CA CSM は Java ベースの FTP クライアントを使用します。 この FTP クライアントには、セッションの操作を制御するいくつかのオプションがあります。 FTP サーバにログインするとき、これらのオプションは認証サービスを提供する FTP プロキシに関連付けられているとは見なされません。
FTP セッションのオプションは、インストールされた CA CSM データ セット SAMPLIB(PASADVOP)で指定されます。 このデータ セットは XML ファイルで、利用可能なすべての FTP セッションのオプションを定義する FTPOPTIONS セクションがあります。 各オプションは FTP クライアントのデフォルトに設定されます。
<FTPOPTIONS> XML タグは、CA CSM が確立するすべての FTP 接続に対して読み込まれます。 タグが定義されていない、または空の場合、CA CSM FTP クライアントはこのセクションで示されているデフォルトを使用します。
FTP セッション設定用のコード構文のサンプルを以下に示します。
<FTPOPTIONS>key_1=value_1, key_2=value_2</FTPOPTIONS>
以下のキーを使用することができます。
firewall.friendly FTP オプションは、以下のようにデフォルトでは true に設定されます。
<FTPOPTIONS>firewall.friendly=true</FTPOPTIONS>
オプションをオーバーライドする場合のみ、このオプションを指定します。
firewall.friendly オプションは、パッシブ モードで動作する FTP を参照します。 パッシブ モードは、FTP サーバに FTP データ接続用のリスニング ポートを開くように指示します。 このオプションが false に設定される場合、FTP クライアントはサーバ用のリスニング ポートを開きます。
パッシブ モードがサポートされているかどうかをネットワーク管理者に問い合わせてください。 または、バッチ FTP プログラムを実行して、デフォルトが受け付けられるかどうかをテストできます。 「anonymous」で FTP サーバにログインするステートメントの後に、QUOTE PASV を挿入します。
ジョブ出力は、以下のテキストを含むメッセージを表示します。
227 Entering Passive Mode (IP_address,FTP_server_code)
200 PORT command successful.
このメッセージが表示された場合、firewall.friendly を false に設定します。
verify.pasv.ip FTP オプションは、以下のようにデフォルトでは true に設定されます。
<FTPOPTIONS>verify.pasv.ip=true</FTPOPTIONS>
オプションをオーバーライドする場合のみ、このオプションを指定します。
重要: ファイアウォールのサポート チームが強く依頼しない限り、このオプションをオーバーライドしないことをお勧めします。
ファイアウォールの実装の中には、PASV コマンドへの応答で FTP サーバから返される IP アドレスを遮断し変更するものもあります。 この場合、CA CSM アプリケーション サーバのログで以下のメッセージが表示されることがあります。
Host attempting data connection ip_address_1 is not same as server ip_address_2
ファイアウォール サーバで変更された IP アドレスを示します。
FTP サーバの IP アドレスを示します。
default.timeout FTP オプションは、以下のようにデフォルトでゼロ(0)に設定されます。
<FTPOPTIONS>default.timeout=0</FTPOPTIONS>
オプションをオーバーライドする場合のみ、このオプションを指定します。
このオプションの値はミリ秒で時間を指定します。 デフォルト値 0 は無限タイムアウトとして解釈されます。 いくつかの環境では、200 MB 以上のサイズの大きなファイルをダウンロードするときに、タイムアウトの問題が発生する場合があります。
たとえば、大きなファイルは OMVS の FTP コマンド ライン セッションを使用してダウンロードされます。データ転送が完了すると、後続の FTP コマンド(たとえば ls)が入力されます。 タイムアウトの条件を満たすと、以下のようなメッセージが表示されることがあります。
Connection to server interrupted or timed out. Waiting for reply.
このケースでは、CA CSM にこのメッセージが表示された場合、10000(10 秒を表す)の値を設定することでこの問題は解決します。
default.port オプションは、デフォルトでは 21 に設定されます。 このポートは FTP が使用する業界標準のデフォルト ポートです。 FTP プロキシ認証要件がない場合でも、このデフォルト ポートを変更するファイアウォールの実装がある場合があります。
<FTPOPTIONS>default.port=21</FTPOPTIONS>
ポート番号 21 を必要なポート番号に変更できます。
注: FTP プロキシ設定を有効にする場合、このオプションによる影響はありません。
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