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ユーザのトレース メッセージ

ユーザ イベントのトレース メッセージは、保護されたリソースを開く、実行する、または使用する試行を示します。

Windows の場合、このイベントの監査レコードは、以下の形式になります。

Date Time Status Event UserName SessionID RealUID RealUsername Class Resource Details AuditFlags Trace

UNIX の場合、このイベントの監査レコードは、以下の形式になります。

Date Time Status Event UserName SessionID EffectiveUsername RealUsername Class Resource Details AuditFlags Trace 
Date

イベントが発生した日付を識別します。

形式: DD MMM YYYY

注: CA ControlMinder エンドポイント管理 は日付の表示をコンピュータの設定に従って整形します。

Time

イベントが発生した時間を識別します。

形式: HH:MM:SS

注: CA ControlMinder エンドポイント管理 は時間の表示をコンピュータの設定に従って整形します。

ステータス

イベントのリターン コードを示します。

値: 以下のいずれかです。

イベント タイプ

このレコードが属するイベントのタイプを識別します。

注: CA ControlMinder エンドポイント管理 はこのフィールドを単にイベントとして参照します。

ユーザ名

このイベントをトリガしたアクションを実行したアクセス元の名前を識別します。

User Logon Session ID

アクセス元のセッション ID を識別します。

Real User ID

プロセスを実行したユーザのユーザ ID を識別します。

注:(UNIX)このフィールドは seaudit の詳細でない出力には表示されません。

Real user name

トレースされたアクションを実行しているユーザ名を識別します。

有効なユーザID

(UNIX のみ)ネイティブな OS の有効なユーザ ID の ID を識別します。

注: このフィールドは seaudit の詳細でない出力には表示されません。

有効なユーザ名

このイベントをトリガしたネイティブ OS の有効なユーザ名を識別します。 ユーザが別のユーザを代行する(代理になる)または setuid プログラムを実行する場合、この名前はユーザ名とは異なります。

クラス

アクセスされているリソースが属するクラスを識別します。

Resource

アクセスまたは更新されている実際のリソースの名前を識別します。

詳細

CA ControlMinder がこのイベントに対して実行するアクションを決定したステージを示します。

注: seaudit の詳細でない出力では、監査レコードのこのフィールドに数字が表示されます。 この数字は承認 stage code といいます。 詳細な出力または CA ControlMinder エンドポイント管理 では、監査レコードに承認 stage code に関連するメッセージが表示されます。 すべての stage code を一覧表示するには、seaudit -t を実行します。

Trace information

クラス、リソース、およびそのリソースで実行されたアクションまたはそのアクションの結果を含む、詳細なトレース情報を表示します。

監査フラグ

アクセス元が内部ユーザ(CA ControlMinder データベース ユーザ)であるかまたはエンタープライズ ユーザであるかを示します。

注: アクセス元がエンタープライズ ユーザである場合、seaudit の詳細でない出力では、監査レコードのこのフィールドに「(OS user)」 の文字列が表示されます。 エンタープライズ ユーザではない場合、このフィールドは空白です。

例: UNIX 上のユーザ イベント メッセージのトレース メッセージ

以下の監査レコードは、seaudit の詳細出力から取得したものです。

03 Nov 2008 10:38:47 P TRACE        root         490daddd:00000140 john         root         FILE         /home/jon/file.txt   55  FILE    > Result: 'P' [stage=55 gstag=55 ACEEH=8   rv=0(/home/john/file.txt
Event type: Trace message on a user
Date: 03 Nov 2008
Time: 10:38
Details: Resource ACL check
Trace information: FILE    > Result: 'P' [stage=55 gstag=55 ACEEH=8    rv=0(/home/john/file.txt
Class: FILE
Resource: /home/admin/file.txt
User name: root
Real user ID: 108
Real user name: john
Effective user ID: 108
Effective user name: root
User Logon Session ID: 490daddd:00000140
Audit flags: AC database user

この監査レコードは、2008 年 11 月 3 日に管理者が FILE クラスに属するリソースにアクセスしようとしたことにより、トレース メッセージがログに記録されたことを示します。 アクセスされたリソースの ACL に従って、管理者はアクセスが許可されました(承認 stage code 55 - リソースの ACL チェック)。

例: Windows 上のユーザ イベント メッセージのトレース メッセージ

以下の監査レコードは、seaudit の詳細出力から取得したものです。

10 Nov 2008 10:14:53 P TRACE        MACHINE¥Administrator 00000000:172ef9ef MACHINE¥john MACHINE¥john WINSERVICE   _default     1059  WINSERVICE > (C:¥WINDOWS¥system32¥services.exe) Result: 'P' [stage=1059 gstag=1059 ACEEH=6    rv=0x0 (WebClient)]                         Why?  Default record universal access check
Event type: Trace message on a user
Date: 10 Nov 2008
Time: 10:14
Details: Default record universal access check
Trace information: WINSERVICE > (C:¥WINDOWS¥system32¥services.exe) Result: 'P' [stage=1059 gstag=1059 ACEEH=6    rv=0x0 (WebClient)]                        Why?  Default record universal access check
Class: WINSERVICE
Resource: _default
User name: MACHINE¥Administrator
Real user name: MACHINE¥john
User Logon Session ID: 00000000:172ef9ef
Audit flags: AC database user

この監査レコードは、2008 年 11 月 10 日に管理者が WINSERVICE クラスに属するリソース _default にアクセスしようとしたことにより、トレース メッセージがトリガされたことを示します。 レコード ユニバーサル アクセス チェックにより管理者はアクセスが許可されました(承認 stage code 1059 - デフォルト レコードユニバーサル アクセス チェック)。