エンタープライズ管理ガイド › 共有アカウントの実装 › SAM エンドポイントと共有アカウントの作成 › エンドポイントの作成 › SAP R3 接続情報 › SAP R3 コネクタの環境設定

SAP R3 コネクタの環境設定

SAM を使用して SAP R3 エンドポイント上の特権アカウントを管理できるようにするには、SAP R3 コネクタを設定する必要があります。 SAP R3 コネクタを設定するには、エンタープライズ管理サーバまたは Java コネクタ サーバ（JCS） がインストールされているすべてのサーバに SAP JCo ライブラリをインストールします。

SAP ログインを使用して、SAP マーケットプレースから SAP JCo ライブラリをダウンロードします。 ご使用のシステム プラットフォームに適した SAP JCo ライブラリを選択したことを確認してください。

http://service.sap.com/connectors 

例： Windows 上での SAP JCo ライブラリのインストール

以下の例では、x86 版の Windows 2003 Server に SAP JCo ライブラリをインストールする方法について説明します。

1. SAP から Windows 用の 32 ビットの JCO 2.1 バンドルをダウンロードします。
2. sapjco-ntamd64-2.1.9.zip を一時ディレクトリに抽出します。
3. sapjcorfc.dll および librfc32.dll ファイルを Windows system32 ディレクトリにコピーします。

   注： メッセージが表示されたら、このディレクトリにある既存のファイルを上書きします。

4. sapjco.jar ファイルを Java Connector Server extlib ディレクトリにコピーします。 このディレクトリは、以下の場所にあります。

   accesspath¥Connector Server¥extlib
   

5. CA Identity Minder - コネクタ サーバー サービスを再起動します。

   SAM を使用して SAP R3 エンドポイント上の特権アカウントを管理できるようになりました。

例： Linux 上での SAP JCo ライブラリのインストール

1. SAP から Linux 用の 32 ビット JCo 2.1 zip バンドルをダウンロードし、/opt/SAPJCO などのディレクトリへそれを保存します。
2. JCS サービスを停止します。

   /opt/CA/AccessControlServer/Connector_Server/bin/im_jcs stop.
   

3. JBoss サービスを停止します。
4. RPM パッケージがまだない場合は、以下の RPM パッケージをインストールします。
   • libgcc-4.4.5-6.el6.i686.rpm
   • compat-libstdc++-296-2.96-144.el6.i686.rpm
5. /opt/SAPJCO に移動し、JCo zip ファイルを抽出します。
6. sapjco.jar を /opt/CA/AccessControlServer/Connector_Server/extlib ディレクトリへ移動します。
7. librfccm.so を /usr/lib ディレクトリに移動します。
8. /opt/CA/AccessControlServer/Connector_Server/bin に移動し、im_jcs ファイルを開きます。 ‘## Load options’ セクションを見つけます。 引用符で囲まれている JVM オプション部分をクリップボードにコピーします。

   ## Load options
   JVM_OPTIONS="-Djava.security.edg=file:/dev/./urandom -Dhttps.cipherSuites=TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA256 -Xms256M -Xmx512M -client -Djava.awt.headless=true -Dlog4jconfiguration=../conf/log4j.properties -Djava.library.path=."
   

9. /opt/CA/AccessControlServer/Connector_Server/data へ移動します。 ファイル jvm_options.conf を作成します。
10. 以下のように、最小のファイル アクセス許可を設定します。

    chmod 644 /opt/CA/AccessControlServer/Connector_Server/data/jvm_options.conf 
    

11. jvm_options.conf を編集し、コピーした JVM オプションを、ファイルの最初の行として、末尾に余分な改行文字を付けずに、1 行に貼り付けます。

    SAP JCo ライブラリ ファイル（たとえば /opt/SAPJCO）を格納したパスを java.library.path オプションの末尾に追加し、ファイルを保存します。

    例：

    -Djava.security.edg=file:/dev/./urandom -Dhttps.cipherSuites=TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA256 -Xms256M -Xmx512M -client -Djava.awt.headless=true -Dlog4jconfiguration=../conf/log4j.properties -Djava.library.path=.:/opt/SAPJCO
    

12. /opt/CA/AccessControlServer/Connector_Server/bin へ移動します。
13. LD_LIBRARY_PATH 変数を設定して、/usr/lib ディレクトリを含めます。

    LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib をエクスポートします。
    

14. LD_LIBRARY_PATH を設定したのと同じ端末から JCS サーバを起動します

    ./im_jcs start
    

15. JBoss サーバを起動します。

詳細情報：

SAP R3 接続情報