修復ジョブの作成

修復プロファイルの作成

CA Configuration Automation では修復を使用して、修復ジョブを実行するか、または変更を即時に行うことによってサーバまたはサービスコンポーネントの属性を変更することができます。修復の変更は、以下のコンポーネントに対して行うことができます。

レジストリキーおよび［管理対象］フォルダ内の値。
［設定］フォルダ内のパラメータ値。
実行中のマクロステップによって返された値。マクロステップは、コンポーネントブループリントの特別なディレクティブセットで、ユーティリティおよび診断の操作を実行します。各マクロステップは、サーバ、コンポーネント、またはサービスのツリービューから直接抽出されるステータスと値、またはエージェントの問合わせによって取得されるステータスと値を返します。

修復プロファイルに追加された各属性値は、1 つのステップとみなされます。修復プロファイルには複数のステップを含めることが可能です。プロファイルジョブによってプロファイルが指定されている場合は、1 つのサーバ上でステップを実行する、複数のサーバで 1 つのステップを実行する、または複数のサーバで複数のステップを実行することが可能です。

また、マクロステップは、［コンポーネントブループリント］ > ［マクロ］フォルダに含まれているエレメントから、修復プロファイルへ追加することもできます。［マクロ］フォルダのエレメントをクリックすると、マクロ属性のシートが表示されます。マクロを使用して、修復の変更を行う前にサービスを停止し、変更が行なわれた後で再開する、といったステップを実行することができます。たとえば、WebLogic は実行中に自身の config.xml ファイルをキャッシュし、シャットダウンされるときに、キャッシュしたファイルをディスクに書き込みます。 WebLogic を停止せず、CA Configuration Automation を使用して config.xml ファイルに変更を加えると、WebLogic が停止して、キャッシュされたファイルをディスクに書き込むときに、変更が上書きされます。

この問題を回避するために、修復ジョブを作成することができます。このジョブの中には、最初のステップとして WebLogic を停止し、後続のステップで必要な変更を行い、最後のステップとして WebLogic を開始する別のマクロを実行するマクロが含まれます。

注：構成ファイルの中には、修復を使用して変更できないものもあります（listener.ora など）。これらのファイル上で修復を無効にするために、クラス属性シートに［修復ジョブを許可］オプションが追加されています。修復の変更を防ぐために、デフォルトでこれらのファイルのオプションは［いいえ］に設定されています。ファイルが修復を使用して変更できるかどうかを確認するには、［ブループリント］-［構造クラス］に移動してファイルを選択し、［構造クラスの編集/表示］を選択してクラス属性シートを表示します。［修復ジョブを許可］オプションが［はい］に設定されている場合、修復を使用してファイルを修正することができます。

以降のセクションでは、修復を手動で使用して、単純な即時の属性変更を実行する方法について説明します。次のセクションは、複数ステップの修復ジョブの作成について説明しています。このジョブの中には、マクロと修復ジョブステップを含めることが可能で、ジョブとしてスケジュールおよび管理することができます。

修復プロファイルを作成する方法

［管理］リンクをクリックし、［修復］タブをクリックします。
［修復］タブのページが表示されます。
［プロファイル］リンク（メインタブの下）をクリックします。
［修復プロファイル］ページが表示され、修復プロファイルテーブルに存在するすべてのプロファイルがリスト表示されます。
［テーブルアクション］ドロップダウンリストから［修復プロファイルの作成］を選択します。
修復プロファイルの作成ウィザードの［プロファイル］ページが表示されます。
対応するフィールドに以下の情報を入力し、［次へ］をクリックします。

名前

プロファイルの名前を指定します。

説明

プロファイルの機能または目的を説明します。

［ステップ］ページが表示されます。
［テーブルアクション］ドロップダウンリストから［ステップの作成］を選択します。
CA Configuration Automation で認識されているソフトウェアコンポーネントが、［コンポーネント］ペインにリスト表示されます。
コンポーネントツリーをナビゲートし、修復する値が含まれているエレメントをクリックします。
［詳細］の［名前］フィールドには選択したエレメントが表示され、［アクション］フィールドには［更新］が表示されます。
対応するフィールドに、適切な情報を入力し、［ステップの追加］をクリックします。

新規の値

選択されたエレメントに割り当てられる値を指定します。

変更の説明

修復プロファイルによって行われている変更について説明します。

予期された値と実際の値が一致しなかった場合は失敗にする

値の相違が現在の変更に影響を与える場合は、変更を完了せずに失敗とするかどうかを指定します。

値が変わっており、変更の後コンポーネントがリフレッシュされていない場合には、CA Configuration Automation データベースに格納されている値が実際の値と異なる可能性もあるため、これは重要です。操作を失敗させることにより、ユーザは修復ジョブを再実行する前に、相違について調べて、評価します。

ステップがターゲットサーバ上で失敗した場合は停止

このステップが失敗した場合に、このプロファイルに関連付けられている修復ジョブを停止するかどうかを指定します。

メッセージは、ステップが作成されたことを確認します。
（［詳細］フィールドの上にある）［サーバ］リンクをクリックします。
サマリテーブルに円グラフが表示されます。
- 円グラフは、コンポーネントが存在するサーバの合計数を表します。円グラフでは、合計を、選択された構成の設定が同じ値を持っているセグメントに分割します。セグメントにマウスを合わせると、表示されているサーバに関連付けられている値が示されます。
- ［サマリ］テーブルには、円グラフでサーバを表す色、選択された設定の値、コンポーネントが存在するサーバ数がリスト表示されます。
以下のいずれかを実行します。
- ステップを追加する場合は、ステップ 6 ～ 8 を繰り返します。
- ［ステップの追加が完了］をクリックします。
新しく作成されたステップが、ステップテーブルに表示されます。
（オプション）以下のオプションのいずれかを使用してステップの順序を並べ替えます。
- 移動するステップの隣にあるチェックボックスをオンにして、［アクションの選択］ドロップダウンリストから［ステップを上に移動］または［ステップを下に移動］を選択します。
- 移動するステップの隣にあるチェックボックスをオンにして、テーブルの右側にある上向きまたは下向きの矢印をクリックして、ステップを上または下に移動します。
［完了］をクリックします。
修復プロファイルテーブルにプロファイルが表示されます。