Microsoft Project の[計算]オプションは既定で[オン]に設定されています。 その結果、Microsoft Project で CA Clarity PPM プロジェクトを開くと、プロジェクトが再計算されます。 タスクの開始日および終了日は、それらの間の依存関係チェーンを考慮するために自動的に調整されます。 たとえば、終了/開始の依存関係がある 2 つのタスク(Task 1 および Task 2)を作成します。 Task 2 の開始日は、依存関係リンクに基づいて Task 1 の終了日を基準として計算されます。 ガント図もそれに応じて更新されます。 その後のタスクは、要約タスク レベルの残存作業、実績作業、および作業に対するタスク レベル値を要約して同様に計算されます。
前提条件:
Microsoft Project で CA Clarity PPM プロジェクトを開いたときに再計算されないように、Microsoft Project で[計算]オプションを[オフ](手動)に設定できます。 手動計算を使用する場合、Microsoft Project は以下の方法で実行します。
以下の例では、Project 1 および Summary の残存作業は計算されず、ゼロ時間として表示されます。 これは、手動計算が有効な場合プロジェクトが計算されないために発生します。

プロジェクトを計算するには、F9 を押すか、Microsoft Project の[計算: 必須]ボタンを使用します。 Microsoft Project は、計画を計算し、すべてのタスクのロールアップされた値が表示されます。 また、タスクは終了/開始の依存関係に基づいてガント図に表示されます。
手動計算を有効にすると、タスクはガント図で静止しているままで、時間は要約タスクまたはプロジェクト レベルでロールアップされません。
たとえば、Microsoft Project で手動計算を有効にし、CA Clarity PPM で実施期間設定方法を指定時間均等に設定します。 その後、CA Clarity PPM で 3 つのタスクでプロジェクトを作成します。 要約タスクを作成し、要約タスク下の子としてタスクを降格します。 終了/開始の依存関係を適用し、残存作業を識別し、実績作業を記録します。
Microsoft Project で CA Clarity PPM プロジェクトを開きます。 手動計算が有効であるので、プロジェクトは計算されず、結果は以下の図に示されているように表示されます。

プロジェクトを計算するには、F9 を押します。 結果は以下の図に示されているように表示されます。

手動計算を有効にすると、要約タスク日は自動的に計算されません。
たとえば、Microsoft Project で手動計算を有効にし、CA Clarity PPM で実施期間設定方法を指定時間均等に設定します。 その後、CA Clarity PPM で依存関係のないいくつかのタスクでプロジェクトを作成します。 要約タスクを作成し、要約タスク下の子としてタスクを降格します。 プロジェクト マネージャの要件を反映するために、ガント図上でタスクを手動でドラッグします。
Microsoft Project で CA Clarity PPM プロジェクトを開きます。 手動計算が有効であるので、プロジェクトは計算されず、結果は以下の図に示されているように表示されます。

プロジェクトを計算するには、F9 を押します。 結果は以下の図に示されているように表示されます。

手動計算が動作するには、任意の順に Microsoft Project および CA Clarity PPM の両方で設定を構成する必要があります。
Microsoft Project の[計算]オプションを[オフ]に設定する必要があります。 この設定はグローバルで、各プロジェクトの .mpp ファイルで保存されます。 この設定を構成した後に作成される .mpp プロジェクトはこの設定を継承します。
注: この設定を構成する前に作成された .mpp プロジェクトについては、プロジェクト マネージャはそのプロジェクトのグローバル設定を更新する必要があります。 グローバル設定を更新するには、CA Clarity PPM から Microsoft Project の計画を開き、以下の手順に従います。
Microsoft Project 2007
以下の手順に従います。
Microsoft Project 2013 または 2010
以下の手順に従います。
管理者権限を使用して実施期間設定方法を指定時間均等に設定する必要があります。
以下の手順に従います。
手動計算が有効な場合、以下の例外が適用されます。
タイムシートを使用する場合、タスクに対して記録される実績時間は設定を上書きすることがあります。 開始日、終了日、またはその両方が変更される可能性があります。
たとえば、Task 1 は 5 月 1 日に開始します。Ken はタスクが開始される前の 4 月 20 日に 8 時間を記録します。 次回プロジェクトが Microsoft Project で開かれると、タスクの開始日は 4 月 20 日に変更されます。 Ken が終了日の後にタスクに対して実績時間を記録する場合も同じです。 Microsoft Project では、終了日が最後に記録された実績時間に移動されます。
リソースの平準化ではプロジェクトも計算されます。 Microsoft Project でプロジェクトを計算しない場合は、リソースの平準化を使用しないでください。
タスク制約を適用すると、[計算]オプションのグローバル設定が[オフ]に設定されている場合でも、Microsoft Project によってプロジェクトが計算されることがあります。
Microsoft Project のリソースの平準化は、リソースが配置超過にならないようにチーム メンバの利用可能時間に基づいてプロジェクトをスケジュールします。 リソースの平準化では、タスクの遅延、タスクの分割、およびリソース割り当ての遅延を行ってリソース配置を調整します。 また、リソースが平準化されると、プロジェクトの計算も行われます。 そのため、Microsoft Project でプロジェクトを計算する場合にのみ、リソースを平準化するようにしてください。
以下の手順に従います。
Microsoft Project は、ユーザの Microsoft Project 設定に基づいて両方のタスクの開始日を本日またはプロジェクトの開始日に自動的に設定します。
タスクは重なってスタックされたままで、計画を計算する必要があることを示しています。

タスクは重なってスタックされたままで、計画を計算する必要があることを示しています。 以下に示されているように、リソースはその日 16 時間作業すると予想されます。

Microsoft Project は、リソースが利用可能時間の 1 日 8 時間作業し、そのため超過配置が解消されるように、タスクを自動的に計算またはスケジュールします。 タスク位置を移動しない場合は、リソースを平準化しません。

タスク制約を適用する場合、グローバル設定が手動でも、自動計算がトリガされる可能性があります。
以下の手順に従います。
Microsoft Project は、ユーザの Microsoft Project 設定に基づいて開始日を本日またはプロジェクトの開始日に自動的に設定します。
Microsoft Project は、Task 1 に[指定日以降に開始]制約を適用します。 この制約を参照するには、マウス ポインタを[カレンダ]アイコン上に移動します。
Microsoft Project は、ユーザの Microsoft Project 設定に基づいて開始日を本日またはプロジェクトの開始日に自動的に設定します。
Microsoft Project は、Task 2 に[指定日以降に開始]制約を適用します。 この制約を参照するには、マウス ポインタを[カレンダ]アイコン上に移動します。
タスク制約を作成すると、Microsoft Project は[計算]オプションのグローバル設定が[オフ]に設定されている場合でも自動的にタスクを計算します。

以下の例は、リソースの配置超過を手動で調整するとどのように自動計算がトリガされないかを示しています。
以下の手順に従います。
Microsoft Project は、ユーザの Microsoft Project 設定に基づいて開始日を本日またはプロジェクトの開始日に自動的に設定します。
タスクは重なってスタックされたままで、計画を計算する必要があることを示しています。

タスクは手動で設定した日付に凍結されたままで、計画を計算する必要があることを示しています。

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