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ldifsort ツール -- LDIF レコードのソート

ldifsort ツールを使用して、指定された属性タイプの LDIF ファイルまたは入力ストリームを並べ替えます。

このツールは、任意の属性に基づいて LDIF レコードを並べ替えることができます。 デフォルトでは、ldifsort ツールは、LDIF レコードの識別名に基づいて LDIF レコードを並べ替えます。 これにより、各レコードに、そのすぐ下のレコードが続くことが保証されます。

降順で並べ替えることを選ぶこともできます。 たとえば、ディレクトリから LDIF ファイル内のエントリを削除する際に、このオプションを使用することができます。 これは、DN 上の LDIF ファイルを降順で並べ替え、それによって下位エントリを上位エントリの前に並べます。 その後、これらのエントリを削除するために LDIF ファイルを dxmodify に渡すことができます。

デフォルトのソートは DN によって行われますが、ユーザは別の属性を使用したいと思うかもしれません。たとえば、LDIF ファイル内の従業員レコードを、管理用には従業員番号に基づいて、スペア ラインを割り当てるためには電話番号に基づいて、といったように並べ替えたいと思うかもしれません。

ldifsort ツールは不正な入力レコードに対処できます。 -b オプションを参照します。 レコードは以下のいずれかの理由で不正です。

このコマンドの形式は以下のようになります。

ldifsort [options] infile [outfile]
options

以下のオプションの 1 つ以上を示します。

-a attr

指定された属性に基づいてエントリを並べ替えます。 デフォルトのソート属性は dn です。

-b file

不正な入力レコードを指定されたファイルへ書き込みます。 不正な入力レコードにはそれぞれ、それが不正であると考えられる理由が伴います。

-b が指定されない場合、最終サマリ レポートが不正な入力レコードの数を示すことをのぞけば、不正なレコードは密かに破棄されます。

-d

降順で並べ替えます。 デフォルトは昇順で並べ替えます。

-m count

各ソート バケットに入れるレコードの数を指定します。 デフォルトは 200 です。 ソート時間を最小にするには、このオプションをファイルでエントリ数の平方根(-m count = Ö ファイル内のエントリ数)に設定します。

-r block

一度に割り当てるソート バケットの数を指定します。 デフォルトは 10,000 です。

-s bytes

各バケットの読み取りバッファのサイズを指定します。 デフォルトは 2,048 バイトです。

-t dir

一時ファイルに使用するディレクトリを指定します。

-u

(デフォルト)。 重複をチェックします。 重複レコードは不正な入力レコードと見なされます。

-U

重複をチェックしません。したがって、重複はよい入力レコードと見なされます。

-v

詳細モードで実行します。 このモードでは、診断は標準エラーに送信されます。

infile

並べ替えるファイルを指定します。

outfile

出力を書き込むファイルを指定します。 デフォルトの出力は標準出力です。

例: ディレクトリを同様に作成

この例では、古いディレクトリを参照ディレクトリと同様に作成します。

dxsearch -L -h oldhost "(oc=*)" > old.ldif
dxsearch -L -h referencehost "(oc=*)" > ref.ldif
ldifsort old.ldif old_sorted.ldif
ldifsort ref.ldif ref_sorted.ldif
ldifdelta old_sorted.ldif ref_sorted.ldif | dxmodify -h oldhost