前のトピック: TIM のベースライン CPU 使用率の判別次のトピック: CA APM ビジネス サービスおよびパフォーマンス


トランザクション監視の負荷を与えた場合の TIM の CPU 使用率の判別

TIM のベースラインの CPU 使用率がわかりましたので、トランザクション監視の負荷を加えて、さらにデータを収集し、TIM の CPU 使用率を判別します。

以下の手順に従います。

  1. CEM コンソールで、監視するビジネス サービス、トランザクション、ユーザ、または障害を設定します。
  2. CEM コンソールで、Enterprise Manager サービスを TIM と同期させます。
  3. TIM のベースラインの CPU 使用率を判別するために実行した TIM に同じネットワーク負荷を適用します。
  4. 定義されたビジネス トランザクションの数を判別します。
    1. CEM コンソールで、以下の URL の[Business Transactions]ページに移動します。<MOM_IP> は MOM コンピュータの IP アドレスです。

    http://<MOM_IP>:8081/wily/cem/tess/app/admin/tranSetDefSearch.html?pPropertyName=businessValue&pFocusId=restoreFocus%28%27search%27%29

    1. ビジネス トランザクションの数を数えます。

      定義されているビジネス トランザクションの数は 0 より大きく、設定した監視設定が反映されている必要があります。

  5. TranSets/TranUnits/TranComps の数を判別します。
    1. CEM コンソールで、以下の URL に移動します。<TIM_IP> は TIM IP アドレスです。

      http://<TIM IP>/cgi-bin/wily/packages/cem/tim/viewstatus

    2. TranSets/TranUnits/TranComps 列の数に注意します。

      TranSets/TranUnits/TranComps の数値は 0 より大きく、設定した監視設定が反映されている必要があります。

  6. 平均 CPU 使用率および分析されたパケット数を決定します。
    1. CEM コンソールで、以下の URL の[Tim Packet Statistics]ページに移動します。<TIM IP> は TIM の IP アドレスです。

      http://<TIM IP>/cgi-bin/wily/packages/cem/tim/viewstats ?file=5seconds&unsupported=1&lines=120

    2. TIM のロード中に[Packets Analyzed]列内に記録された値の平均を計算します。
    3. TIM のロード中に[TIM CPU]列内に記録された値の平均を計算します。

    CPU 平均使用率が 75 パーセント未満である場合は、テストのネットワーク負荷および設定されているトランザクション監視を処理するために十分なキャパシティが TIM にあります。

    注: 75 パーセントは控えめな CPU キャパシティのしきい値であり、予期しないトラフィックの急増または障害ストームに対する TIM リソースが確保されています。

    CPU 平均使用率が 50 パーセント未満である場合は、TIM に過剰なキャパシティがあり、より多くのネットワーク トラフィック量、およびより広範な監視や複雑な監視を処理できます。

  7. 余剰な監視キャパシティを判別するには、CEM コンソールを使用して、追加のトランザクション定義を設定し、同じ標準的なネットワーク負荷を使用して、テストを再実行します。

負荷の見積もりを使用した必要な TIM の数の判別

前の CPU 使用率のテストで収集した TIM データに基づいて、より重いネットワーク トラフィック量にしたときの TIM の CPU キャパシティを見積もることができます。

以下の手順に従います。

  1. 同じトランザクション監視設定を使用し、ネットワーク トラフィック量をわずかに増加または減少させて、トランザクション監視の負荷を与えたときの TIM の CPU 使用率を判別します
  2. テストを再実行して、トランザクション監視の負荷を与えた場合の TIM の CPU 使用率を判別し、必要なデータを収集します。
  3. 各テスト実行の 2 つの CPU の測定値の平均とネットワークの 1 秒あたりのメガビット数を記入します。 x 軸にネットワークの 1 秒あたりのメガビット数を、y 軸に CPU 使用率を記入します。

    一定のトランザクション監視設定での TIM の CPU 使用率は、ネットワーク トラフィックの負荷に応じて直線的に増加します。 このため、2 つの測定ポイント間の線の傾きを使用して、ネットワーク トラフィックの負荷を増やした場合の CPU 使用率を見積もることができます。

  4. 同じ監視設定で異なるネットワーク トラフィック量にした場合の CPU 要件を計算します。
    1. この数式を使用して、傾きを計算します。

      傾き = [CPUt2 - CPUt1] / [TPt2 - TPt1]

      各項目の説明

      CPUt2 は、ネットワーク トラフィックの負荷 2 の場合の CPU 使用率です。

      CPUt1 は、ネットワーク トラフィックの負荷 1 の場合の CPU 使用率です。

      TPt2 は、ネットワーク トラフィックの負荷 2 の場合のネットワークの 1 秒あたりのメガビット数です。

      TPt1 は、ネットワーク トラフィックの負荷 1 の場合のネットワークの 1 秒あたりのメガビット数です。

    2. この数式を使用して、CPU 使用率を計算します。
      CPU = 傾き * (TPp3 - TPt2) + CPUt2
      各項目の説明
      TPt3 は、提案されたネットワーク トラフィック量でのネットワークの 1 秒あたりのメガビット数です。
  5. 使用する環境で必要となる TIM の数を判別するには、見積もられたネットワーク トラフィック量での CPU 値を 0.75 で割って切り上げます。

TIM のキャパシティ プランニングの例

管理者は、同じ監視設定で異なるネットワーク トラフィック量を使用して 2 つのテストを実行しました。 このテスト結果に基づいて、「ネットワーク トラフィックの負荷が 5,000 Mbps である場合、使用中の監視設定では、使用する環境に必要な TIM の数はいくつか?」という質問に管理者が答えを出しました。

テスト 1

テスト 2

管理者は、監視設定を変更しないでネットワーク トラフィック量が 5000 Mbps (TP)になった場合の CPU 要件を、以下の数式を使用して見積もりました。

傾き = (CPUt2 - CPUt1) / (TPt2 - TPt1)

CPU = 傾き * (TP - TPt2) + CPUt2

各項目の説明

CPUt2 は、テスト 2 での CPU 使用率です。

CPUt1 は、テスト 1 での CPU 使用率です。

TPt2 は、テスト 2 でのネットワークの 1 秒あたりのメガビット数です。

TPt1 は、テスト実行 1 でのネットワークの 1 秒あたりのメガビット数です。

TP は、提案されたネットワーク トラフィック量でのネットワークの 1 秒あたりのメガビット数です。

傾き = (0.70 - 0.20) / (1000 - 300) = 0.000714

CPU = 0.000714 * (5000 - 1000) + 0.70 = 3.56 = 356 パーセント

この図は見積もりを示しています。

CPU % 対ネットワーク トラフィック(Mbps)をプロットするグラフ上の 2 つのテスト データ ポイントは、5000Mbps のネットワーク トラフィックで 350% の CPU 使用状況を表示するように計画されます。

必要な TIM の数を判別するには、見積もられたネットワーク トラフィック量での CPU 値を 0.75 で割って切り上げます。

CPU 使用率 3.56 パーセント / 0.75 = 4.8、これを切り上げると 5 になりました。