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ドライバのバイパス

一部のドライバを、CA ControlMinder の権限チェックなしで動作できるようにするには、これらのドライバに対してバイパスを定義します。 たとえば、アンチウイルス プログラムのドライバに対してバイパスを定義すれば、CA ControlMinder の権限チェックなしで、ファイルを開いてスキャンできるようになります。 バイパスを設定しないと、ドライバと CA ControlMinder との間でデッドロックが発生する可能性があります。

注: Trend Micro™ PC-cillin Antivirus の現在のバージョンのバイパスは、すぐに使用できるように設定されています。

ドライバのバイパスの設定方法

  1. BypassDriversCount レジストリ エントリ値を、バイパスの設定対象のドライバの数に設定します。

    このエントリは、CA ControlMinder レジストリの FsiDrv キーにあります。

    注: まず CA ControlMinder を停止してから、CA ControlMinder レジストリ エントリを変更する必要があります。

  2. バイパスする各ドライバについて、以下の操作を行います。
    1. DriverName_drvNumber という名前の REG_SZ タイプのレジストリ エントリを作成します。

      最初のエントリは DriverName_0、最後のエントリは DriverName_X である必要があります。ここで、X は BypassDriversCount - 1 です。

    2. 各 DriverName_drvNumber エントリを編集して、その値がバイパスするドライバの名前になるようにします。

      この値はドライバのみの名前(thisdrv.sys など)である必要があります。

  3. CA ControlMinder を再起動します。

    CA ControlMinder が再ロードされ、レジストリで定義したドライバがバイパスされます。

例: ドライバのバイパスによる互換性の問題の解決

この例では、バイパスするアンチウイルス製品(avDriverA.sys および avDriverB.sys)を定義して、アンチウイルス製品と CA ControlMinder との間の互換性の問題を解決します。 CA ControlMinder レジストリ ツリー内の FsiDrv キーの下で、ドライバ バイパスのレジストリ エントリを設定します。

HKLM¥SOFTWARE¥ComputerAssociates¥AccessControl¥FsiDrv

レジストリ エントリを以下のように設定します。

名前

タイプ

データ

BypassDriversCount

REG_DWORD

2

DriverName_0

REG_SZ

avDriverA.sys

DriverName_1

REG_SZ

avDriverB.sys

BypassDriversCount レジストリ エントリ値を 2 に設定すると、CA ControlMinder はバイパスする 2 つのドライバを探します。 各 DriverName_drvNumber レジストリ エントリ値は、バイパスするドライバを定義します。