲット コンピュータのセットに所属するマシンからの要求のみです。 ほかのコンピュータからのリクエストには、一定回数の試行が繰り返され、かつ一定の時間が経過した後でのみ応答します。 試行回数および待機時間は、設定可能です。 複数のブート サーバが、このようなデフォルトの応答を送信することがあります。
デフォルトの応答を 1 つ以上受信したターゲット コンピュータは、応答しているブート サーバを 1 つ選択し、接続を確立します。 これは、通常、最初に応答したブート サーバになります。
新しいターゲット(まだブート サーバに割り当てられていないもの)が、そのブート サーバによって取り出されます。
別のブート サーバにすでに割り当てられているターゲットが、新しいブート サーバに再割り当てされます。 ターゲットに対して起動済みまたは保留中のインストール命令があるものの、まだ必要な OS イメージが新しいブート サーバで利用可能になっていない場合は、このインストール命令はキャンセルされます。
以下に示す、[DSM]-[スケーラビリティ サーバ]-[OSIM]-[ManagedPC]-[サーバ]の下の設定ポリシー パラメータを変更すると、ブート サーバの動作は、IP サブネットワーク内の他のブート サーバに対して変化します。
ブート サーバが ACL(Answer Control List、応答制御リスト)を使用するかどうかを指定します。 有効な値は以下のとおりです。
応答制御リストの使用が「0」に設定されていると、ブート サーバはすべての PXE リクエストにただちに応答するので、そのブート サーバが IP サブネットワーク内の唯一のブート サーバである必要があります。
応答制御リストの使用が「1」に設定されている場合は、ブート サーバが割り当て済みのターゲットの PXE リクエストにのみただちに応答します。つまり、ブート サーバは応答制御リスト(ACL)を使用します。
ほかのターゲット コンピュータの PXE リクエストには、特定の数だけ試行が繰り返され、かつ最初のリクエストから特定の時間が経過した後でのみ応答します。
応答制御リストの使用が「2」に設定されている場合は、ブート サーバが割り当て済みのターゲットの PXE リクエストにのみただちに応答します。つまり、ブート サーバは応答制御リスト(ACL)を使用します。ただし、不明なターゲットには応答しません。
デフォルト: 「1」
ブート サーバが、まだ割り当てられていないターゲットの PXE リクエストに対してデフォルトの応答を送信するまでの試行回数です。
制限: 「1」から「4」まで
デフォルト: 「3」
注: 「応答制御リストの使用」が「1」の場合にのみ評価が行われます。
ブート サーバが、まだ割り当てられていないターゲットの PXE リクエストに対してデフォルトの応答を送信するまでの待機秒数です。
制限: 「3」から「56」
デフォルト: 「10」
注: 「応答制御リストの使用」が「1」の場合にのみ評価が行われます。
以下の表に、対応する DiscoveryRetriesBeforeAnswer 値および DiscoveryTimeoutBeforeAnswer 値を示します。
|
DiscoveryRetriesBeforeAnswer |
DiscoveryTimeoutBeforeAnswer |
|---|---|
|
1 |
2 |
|
2 |
8 |
|
3 |
20 |
|
4 |
40 |
IP サブネットワーク内のどのブート サーバも、PXE ターゲットを管轄することができます。 このため、必要な OS イメージおよびブート イメージは、サブネットワーク内のブート サーバのいずれかに格納することをお勧めします。
既知のターゲット用の遅延 PXE 応答:
ブート サーバから既知の(管理対象) PXE ターゲットへの PXE レスポンスを遅延させる秒数。
応答制御リストの使用が 2 の場合のみ。
制限:0 ~ 28
デフォルト: 0
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