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ldifdelta ツール -- LDIF ファイル間の差異の計算

ldifdelta ツールを使用して、2 つの LDIF ファイル間の変更、またはデルタを計算します。 ldifdelta プログラムは、LDAP ディレクトリ交換形式に基づいてオフライン でディレクトリを同期するツールです。 完全に、または部分的にディレクトリを同期するために ldifdelta を使用できます。

ldifdelta ツールを使用する前に 2 つのことを実行する必要があります。

  1. 比較したい 2 つの LDIF ファイル、たとえば ldfile および newfile を取得します。

    これをするには、DXsearch ツール(-L オプションを持った)または DXdumpdb ツールを使用します。

  2. ldifsort ツールを使用して、LDIF ファイルを並べ替えます。

ldifdelta は出力ファイルを作成できます、これは LDIF 変更レコードが含まれたファイルです。 DXmodify ツールを使用して、並べ替えられた oldfile にこれらの LDIF 変更レコードを適用し、newfile に更新することができます。

ldifdelta ツールには以下の制限があります。

ldifdelta ツールは以下の運用属性を無視します。

このコマンドの形式は以下のようになります。

ldifdelta [-x] [-v] -S dsaname oldfile newfile [outfile]
-x

X.500 および DXserver の運用属性を無視します。

-v

詳細モードで実行します。

-S dsaname

スキーマ定義が含まれる DSA サーバを指定します。

注: DSA 名はスキーマの確認に対してのみ使用されます。 これは、使用される LDIF および DSA 名がいかなる形ででもリンクされることを示唆しません。

oldfile

デルタを作成する古いファイルを指定します。

newfile

oldfile と比較する、より最近のファイルを指定します。

outfile

(オプション) newfileoldfile の間の差が含まれる出力ファイルを指定します。

ユーザがこのファイルを指定しない場合、ldifdelta は標準出力へのその出力を作成します。

例: ldifdelta および ldifsort の併用

この例では、古いディレクトリを参照ディレクトリと同様に作成します。

dxsearch -L -h oldhost "(oc=*)" > old.ldif
dxsearch -L -h referencehost "(oc=*)" > ref.ldif
ldifsort old.ldif old_sorted.ldif
ldifsort ref.ldif ref_sorted.ldif
ldifdelta -x -S DSA1 old_sorted.ldif ref_sorted.ldif | dxmodify -h oldhost