

転送プロトコルおよび転送メカニズム › IP マルチキャストまたは MCAST › UDP の操作および制限事項
UDP の操作および制限事項
マルチキャストでは、保証された配信が行われません。つまり、TCP よりも信頼性が低い UDP を使用して、パケットの送信が行われます。 UDP は、インターネット プロトコル ファミリの SOCK_DGRAM 抽出をサポートする、シンプルで信頼性の低いデータグラム プロトコルです。 このプロトコルは、プロトコル(IP)のすぐ上に配置されています。 UDP ソケットはコネクションレスであり、通常、sendto、sendmsg、recvfrom、および recvmsg システム呼び出しで使用されます。 以下に、マルチキャストおよび UDP の使用の短所および制限の一部を示します。
- UDP パケットは、基盤となる通信メカニズムの障害など、さまざまな原因で消失または破棄されることがあります。
- UDP では、パケットのデータ部分に対するチェックサムが実行されます。 受信したパケットのチェックサムでエラーがある場合、送信者への通知なしでパケットが破棄されます。
- UDP ソケットに保存される受信パケットには制限があります。 このため、この制限を超えて受信したデータグラムは、通知なしで破棄されます。
- UDP では、UDP パケットへの応答で Internet Control Message Protocol(ICMP)エラー メッセージを受信および処理する場合に以下の制限があります。
- ICMP「source quench」メッセージは無視されます。
- ICMPの「destination unreachable」、「time exceeded」、および「parameter problem」メッセージによりピアからソケットが切断されます。 このため、後でエラーを返したのと同じソケットを使用してパケットを送信しようとします。
- UDP では、パケットの送信順にパケットが配信されることが保証されません。
- UDP では、通信プロセスの間に二重パケットが生成されることがあります。
- UDP を使用するアプリケーションは、UDP パケットの配信を確認する必要があります。 保証された配信は、DTS の主な機能です。 送信側および応答側の DTS エージェントが連動して、(UDP パケットの場合も)正しいデータの送信を確保します。
- ルーティングされたネットワークでは、UDP パケットには低い優先度が指定されています。 ネットワークがビジーであり、パケットを破棄する必要がある場合、UDP は最初に破棄されます。 DTS 環境のルータがパケットを破棄する場合、応答エージェントは、データが破棄され、要求が再送信されたことを開始側に通知します。 開始側は次にパケットを再送信します。 このような持続的な再送信が必要なため、ネットワーク トラフィックが増大され、より多くのパケットが破棄されます。
- ルータがすべてのサブネットにマルチキャスト パケットを複数回送信すると、ネットワーク トラフィックが大幅に増大します。 いずれのマルチキャスト メッセージも、すべてのサブネットに対して送信されます。 ルータには、どのサブネットにこのデータに対する応答側があるかを認識する手段がないため、データはすべてのサブネットに送信されます。
Copyright © 2014 CA Technologies.
All rights reserved.
 
|
|