UNIX ホストで有効
alias コマンドを使用すると、selang のコマンドやプロパティの別名を一覧表示または定義することができます。 alias コマンドは、すべてのユーザが実行できます。
注: selang のすべてのセッションで使用する別名のセットを構築するには、それらの別名をスタートアップ ファイルに定義し、selang‑r コマンドを使用します。
このコマンドの形式は以下のようになります。
alias [aliasName [aliasValue]]
(オプション)別名として使用する名前を指定します。
このオプションが指定されなかった場合は、定義されているすべての別名が一覧表示されます。
(オプション)selang コマンド シェルで aliasName に関連付ける内容を指定します。
このオプションが指定されなかった場合は、指定された別名の値が表示されます。
aliasValue には変数を 10 個まで($0 ~ $9)指定できます。 aliasValue に変数がある場合は、alias を実行する際に各変数をかっこで囲まれた適切な値に置き換える必要があります。
例: 変数を使用した、新しい管理者の作成の簡略化
新しい管理者をデータベースに簡単に追加するための別名を作成するには、以下のコマンドを入力します。
alias newadm newusr ($0) admin
この別名は、新しい管理者の名前をかっこの中に追加するだけで使用できます。 以下に例を示します。
newadm(Terri)
ユーザ Terri がデータベースに追加されます。 Terri には、データベースの管理に必要な ADMIN 属性が与えられます。 これは以下のコマンドを入力することに相当します。
newusr Terri admin
例: プロパティ名の簡略化
プロパティ名 access を省略形 acc に置き換える別名を作成するには、以下のコマンドを入力します。
alias acc access
これにより、この別名を使用して以下のように入力できるようになります。
authorize file x uid(y) acc(z)
例: コンテキストに応じた別名の使用
別名は単なる拡張された変数ではありません。コマンド名またはプロパティ名を指定すべきコンテキストでのみ解釈されます。 たとえば、以下の別名を定義します。
alias newterm newres terminal
その上で、以下のコマンドを入力します。
newterm newterm owner(nobody)
newterm という文字列の最初の出現は置き換えられますが、2 番目はそのままです。これは、コンテキストによって文字列の 2 番目のインスタンスが端末名であることが求められるためです。 これは以下のコマンドを入力することに相当します。
newres terminal newterm owner(nobody)
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