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dtscli コマンド - データ転送の管理

dtscli コマンドを実行して、データ転送、転送ジョブ、およびスケジュールを管理します。 コマンド ライン引数は数が多いため、DTSCLI により、関連する引数がグループにまとめられます。 引数はコマンド ラインで左から右へ指定し、最近指定された引数のグループから順に解釈されます。

このコマンドのフォーマットは、以下のとおりです。

dtscli [-tos params]
[-sos params]
[-transfer params]
[-job params]
[-schedule params]
[-mode mode]
[-log params]
[-c comments-string]
[@filename]
dtscli [-agent params]
[-log params]
[-c comments-string]
[@filename]
dtscli -help [group [argument]]
dtscli -version
-tos

(オプション)転送オブジェクト サーバ(TOS)の場所およびその接続に必要なユーザ クレデンシャルを指定します。

-sos

(オプション)スケジュール オブジェクト サーバ(SOS)の場所およびその接続に必要なユーザ クレデンシャルを指定します。

-transfer

(オプション)転送オブジェクトのステータスを作成、削除、および取得します。

-job

(オプション)転送ジョブ オブジェクトに関するほかのメソッドを作成、削除、および呼び出します。

-schedule

(オプション)スケジュール オブジェクトに関するほかのメソッドを作成、削除、および呼び出します。

-mode

(オプション)「オブジェクト存続期間」モードを指定します。これにより、DTSCLI によって作成された転送が、作成後に起動されるかどうか、また起動される場合、転送完了後に転送が削除されるかどうかを制御します。

-log

(オプション)転送の起動を同期させるかどうか以外に、どのレベルのログが必要かを指定します。

-c

(オプション)コメント文字列を指定します。

デフォルト: なし

@filename

(オプション)入力として読み取られ使用されるコマンド ファイルのフル パス名を指定します。

-agent

(オプション)エージェント間の転送を実行します。

-help

dtscli コマンド ライン インターフェースのヘルプを表示します。

-version

dtscli コマンド ライン インターフェースのバージョン情報を表示します。

例: 基本的な転送の作成操作

以下の例では、転送オブジェクトおよび転送ジョブ オブジェクトを作成し、転送を転送ジョブに追加します。次に、その転送ジョブを実行し、転送オブジェクトおよび転送ジョブ オブジェクトを削除します。 ipath 引数および rpath 引数は、それぞれ開始側および応答側上にあるファイルのフル パスです。 この例では、TOS がローカル マシン上にあり、TOS および 2 つの DTS エージェントが QUIET モードで動作しているものとします。

dtscli -transfer ipath=jupiter::c:\data\03105.dat
rpath=neptune::c:\data\jupiter\03105.dat