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NOS クラス

NOS が保持するクラスは、以下のとおりです。

マシン クラス(DTMachine)

マシン オブジェクトとは、DTS ドメインを構成しているすべてのコンピュータ、または DTS サーバ、エージェント、またはその両方がインストールされあているすべてのマシンのことです。 マシン オブジェクトでは、名前や説明など実際のコンピュータに関連付けられているプロパティ、およびデータ転送中に使用される転送設定を定義しているプロパティが定義されます。 コンピュータに複数の通信インターフェースがある場合、マシン オブジェクトは、1 つ以上のインターフェース オブジェクトを参照することがあります。 DTMachine は、ホスト、ワークステーション、および未分類 TCP の実際のサブクラスを持つ、仮想の拡張スーパークラスです。 このため、DTMachine を使用する場合、特定のコンピュータがホスト、ワークステーション、または未分類の TCP オブジェクトとして分類されているかどうかを認識する必要はありません。

MDB では DTMachine クラスは指定されず、また、組み込まれることもありません。 NOS では、DTMachine は提供指定されます。 DTMachine が存在すると、MDB 内のコンピュータを表すオブジェクトの使用が容易になり、多くの DTS サービス固有のプロパティを組み込むことができるようにこれらのオブジェクトが拡張されます。 マシン オブジェクトのプロパティは、データ転送の実行方法に影響を与えます。これらのプロパティは、要件に合うように変更できます。 たとえば、該当するプロパティを変更して、マシン外のデータ転送レートを制限したり、マシン上で使用可能なプロトコルを指定したり、またマシンがブロードキャスト データ転送の受信に使用可能であることを示すことができます。

マシン グループ クラス(DTMachineGroup)

マシン グループ オブジェクトは、コンピュータ、その他のマシン グループ オブジェクト、またはその両方の論理グループで構成されています。 これらのオブジェクトは設定できます。 マシン グループ オブジェクトを使用すると、ユーザおよび管理者は、DTS ドメインの固有の論理的なビューを作成できます。 マシン グループ オブジェクトは定義済みネットワーク トポロジからは独立しているため、ネットワークを通過する転送ルートに影響を与えません。

マシン コンテナ クラス(DTContainer)

マシン コンテナ オブジェクトでは、多数のマシン オブジェクトの共通の転送プロパティ セットが定義されます。 これらのプロパティには、データ転送中にコンピュータが使用するプロトコルおよびその他の通信設定が含まれます。 管理者は、マシン コンテナ オブジェクトを使用して、マシン オブジェクトをコンテナ オブジェクトに配置し、マシン コンテナ オブジェクトのプロパティを設定することによって、マシン オブジェクトのグループのプロパティを設定できます。

動的コンテナ クラス(DTDynamicContainer)

動的コンテナ クラス(DTDynamicContainer)は、DTContainer クラスと同様に機能しますが、追加のプロパティ(アドレスの範囲またはコンテナのメンバを定義するサブネット)があります。 IP アドレスがこの範囲にあるすべてのエージェントは、動的コンテナのメンバになります。

動的コンテナを使用すると、ユーザはマシンと動的コンテナ間のルートを作成できます。 動的コンテナには、たとえば、DHCP またはダイアルアップ接続を使用するマシンなど、経時的にそのアドレスが変化するオブジェクトが格納されています。 WorldView で DTS オブジェクトを表示すると、選択した DTS オブジェクトが動的コンテナである場合は、[クラス]フィールドに DTDynamicContainer が示され、[オブジェクト詳細]タブの横に第 2 のタブ([メンバシップ])が表示されます。 このタブを使用すると、この動的コンテナに属する個々のアドレスおよびアドレス範囲を表示および変更できます。

注: DTS WorldView 動的コンテナ メンバシップは、IPv4 アドレス範囲のみをサポートします。

リンク クラス(DTLink)

リンク オブジェクトでは、2 つの異なるマシンまたはマシン コンテナ オブジェクトの間の DTS 通信リンクが定義されます。 DTS 管理者は、リンクに関連付けられた転送プロパティの共通セットを使用して、ソースおよび宛先のコンピュータを識別するこれらのリンクを定義します。 リンクでは、エンタープライズの固定データ転送ルートが定義されます。

インターフェース クラス(DTInterface)

インターフェース オブジェクトでは、特定のコンピュータに関連付けられた物理インターフェースが定義されます。 特定のプロトコル特性をインターフェースに関連付けることができます。 インターフェースに優先プロパティを割り当てると、転送に使用するルートおよびプロパティを判別する場合のインターフェースの評価順序を指定できます。 応答コンピュータに関連付けられたインターフェースは、一致する特性を持つインターフェースが見つかるまで開始コンピュータのインターフェースと順次比較されます。