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共有インストール タイプ

共有インストール タイプは、以下の特徴がある環境用に設計されています。

共有インストールでは、データおよび一時ファイルはすべてユーザ指定のディレクトリに保存されます。 ユーザはそれぞれ自分のデータを持ちますが、共通の DevTest インストールを共有します。 共有インストールでは、ユーザは DevTest プログラム ディレクトリに対する読み取りアクセス権のみが必要です。

インストーラで共有インストール タイプを選択すると、データ ディレクトリおよび一時ファイル ディレクトリを指定するように促されます。 各ディレクトリのデフォルトの場所は USER_HOME ディレクトリです。

共有インストールでは、lisa.user.properties ファイルは、LISA_HOME ディレクトリ、および インストールを実行しているユーザの USER_HOME ディレクトリに追加されます。 このファイルには、lisa.data.dir および lisa.tmpdir プロパティが含まれます。 ファイルの場所は、lisa.user.properties システム プロパティまたは LISA_USER_PROPERTIES 環境変数を設定することによって指定できます。 これらのプロパティのいずれかがシステム プロパティとして定義されている場合は、そのシステム プロパティ定義が優先されます。

注: lisa.tmpdir は、一時ファイルを格納できる場所の変更を可能にしますが、このプロパティを変更して、外部のマウント ポイントまたは外部共有に一時ファイルを保存することはお勧めしません。 一時ファイルの保存に外部共有を使用しているケースでご使用の製品が不安定な場合、環境を引き続きサポートするために、サポートが以前のように一時ファイルを、ローカルディスクを使用して保存するように指示することがあります。

別のコンピュータ上の新しいユーザは、共有インストールにアクセスしようとする前に、USER_HOME ディレクトリに自分用の lisa.user.properties ファイルを手動でセットアップする必要があります。 このファイルは、LISA_HOME ディレクトリからコピーできます。また、別のディレクトリを使用する場合は、手動で作成できます。

このプロパティ ファイルを設定するまでは、どの DevTest コンポーネントを起動しようとしても、そのコンポーネントは起動しません。 lisa.user.properties ファイルの読み取りエラーを示すエラー メッセージが、画面およびログ ファイルに出力されます。