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SXP 製品から MSI 製品への変換

自動方式を使用した SXP 製品のパッケージが完了すると、必要に応じてその製品を Microsoft Installer (MSI)パッケージング フォーマットのソフトウェア製品に変換することができます。 変換された MSI 製品は、同一のバージョン番号を持つ、拡張子が .msi の製品アーカイブに保存されます。

変換された MSI 製品は、SXP 製品と同じように、ソフトウェア パッケージ ライブラリに登録され、ターゲット コンピュータにインストールされます。

SXP から MSI への変換中に、すべてのファイルは、MSI パッケージ内の単一の .cab ファイルに追加されます。 単一の .cab ファイルの最大サイズは 2 GB です。 つまり、2 GB を超える SXP パッケージは、SXP から MSI へのコンバータでは変換できません。

MSI 製品のインストール中に、Microsoft Installer によってプロパティが設定されます。 プロパティのデフォルト値は、MSI 製品のプロパティ テーブルにあらかじめ定義されています。 各パッケージには、最低限のプロパティ セットが含まれています。 これらのプロパティのいくつか(たとえば ProductCode)は予約済みであるために変更することができませんが、その他のプロパティ(たとえば REBOOTPROMPT)はカスタマイズすることができます。

SXP 製品を MSI 製品に変換するときに、SXP パラメータが MSI プロパティにマッピングされます。 SXP 製品に含まれている外部(クライアント)パラメータごとに、デフォルト値を持つパブリック プロパティがプロパティ テーブルに作成されます。 その値は、該当するエントリが存在している場合は、sxpparam.ini ファイルから取得されます。 存在していない場合、プロパティ値は「未定義」に設定され、ユーザがデフォルト値を指定する必要があります。 いくつかの内部パラメータは、自動的には MSI プロパティにマップされないため、ユーザが編集する必要があります。

MSI フォーマットは、すべての SXP 機能をサポートしているわけではないため、SXP から MSI への変換には制限があります。 たとえば、SXP でフォーマットされたファイルには、1 つ以上のユーザまたはグループのためのインストールに対して、任意のユーザ固有の項目を設定できるため、ユーザおよびグループを柔軟に割り当てることができます。 この動作は MSI ではサポートされていないため、ユーザ固有のオブジェクトはいずれも、すべてのユーザに対してインストールされます。

制限が検出されるなど、変換中に発生する問題は、MSI 製品ディレクトリ内に作成される Comment.txt にすべてリストされます。 終了メッセージで、Comment.txt 内のエントリに関してユーザに対して通知が行われます。