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インフラストラクチャ展開のコンテキストでのスケーラビリティ サーバの使用
多数のエージェントを展開するときのネットワーク使用量を減らすために、スケーラビリティ サーバで展開パッケージを「ステージング」できます。 スケーラビリティ サーバで展開ペイロード パッケージを使用可能にするには、[スケーラビリティ サーバにパッケージをステージング]オプションを指定して、ペイロードをスケーラビリティ サーバに展開します。 スケーラビリティ サーバに保存されているパッケージを後で展開する場合は、展開ペイロードを選択するときに、[スケーラビリティ サーバからパッケージを転送]オプションを有効にします。
インフラストラクチャ展開とともにスケーラビリティ サーバを使用すると、ネットワーク設定に影響します。 通常、スケーラビリティ サーバは、エンタープライズ ネットワークの「閉じた」場所にあるターゲット コンピュータにエージェントを展開するために使用されます。つまり、スケーラビリティ サーバとエージェント コンピュータ間では、ネットワーク スピードは比較的速くなります。
インフラストラクチャ展開でスケーラビリティ サーバを使用する場合、以下のように、数多くの管理タスクを注意して実行する必要があります。
- Telnet/FTP 転送メカニズムによって、Linux スケーラビリティ サーバを使用して、Windows ターゲット コンピュータに展開するために、Windows ターゲット コンピュータで Telnet を有効にする必要があります。 Windows 2003、Windows XP、またはそれ以降のオペレーティング システムが稼働しているコンピュータ上では、[コントロール パネル]-[管理ツール]-[サービス]ダイアログ ボックスを使用して Telnet サービスを有効にし、開始する必要があります。
- Telnet/FTP 転送メカニズムによって、スケーラビリティ サーバを使用して Linux または UNIX ターゲット コンピュータに展開する場合、スケーラビリティ サーバで FTP サーバが使用可能になっている必要があります。 また、マネージャはターゲット コンピュータへの接続に Telnet を使用し、スケーラビリティ サーバへは FTP を使用してパッケージを取り出すため、ターゲット コンピュータでは Telnet サーバが必要になります。
上記に加えて、使用中のスケーラビリティ サーバを Windows マシン上で実行している場合は、以下の設定タスクをスケーラビリティ サーバ上で実行し、インフラストラクチャ展開で使用される代替の FTP サイトを設定する必要があります。 CA ITCM エージェント パッケージが保存されるステージング場所を共有する場合は、その他の FTP エリアとのセキュリティ上の問題を避けるために、別々の FTP サイトが必要です。
- [コントロール パネル]-[管理ツール]を開き、[Internet Information Services (IIS)マネージャ]を選択します。
- [FTP サイト]ノードを右クリックし、[新規]-[FTP サイト]を選択して、FTP サイト作成ウィザードを実行します。
- ウィザードを実行し、新しいサイトの説明として、「ITCM FTP サイト」と入力します。 [FTP サイトのホーム ディレクトリ]ウィザード ページが表示されるまで、ウィザードで与えられるデフォルト値を選択します。 このページでは、DMPrimer インストール場所のディレクトリを指定する必要があります(ITCM インフラストラクチャ展開エージェント パッケージがこのディレクトリにステージングされるため)。 すでに DMPrimer をインストールしている場合は、[参照]ボタンを使用してディレクトリを参照します。 デフォルトでは、DMPrimer は Program Files¥CA¥DSM¥DMPrimer にインストールされます。 FTP サイトのディレクトリを選択したら、デフォルトのオプションを選択してウィザードを続行し、[完了]ボタンをクリックします。
Linux ターゲットを展開するのに Windows スケーラビリティ サーバを使用する場合、CA ITCM FTP サイトが開始されている必要があることに注意します。 デフォルトの FTP サイトなど、その他の FTP サイトが停止されているのを確認してください。そうしないと、展開が失敗します。
- スケーラビリティ サーバで FTP を使用する場合、接続のために必要なユーザ クレデンシャルの指定に注意する必要があります。 スケーラビリティ サーバ/FTP サーバにパッケージをステージングする場合は、スケーラビリティ サーバへの書き込み権限があるユーザのクレデンシャルを指定する必要があります。 スケーラビリティ サーバ/FTP サーバからパッケージを展開する場合には、通常、パッケージへアクセスするために匿名ユーザを使用します。
- Telnet/FTP を使用した展開が必要な場合は、マネージャのインストール時に FTP サーバの詳細が提供され、DMPrimer パッケージが指定したサーバにアップロードされます。 FTP サーバは、通常、スケーラビリティ サーバと同じコンピュータに配置されます。
単一のインフラストラクチャ展開マネージャに対して複数の FTP サーバを使用する場合、たとえば、各コンピュータ上で FTP サーバが実行されている複数のスケーラビリティ サーバがある場合は、いくつかの手動設定ステップを行ってから、インストール時に設定されなかった代替 FTP サーバを展開で使用する必要があります。
FTP の詳細を変更するために、新規 FTP サーバの詳細を使用して 'dmdeploy ftpinfo' コマンドを実行して、プライマ パッケージおよび dmkeydat.cer ファイルを FTP サーバ上の対応する場所にコピーする必要があります。 これにより、展開マネージャでは、Telnet/FTP を使用した展開に対してこの FTP サーバが使用されます。 これらのステップについては、「インフラストラクチャ展開で使用する FTP サーバの変更の詳細」で説明されています。
- インフラストラクチャ展開に Windows のスケーラビリティ サーバを使用している場合、Windows では同時接続に制限があることに注意してください。 接続制限に到達した場合、一部のジョブが失敗する可能性があります。 その場合、「現時点のパッケージの取得に失敗しました。 スケーラビリティ サーバの接続限度に達しました。 再試行してください」というメッセージが表示されます。 設定パラメータ「展開スレッドの制限」を使用して、インフラストラクチャ展開マネージャによって実行される同時展開の数を制御します。 設定パラメータのデフォルト値は 10 です。Windows で実行されているスケーラビリティ サーバで展開する場合、この値を変更できます。
- 使用される Telnet のバージョンが IPv6 プロトコルをサポートしていないと、純粋な IPv6 環境では展開が失敗します。
- 使用される FTP のバージョンが IPv6 プロトコルをサポートしていないと、純粋な IPv6 環境では Linux または UNIX ターゲット コンピュータへの展開が失敗します。
関連項目:
スケーラビリティ サーバを使用してパッケージを転送するプロトコル
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