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Windows レジストリ エントリの保護

Windows レジストリ エントリを保護できるので、Windows 操作を追加保護することができます。

Windows レジストリ エントリを保護するには、以下の手順に従います。

  1. REGKEY クラス レコードと REGVAL クラス レコードを使用する場合は、これらのレコードがアクティブであることを確認します (デフォルトでアクティブになっています)。
  2. 保護するレジストリ キーまたは値の名前で、REGKEY レコードまたは REGVAL レコードを作成します。

    注: キーまたは値を指定する場合は、完全なレジストリ パス名を使用してください。 ワイルドカードを使用してキーにネストされているすべてのサブキーまたはサブキーの値を指定することができます。

    これで、レジストリ エントリは、CA ControlMinder がレコードに提供するデフォルトのアクセス権で保護されます。

  3. (オプション)ユーザおよびグループと、そのアクセス権限を、REGKEY レコードまたは REGVAL レコードに含まれる適切なアクセス制御リストに割り当てます。

例: レジストリ キーに対するデフォルトのアクセス権を NONE に設定する

以下の selang コマンドは、レジストリ キーに対するデフォルトのアクセス権を NONE に設定します。

er REGKEY HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Test¥Key1 defacc(NONE) owner(nobody)

この結果、key1 に対するデフォルトのアクセス権は以下のようになります。

Action

Windows Server 2003 以前のシステム

Windows Server 2003 以降のシステム

Windows Server 2008 以降のシステム

サブキーの列挙

拒否

拒否

拒否

キーのクエリ、変更、名前変更、または削除

拒否

拒否

拒否

キーへのハイブのロードおよびアンロード

拒否

拒否

拒否

値の列挙

拒否

拒否

許可

値の読み取り、作成、名前変更、または削除

拒否

許可

許可

サブキーのサブキーを列挙

拒否

許可

許可

サブキーの作成

許可

許可

許可

サブキーのクエリ、変更、名前変更、または削除

許可

許可

許可

サブキーへのハイブのロードまたはアンロード

許可

許可

許可

例: レジストリ キーに対するデフォルトのアクセス権を READ に設定する

以下の selang コマンドは、レジストリ キーに対するデフォルトのアクセス権を READ に設定します。

er REGKEY HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Test¥Key1 defacc(READ) owner(nobody)

この結果、key1 に対するデフォルトのアクセス権は以下のようになります。

Action

Windows Server 2003 以前のシステム

Windows Server 2003 以降

Windows Server 2008 以降

サブキーの列挙

許可

許可

許可

キーの読み取り

許可

許可

許可

キーの変更、名前変更、または削除

拒否

拒否

拒否

キーへのハイブのロードおよびアンロード

拒否

拒否

拒否

値の列挙

許可

許可

許可

値の読み取り

許可

許可

許可

値の作成、名前変更、または削除

拒否

許可

許可

サブキーのサブキーを列挙

許可

許可

許可

サブキーの作成

許可

許可

許可

サブキーのクエリ、変更、名前変更、または削除

許可

許可

許可

サブキーへのハイブのロードまたはアンロード

許可

許可

許可

サブキーの値の列挙

許可

許可

許可

サブキーの値の作成

許可

許可

許可

例: レジストリ キーのワイルドカードに対するデフォルトのアクセス権を NONE に設定する

以下の selang コマンドは、レジストリ キー内のすべてのサブキーに対するデフォルトのアクセス権を NONE に設定します。

er REGKEY HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Test¥Key1¥* defacc(NONE) owner(nobody)

ワイルドカード(*)は Key1 に適用されませんが、Key1 のすべてのサブキーに適用されます。これは、Key1 のすべてのサブキーに対してあらゆる形式のアクセスが拒否されるという意味です。 また、親保護のルールにより、Key1 の名前変更または削除も拒否されます。

このコマンドは、Key1 の値へのアクセスを許可します。 Key1 のサブキーの値(たとえば、Key1¥subkey1¥ の値)に対するアクセスは、Windows システム間で異なります。

例: レジストリ値に対するデフォルトのアクセス権を NONE に設定する

Windows Server 2003 以降のシステムでは、以下の selang コマンドで、アクセス権を NONE に設定して特定のレジストリ値を保護します。

er REGVAL HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥TestKey¥value1 defacc(NONE) owner(nobody)

注: Windows Server 2008 以降のシステムでは、アクセサがアクセス権が NONE の保護されたレジストリ値にアクセスしようとした場合、CA ControlMinder は REG_NONE の値を返します。 REG_NONE の値は、値は存在するけれども値が指定されていないことを確認します。