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LPAR エージェントの操作

DevTest LPAR エージェントの起動

標準的な操作では、LPAR エージェントはスターティッド タスクとしてセットアップされ、LPAR IPL で起動されます。 標準の MVS START オペレータ コマンド('S')を使用すると、LPAR エージェントを明示的に起動できます。

 

DevTest LPAR エージェントの停止

LPAR エージェントは、標準の MVS STOP オペレータ コマンド('P')に応答します。 また、管理ソケット接続経由で「SHUTDOWN」メッセージを発行するか、または MVS MODIFY オペレータ コマンド('F')を使用してエージェントを停止することもできます。 LPAR エージェントは、どの手法でも同じように終了します。

 

LPAR エージェントのモニタおよび管理

LPAR エージェントは、標準の MVS オペレータ コマンドを使用して、ある程度までモニタおよび管理することができます。

標準の MVS オペレータ コマンドを使用するには、MODIFY コマンド('F')を使用して、LPAR エージェントに要求を発行します。 その応答は、コンソール ログに書き込まれます。 サポートされている LPAR エージェント コマンドは以下のとおりです。

?

使用可能なコマンドのリストを表示します。

使用方法: F LPARAGNT,?

L

現在の接続とそれに関連付けられている接続 ID のリストを表示します。

使用方法: F LPARAGNT,L

T

パケットのトレースを切り替えます。

使用方法: F LPARAGNT,T <id> <state>

<id>

"L" コマンドで見つけた接続 ID を定義します。

<state>

(オプション)接続に対するパケットのトレースの状態を指定します。

状態を指定しないで T コマンドを発行すると、その接続に対するトレースの状態が返されます。

: 「ON」および「OFF」

SHUTDOWN

LPAR エージェントをシャットダウンします。

使用方法: F LPARAGNT,SHUTDOWN

以下の出力は、L コマンドの例です。

F LPARAGNT,L
+ITKO9003 - Command accepted
+ID    Type IP              Port         In       Out  Connected
+3     AT   192.168.0.100   6891          1         0  12/15/11 09:38:44
+4     A    192.168.0.100   6892          1         0  12/15/11 09:38:45

Type は、「エージェント接続」の場合は A、「クライアント接続」の場合は C です。 A または C の後に T が続いている場合は、その接続に対してパケットのトレースが有効になっていることを示します。 IP アドレスとポート番号によって、接続のソースが識別されます。 In と Out はそれぞれ、ピアから受信したパケットとピアに送信したパケットの数を示します。 Connected の日付と時刻は、接続が作成された日時を示します。 Connected の日付と時刻では、プロシージャの EXEC ステートメントの PARM で指定されたタイム ゾーンの値が使用されます。

以下の出力は、T コマンドの例です。

F LPARAGNT,T 3
+ITKO9003 - Command accepted
+Tracing for ID 3 is ON
F LPARAGNT,T 3 OFF
+ITKO9003 - Command accepted
+Tracing for ID 3 is now OFF