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UNAB と RSA SecurID との統合の仕組み

UNAB は PAM スタック機能の活用により RSA SecurID と統合します。 PAM スタック機能では、ログイン プロセスでのユーザ認証に使用する認証プログラムや認証の実行順序を設定できます。

以下の手順では、UNAB を RSA SecurID と統合する方法を説明します。

  1. RSA SecurID がインストールされているエンドポイントに UNAB をインストールします。
  2. ユーザ認証の実行順に PAM スタックを設定します。 たとえば、ユーザ パスコードおよび PIN 番号の認証用に RSA SecurID を呼び出し、それに失敗した場合は UNAB を使用してユーザの Active Directory クレデンシャルを認証するように PAM スタックを設定します。
  3. ユーザが UNAB ホストへのログインを試行すると、以下の処理が発生します。

    RSA SecurID 認証および UNAB 認証を使用します。

    1. RSA SecurID は、パスコードと PIN 番号を指定するよう、ユーザにメッセージを表示します。
    2. ユーザはパスコードと PIN 番号を入力します。
    3. RSA SecurID は、ユーザのパスコードと PIN 番号の認証を試行します。 以下のように処理されます。
      • RSA SecurID はユーザのパスコードと PIN 番号を検証し、ユーザによるログインを許可します。 認証プロセスが終了し、ユーザ アカウントの管理プロセスが開始されます。
      • RSA SecurId はユーザのパスコードと PIN 番号を拒否します。
      • UNAB は、Active Directory ユーザ アカウントまたはローカル アカウントのクレデンシャルを指定するよう、ユーザにメッセージを表示します。
      • UNAB は、ユーザ クレデンシャルの認証を試行し、認証に成功した場合、認証プロセスは終了し、ユーザ アカウントの管理プロセスが開始されます。

例: Red Hat Advanced Server 5.3 での RSA SecurID 認証の使用

/etc/pam.d/system-auth ファイルの以下のスニペットは、Red Hat Linux Advanced Server 5.3 でのユーザ認証が RSA SecurID のみによって実行されることを示します。

auth required pam_securid.so

例: Red Hat Linux Advanced Server 5.3 での RSA SecurID、ローカル UNIX、および UNAB 認証の使用

/etc/pam.d/system-auth ファイルの以下のスニペットは、Red Hat Linux Advanced Server 5.3 でのユーザ認証が RSA SecurdID、ローカル UNIX、および UNAB によって実行されることを示します。

auth sufficient   pam_securid.so
auth sufficient   pam_unix.so
auth sufficient   pam_uxauth.so

この例の /etc/pam.d/system-auth ファイルは、RSA SecurID (pam_securid.so)モジュールを呼び出してユーザ クレデンシャルの認証を試行するように設定されています。 失敗した場合、ローカル UNIX PAM モジュール(pam_unix.so)がユーザ クレデンシャルの認証を試行します。 失敗した場合、UNAB PAM スタック モジュール(pam_uxauth.so)がユーザ クレデンシャルの認証を試行します。 この例では、UNAB PAM モジュールがユーザ クレデンシャルの認証を試行した場合、UNAB はユーザにパスワードの入力を求めません。 ローカル UNIX PAM モジュールが UNAB PAM スタック モジュールにパスワードを提供します。

注: 認証プロセスはいずれかの PAM スタック モジュールで完了する場合があります。

例: Red Hat Advanced Server 5.3 での UNAB 認証および RSA SecurID 認証の使用

/etc/pam.d/system-auth ファイルの以下のスニペットは、Red Hat Advanced Server 5.3 でのユーザ認証が UNAB 認証および RSA SecurID 認証を使用して完了することを示しています。

auth optional     pam_unix.so
auth sufficient   pam_uxauth.so
auth sufficient   pam_securid.so

この例では、RSA SecurID PAM スタック(pam_securid.so)を使用してユーザのパスコードを認証する前に、UNAB PAM スタック(pam_uxauthd.so)を使用してユーザの Active Directory クレデンシャルの認証を試行するように、/etc/pam.d/system-auth ファイルが設定されています。 ローカル UNIX PAM スタック モジュール(pam_unix.so)はオプションとして設定されています。 これは、ローカル UNIX PAM スタックはユーザを認証せずにユーザにパスワードの入力を求め、そのパスワードを PAM スタックに転送することを示しています。

注: この例の認証プロセスは、RSA SecurID または UNAB モジュールの認証成功で完了します。ローカルの UNIX 認証は使用しません。