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システムの su ユーティリティを CA ControlMinder の sesu ユーティリティに置換

デフォルトでは、sesu ユーティリティはファイル システム内でマークされているため、誰もこれを実行できません。 sesu ユーティリティを使用してユーザが他のユーザのアカウントを代理使用できるようにするには、まず sesu ユーティリティを有効にし、次にシステムの su を sesu ユーティリティに置換する必要があります。

システムの su ユーティリティを CA ControlMinder の sesu ユーティリティに置換するには、以下の手順に従います。

注: 以下の手順を実行するには、root または権限を持つ他のユーザである必要があります。

  1. 以下のコマンドを使用して、ユーザが sesu ユーティリティを実行できるようにします。
    chmod +s /opt/CA/AccessControl/bin/sesu
    
  2. 以下のコマンドを使用して、システムの su ユーティリティが格納されている場所を確認します。
    which su
    
  3. 以下のコマンドを使用して、システムの su ユーティリティの名前を変更します。
    mv su_dir/su su_dir/su.ORIG
    

    ここで、su_dir は su があるディレクトリです。

  4. sesu ユーティリティを su コマンドにリンクします。
    ln -s /opt/CA/AccessControl/bin/sesu su_dir/su
    

    これで、ユーザは引き続き su コマンドを実行できますが、実際に実行されるのは sesu ユーティリティになります。

  5. 以下のコマンドを使用して、CA ControlMinder を停止します。
    secons -s
    
  6. 以下のコマンドを使用して、CA ControlMinder の設定を変更します。
    seini -s sesu.SystemSu su_dir/su.ORIG
    seini -s sesu.UseInvokerPassword yes
    

    トークン SystemSu が設定されます。これにより、CA ControlMinder が実行されていない状態では sesu は元のシステム su ユーティリティを呼び出せるようになります。

    トークン UseInvokerPassword が設定され、CA ControlMinder はユーザに、root のパスワードまたは他のユーザのパスワードではなく、自分のパスワードの入力を求めます。 ユーザ置換が許可されるには、ユーザの再認証が必要になります。

  7. 以下のコマンドを使用して、CA ControlMinder を再ロードします。
    seload