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フェールオーバ サポート

フェールオーバ サポートは、Windows 動作環境および Microsoft SQL Server データベースでのみ利用可能です。

フェールオーバ サポートにより、Microsoft クラスタを実行している 2 つの異なるコンピュータにマネージャ コンポーネントがインストールされます。 システムにはマネージャの機能を実行中にアクティブ ノードである必要があるものもありますが、多くのシステムでは、マネージャ ソフトウェアがインストールされていても起動されていない場合、待機中はパッシブ ノードとなります。

クラスタへのインストール

CA ITCM には、システム障害を検出し、システム障害の場合にアクティブなノードからパッシブなノードへ自動的に切り替える機能はありません。

CA ITCM は、アクティブ ITCM Manager またはパッシブ ITCM Manager のいずれかの 2 つのモードでインストールできます。 「アクティブ」および「パッシブ」という用語は、DSM マネージャがアクティブかパッシブかということを指し、クラスタ ノード(それ自身、アクティブまたはパッシブになり得る)に言及しているわけではありません。

クラスタに CA ITCM をインストールする場合、DSM マネージャの 1 つのインスタンスがアクティブ ITCM Manager としてインストールされ、もう一方のインスタンスがパッシブ ITCM Manager としてインストールされます。

アクティブ ITCM Manager のインストール方法

  1. クラスタのアクティブ ノードで、通常の方法で CA ITCM インストーラを起動し、カスタム インストールを実行します。
  2. Manager コンポーネントと CCS、およびインストールの一部となるその他のコンポーネントを選択します。

    CCS は、クラスタ環境内にインストールする場合の必須コンポーネントで、クラスタのサポートに必要な高可用性サービス オプションが CCS によってインストールされます。

  3. [マネージャの設定]ダイアログ ボックスで、管理データベース サーバの名前を入力します。
  4. [回復]ボタンをクリックする。
  5. 表示されるダイアログ ボックスで、[回復サポートの有効化]および[アクティブ]オプションを選択します。
  6. クラスタ名および共有ドライブの場所を入力します。

    注: DSM ドメイン マネージャとローカル Microsoft SQL Server を Microsoft Cluster 環境にインストールする場合は、Microsoft SQL Server 仮想名を使用して、CA ITCM を Microsoft SQL Server Cluster Group にインストールする必要があります。

  7. [インストール先の場所の選択]ダイアログ ボックスが表示されるまで、インストールを続行します。このダイアログ ボックスではインストール先のフォルダを設定します。

    インストール先のフォルダには、コンピュータのローカル ディスク上(共有クラスタ ディスクではない)の場所を指定してください。

    設定データの場所は、クラスタの共有ディスクをポイントしている必要があります。 これは、[フェールオーバ]ダイアログ ボックスに入力した情報に基づいて自動で行われます。 ただし、[詳細設定]ボタンをクリックしてこれらの場所を確認できます。 共有コンポーネントの場所もコンピュータのローカル ディスク上にある必要があります。この場所は、同じ[詳細設定]ボタンを使用して設定されます。

  8. [次へ]をクリックし、インストールが開始するまでインストーラのダイアログ ボックスを続行します。

    クラスタ コンピュータ上でのマネージャのインストールは、スタンドアロンの非クラスタ マシン上でのインストールとは少し異なります。 通常は CCS のインストールはサイレントで行われます。 ただし、クラスタ上では、CA ITCM によって CCS の対話式インストールが起動されます。

    重要: CA ITCM によって適切な値が入力されているので、これらのダイアログ ボックスの情報のいずれも変更しないでください。CCS インストールが開始されるまで、続けて[次へ]をクリックします。

パッシブ ITCM Manager のインストール方法

  1. クラスタ内の別のコンピュータ(1 つまたは複数)にインストールする前に、クラスタ グループが利用可能であり、共有リソースが動作していることを確認します。 または、コンピュータをクラスタ内のアクティブ ノードにします。
  2. 通常の方法で CA ITCM インストーラを起動し、カスタム インストールを実行します。
  3. アクティブ ITCM Manager インストールで選択されたのと同じコンポーネントを選択します。
  4. [マネージャの設定]ダイアログ ボックスで、管理データベース サーバの名前を入力します。
  5. [回復]ボタンをクリックする。
  6. 表示されたダイアログ ボックスで、[リカバリ サポートの有効化]および[パッシブ]オプションを選択します。
  7. 次に、インストーラによって DSMRecovery.ini ファイルの場所が要求されます。

    これは、クラスタの共有ディスク上の CA ITCM 設定データ ディレクトリの中にあります。 実際の場所は、アクティブ ITCM Manager のインストール時に定義されています。

  8. [次へ]をクリックし、インストーラのダイアログ ボックスを続行し、インストールを開始します。

    アクティブ ITCM Manager のインストールと同様に、CCS は対話式に実行されます。

    重要: 繰り返しになりますが、CA ITCM によって適切な値が入力されているので、これらのダイアログ ボックスの情報のいずれも変更しないでください。CCS インストールが開始されるまで、続けて[次へ]をクリックします。

インストールが完了すると、クラスタのリソースをクラスタのアクティブ ノードに戻すことができます。

以後、クラスタ内のコンピュータ間でアクティブ クラスタ ノードが切り替わる場合、パッシブ ITCM Manager に通知する必要があります。 通知するには、ActivateManagerNode.bat ファイルを実行します。このファイルは、DSM マネージャのインストール先の bin ディレクトリにあります。 または、クラスタ管理システムを使用する場合は、ActivateManagerNode.bat ファイルの内容を実行するようにクラスタ マネージャを設定することもできます。

注: