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インストール後の作業(アップグレード時)

このセクションでは、アップグレードを完了して CA Business Service Insight を再起動するために、アップグレード後に実行する必要がある作業について説明します。

以下の手順に従います。

  1. Web サイトを起動します。
  2. (オプション)パブリック シノニムからプライベート シノニムに変更するには、データベース上で以下のいずれかのプロシージャを呼び出します。
    		begin
    		prc_recreate_all_synonyms ('YES');
    		end
    
    または
    
    		exec prc_recreate_all_synonyms ('YES');
    
  3. (オプション)データベースで OBLIDBADMIN アカウントをロックするには、sysdba としてデータベースに接続されている状態で以下を実行します。
    		alter user oblidbadmin account lock
    
  4. (オプション) OBLIDBADMIN パスワードを変更するには、sysdba としてデータベースに接続されている状態で以下を実行します。
    		alter user oblidbadmin identified by ‘<new_password>’
    
  5. タイム ゾーン用に選択した時間オフセット(GMT からの時間)が選択したタイム ゾーン名の時間オフセットの定義と一致することを確認します。 夏時間の期間の開始日と終了日を設定する場合は、必ず選択したタイム ゾーンの国で定義されている正確な日付を設定します。 これらのフィールドのどちらか一方に正確な情報が入力されていないと、システムの誤動作が発生したり、メトリック計算に必要以上に時間がかかったりすることになります。
    1. ACE2 またはコンテンツ転送をインストールした場所で、%OG_HOME%\log に移動し、ファイル ace2_wrapper.log または oblisync_wrapper.log を開きます。 メトリック登録情報フォーマッタに関するメッセージがログに表示される場合、%OG_HOME%\bin に移動して、MigrateClusterMetrics.exe を実行します。 実行が完了すると、サービスの起動が再開されます。
  6. (オプション)リバース プロキシによって Web サイトに転送されたリクエストをサポートするには、web.config ファイルの AppSettings セクション内の ProxyPrefix キーの値にプレフィックス文字列を指定します。 このプレフィックス文字列は、プロキシ設定で Web サイトにリクエストをルーティングするように設定されています。
    1. プロキシの値が正しいスペルで入力され、その前後にスラッシュがあることを確認して(例: "/prefix/")、Web サイトがリバース プロキシに正しくルーティングされるようにします。

      たとえば、Web サイトにマッピングされたプレフィックスが「ca」の場合、web.config ファイルは以下のように更新されます。

      		<appSettings>
      		<add key="ProxyPrefix" value="/ca/" />
      		</appSettings>
      

      ProxyPrefix キーが存在しない場合やその値が空の文字列の場合、Web サイトは標準モードで動作します。

    2. プロキシ設定にヘッダを追加します。 ヘッダ キーは、「X-Forwarded-CA-Oblicore-Proxy」と指定する必要があります。

      たとえば、Oblicore Web アプリケーションのプロキシ アクセス URL が http://proxy/ca/ の場合(ca はプレフィックスです)、web.config ファイルは以下のように更新されます。

      		<appSettings>
      		<add key="ProxyPrefix" value="/ca/" />
      		</appSettings>
      

      この更新のほかに、「X-Forwarded-CA-Oblicore-Proxy」というキー名の新しいヘッダがプロキシ Web アプリケーション設定に追加されます。

  7. 現在のバージョンに行われた変更を反映させるために API インターフェースを更新します(詳細については、「CA Business Service Insight SDK ガイド」の「API Backwards Compatibility」を参照してください)。 8.1 より前のバージョンからの API コードを使用する場合、この手順は必須です。

バージョン 8.x への API の更新

  1. [assign the version number for your book] の WSDL を使用して、契約サービス、ポートフォリオ サービス、およびリポジトリ サービス用のプロキシ クラスを作成します。 8.0 より前のバージョンからアップグレードしている場合は、最後にインストールしたバージョンの WSDL を使用します。
  2. API コードを再コンパイルします。

コンパイル エラーが発生した場合:

  1. 手動で変更する必要のあるコードを特定し、新しい API に加えられた変更(フィールドの順序やタイプなど)に従って更新します。
  2. 変更内容を反映した後で API コードをもう一度コンパイルします。

アップグレード ログ ファイル

旧バージョンからアップグレードするとき、CA Business Service Insight により 2 つのログ ファイルが生成されます。

OG8.xMigration.log

  • OG8.xMigration.log ファイルは常に存在し、最後の実行時のエントリのみが含まれます。
  • 最初のアップグレード(または、以前のアップグレード時のログ ファイルが存在しないとき)では、すべてのアップグレード ログ エントリがここに書き込まれます。 最初のアップグレードが完了した時点では、他のログ ファイルは存在しません。
  • 2 回目のアップグレードを開始するとき(または、ログ ファイル OG8.xMigration.log がすでに存在するとき)、このファイルの内容は、アップグレードの開始前に OG8.xMigrationHist.log ファイルに移動および追加されます。

OG8.xMigrationHist.log
(アップグレード履歴)

  • ファイル OG8.xMigrationHist.log はアップグレード履歴ファイルです。2 回目のアップグレードで作成され、現在のアップグレードより前のすべてのアップグレードのエントリが含まれます。
  • 各アップグレードの開始時に、OG8.xMigration.log の内容(以前のアップグレード)が、このファイルに移動および追加されます。

パスワード更新ユーティリティ

パスワード更新ユーティリティは、CA Business Service Insight サービス、CA Business Service Insight COM+ エンジン、および Oracle DB 内のパスワードを変更します。 このユーティリティは CA Business Service Insight バージョン 8.x 以降で動作します。

以下のいずれかのパスワードを変更した後に、パスワード更新ユーティリティを実行します。

Windows パスワード

Windows パスワードを変更した後に、パスワード更新ユーティリティを実行し、新しいパスワードを入力します。 このユーティリティは、入力するパスワードに基づいて、サービス アカウント、パスワード、および COM+ エンジンの認証情報を変更します。 ユーザ アカウントの認証情報を使用しており、「ローカル システム」アカウントを使用していない CA Business Service Insight サービスのみが変更されます。

Oracle の認証情報

パスワード更新ユーティリティを使用して、CA Business Service Insight で使用されるさまざまなデータベース ユーザの Oracle DB パスワードを変更することができます。

  • Sla、Mtn、Csl、Edr、Psl、Rpt 'Obl'

注: Obl (oblicore)のパスワードを変更すると、ユーティリティによって registry.xml および以下の 2 ファイルが変更されます。

注: 'insight' ユーザの DBSource.properties も変更されます。

クリーン インストールでは、ユーティリティのパスは以下のとおりです。
C:\Program Files\CA\Cloud Insight\Utilities\PassUpdate\PassUpdate.exe.

アップグレード インストールでは、ユーティリティのパスは以下のとおりです。
C:\Program Files\Oblicore\Utilities\PassUpdate\PassUpdate.exe.