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FILE クラス

FILE クラスの各レコードは、特定のファイル、特定のディレクトリ、またはファイル名パターンが一致しているファイルに対するアクセス権を定義します。 まだ作成していないファイルについてもルールを定義できます。

デバイス ファイルおよびシンボリック リンクも他のファイルと同様に保護できます。 ただし、リンクを保護しても、リンク先のファイルは自動的に保護されません

注: NTFS ファイル システムの場合、FILE クラスのレコードはファイルのストリームへのアクセスも定義します。 ファイル ストリームの保護の詳細については、「CA Access Control for Windows エンドポイント管理ガイド」を参照してください。

スクリプトをファイルとして定義する場合は、ファイルに対する read アクセス権および execute アクセス権の両方を許可します。 バイナリを定義する場合は、execute アクセス権のみで十分です。

特別な _restricted グループに属していないユーザの場合、FILE クラスの _default レコード(_default レコードがない場合は UACC クラスの FILE のレコード)では、seos.ini ファイル、seosd.trace ファイル、seos.audit ファイル、および seos.error ファイルなど、CA ControlMinder の一部であるファイルのみが保護されます。 これらのファイルは CA ControlMinder に明示的に定義されていませんが、CA ControlMinder によって自動的に保護されます。

注: CA ControlMinder では、setuid および setgid プログラムを保護するために FILE クラスではなく PROGRAM クラスが使用されます。

FILE クラス レコードのキーは、レコードが保護するファイルまたはディレクトリの名前です。 完全パスを指定する必要があります。

以下の定義では、このクラス レコードに含まれるプロパティについて説明します。 ほとんどのプロパティは変更可能で、selang インターフェースまたは管理インターフェースを使用して操作することができます。 変更できないプロパティには、「情報のみ」と記載されます。

ACL

リソースへのアクセスを許可されているアクセサ(ユーザおよびグループ)、およびアクセサのアクセス タイプのリストを定義します。

アクセス制御リスト(ACL)の各要素には、以下の情報が含まれます。

アクセサ

アクセサを定義します。

アクセス

アクセサに与えられる、リソースに対するアクセス権限を定義します。

ACL プロパティを変更するには、authorize コマンドまたは authorize- コマンドの access パラメータを使用します。

CALACL

リソースへのアクセスが許可されるアクセサ(ユーザおよびグループ)およびそれぞれの Unicenter NSM カレンダ ステータスに基づくアクセス タイプのリストを定義します。

カレンダ アクセス制御リスト(CALACL)の各要素には、以下の情報が含まれます。

アクセサ

アクセサを定義します。

Calendar

Unicenter TNG のカレンダへの参照を定義します。

アクセス

アクセサに与えられる、リソースに対するアクセス権限を定義します。

カレンダが有効な場合のみアクセスが許可されます。 その他の場合はすべてのアクセスが拒否されます。

ACL プロパティに定義されているアクセスに基づいて、リソースへのアクセスをユーザまたはグループに許可するには、authorize コマンドで calendar パラメータを使用します。

CALENDAR

CA ControlMinder のユーザ、グループ、およびリソース制限事項の Unicenter TNG カレンダ オブジェクトを表します。 CA ControlMinder により、指定された時間間隔で Unicenter TNG のアクティブなカレンダが取得されます。

カテゴリ

ユーザまたはリソースに割り当てる 1 つ以上のセキュリティ カテゴリを定義します。

COMMENT

レコードに含める追加情報を定義します。 この情報が権限付与に使用されることはありません。

制限: 255 文字。

CREATE_TIME

(情報のみ)レコードが作成された日時が表示されます。

DAYTIME

アクセサがリソースにアクセスできる日時を規定する、曜日と時間帯の制限を定義します。

このプロパティを変更するには、chres コマンド、ch[x]usr コマンド、または ch[x]grp コマンドで restrictions パラメータを使用します。

日時の制約の単位は 1 分です。

グループ

リソース レコードが属する GFILE クラスまたは CONTAINER クラスのレコードのリストです。

DB プロパティ: GROUPS

FILE クラスのレコードのこのプロパティを変更するには、適切な CONTAINER クラスまたは GFILE クラスのレコードの MEMBERS プロパティを変更する必要があります。

このプロパティを変更するには、chres コマンド、editres コマンド、またはnewres コマンドの mem+ または mem‑ パラメータを使用します。

NACL

リソースの NACL プロパティは、リソースへのアクセス権限が拒否されるアクセサを、拒否されるアクセス タイプ(write など)と共に定義するアクセス制御リストです。 ACL、CALACL、PACL も参照してください。 NACL の各エントリには、以下の情報が含まれます。

アクセサ

アクセサを定義します。

アクセス

アクセサに対して拒否されるアクセス タイプを定義します。

このプロパティを変更するには、authorize deniedaccess コマンドまたは authorize- deniedaccess- コマンドを使用します。

NOTIFY

リソースまたはユーザによって監査イベントが生成されたときに通知されるユーザを定義します。 CA ControlMinder では、指定したユーザ宛に監査レコードを電子メールで送信できます

制限: 30 文字。

OWNER

レコードを所有するユーザまたはグループを定義します。

PACL

アクセス要求が特定のプログラム(または名前パターンに一致するプログラム)とそのアクセス タイプを使用して行われる場合に、リソースへのアクセスが許可されるアクセサのリストを定義します。 プログラム アクセス制御リスト(PACL)の各要素には、以下の情報が含まれます。

アクセサ

アクセサを定義します。

Program

指定またはワイルドカード パターン一致によって、PROGRAM クラスのレコードへの参照を定義します。

アクセス

アクセサに与えられる、リソースに対するアクセス権限を定義します。

注: PACL のリソースの指定にはワイルドカード文字を使用できます。

プログラム、アクセサ、およびそのアクセス タイプを PACL に追加するには、selang の authorize コマンドで via(pgm) パラメータを使用します。アクセサを PACL から削除するには、authorize- コマンドを使用します。

RAUDIT

CA ControlMinder の監査ログに記録されるアクセス イベントのタイプを定義します。 RAUDIT という名前は Resource AUDIT の短縮形です。 有効な値は以下のとおりです。

all

すべてのアクセス要求

success

許可されたアクセス要求

failure

拒否されたアクセス要求(デフォルト)

none

アクセス要求を記録しない

CA ControlMinder では、リソースへのアクセス試行が発生するたびにイベントが記録されます。ただし、アクセス ルールがそのリソースに直接適用されたか、またはそのリソースをメンバとするグループまたはクラスに適用されたか、については記録されません。

監査モードを変更するには、chres コマンドおよび chfile コマンドの audit パラメータを使用します。

SECLABEL

ユーザまたはリソースのセキュリティ ラベルを定義します。

注: SECLABEL プロパティは、chres コマンドと ch[x]usr コマンドの label[-] パラメータに相当します。

SECLEVEL

アクセサまたはリソースのセキュリティ レベルを定義します。

注: このプロパティは、ch[x]usr コマンドと chres コマンドの level[-] パラメータに相当します。

UACC

リソースに対するデフォルトのアクセス権限を定義します。CA ControlMinder に定義されていないアクセサ、またはリソースの ACL に登録されていないアクセサに与えるアクセス権限を指定します。

このプロパティを変更するには、chres コマンド、editres コマンド、または newres コマンドの defaccess パラメータを使用します。

UNTRUST

リソースが信頼されているかどうかを定義します。 UNTRUST プロパティが設定されている場合、アクセサはこのリソースを使用できません。 UNTRUST プロパティが設定されていない場合、アクセサのアクセス権限の決定には、このリソースについてデータベースにリストされている他のプロパティが使用されます。 trusted リソースに何らかの変更が加えられると、CA ControlMinder によって UNTRUST プロパティが自動的に設定されます。

このプロパティを変更するには、chres コマンド、editres コマンド、または newres コマンドの trust[-] パラメータを使用します。

UPDATE_TIME

(情報のみ)レコードが最後に変更された日時を示します。

UPDATE_WHO

(情報のみ)更新を実行した管理者を示します。

WARNING

警告モードを有効にするかどうかを指定します。 リソースの警告モードを有効にすると、そのリソースに対するアクセス要求はすべて許可され、アクセス要求がアクセス ルールに違反した場合、監査ログにレコードが記録されます。