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別の LPAR での CA CSM の実行

共有 DASD を持つシスプレックス内の別の LPAR で CA CSM を実行できます。 たとえば、CA CSM を LPAR1 にインストールし、その後再インストールせずに LPAR2 で実行します。

注: 同じ USS ファイル システムを使用している CA CSM は一度に 1 つの LPAR でのみ実行できます。 適切なレベルの CA Common Services for z/OS 関数 CETNxxx を新しい LPAR にインストールしていることが必要です。 CA Common Services for z/OS 関数 CETNxxx のレベルは、お使いの CA CSM のバージョンによって異なり、最初の LPAR 上のバージョンと同じです。

重要: CA CSM は、CA Datacom データベースでファイル システムに使用される USS パスを格納しています。 両方の LPAR システムで同じ USS パス名を使用する必要があります。

たとえば、LPAR1 に以下の USS パスがあります。

/u/users/csmpt/PT51/mpm/scroot/DatabaseM/CA/CA_ACF2_-_MVS/

LPAR2 へのインストールでも同じ USS ファイル システムを使用してください。 LPAR2 上で CA CSM を再起動すると、共有ファイル システムによって USS パスの前に接頭辞が自動的に追加され、CA CSM が正しいシステムにマウントされます。

以下の手順に従います。

  1. LPAR1 で実行中の CA CSM にログインし、[Settings]タブの[System Settings] - [Mount Point Management]に移動します。 [Unmount at Shutdown]を選択します。 [Apply]ボタンをクリックして、変更を保存します。
  2. LPAR1 上の CA CSM をシャットダウンします。
  3. LPAR1 から CA CSM USS ファイル システムをマウント解除します。 このファイル システムは、CA CSM アプリケーション サーバ スターティッド タスクまたはバッチ JCL の実行前にマウントされました。 このファイル システムは、SAMPLIB (MSMLIB)メンバでも参照されます。 以下に例を示します。
    C_HOME=/parent_path/msmserv/version_number/msmruntime/tomcat
    

    前のケースでのマウントポイントは、以下のファイル システム向けです。

    /parent_path/msmserv/version_number/
    
  4. (オプション)マウントポイントに必要なファイル システムおよび z/OS データ セット情報は、OMVS で以下のコマンドを発行して確認します。
    df –vkP | grep /parent_path/msmserv/version_number/
    
  5. CA CSM USS ファイル システムを LPAR2 にマウントします。
  6. [Edit ASCII]オプションを使用して、parent_path/msmserv/version_number/msmruntime/Tomcat/conf にある 2 つの XML ファイル(context.xml および server.xml)を編集します。 ISPF エディタを使用することをお勧めします。
  7. 現在の LPAR1 上の MUF および CA Datacom Server を停止します。
  8. LPAR2 用の該当ファイルを複製し、それらを元の名前に変更します: context.xml および server.xml
  9. LPAR2 上で MUF および CA Datacom Server スターティッド タスクまたはバッチ JCL を開始します。
  10. (オプション)LPAR1 で実行中の CA CSM にログインし、[Settings]タブの[System Settings] - [Mount Point Management]に移動します。 チェック ボックス[Unmount at Shutdown]をオフにします。 [Apply]ボタンをクリックして、変更を保存します。