CEM コンソールを使用すると、障害情報にトランザクションの詳細と、最大 200 KB までの応答本文情報を含むように、オプションで CA CEM を設定できます。
注: 包括的な障害詳細のキャプチャの操作に関する詳細については、「CA APM セキュリティ ガイド」を参照してください。
障害応答本文情報のキャプチャは、TIM コレクション サービスおよび APM データベースが必要とするリソースに重大な影響を及ぼします。 障害に対して、応答本文情報を含むように障害生成を設定すると、障害ストーム発生時、TIM コレクション サービスが処理できるピーク障害率は、著しく低下します。
応答本文情報は、メモリ、APM データベース ディスク領域およびデータ保持に関して、障害のキャパシティを著しく低下させる場合があります。 大量の応答本文情報があると、場合によって、APM データベースのメンテナンスおよびクエリのパフォーマンスが大きく低下します。 トランザクション詳細と応答本文情報が含まれる場合、障害ごとに APM データベース サーバ上に最大 10 KB のディスク領域を必要とする場合があります。
最適なパフォーマンスを得るには、障害応答本文情報を標準で含めるのではなく、例外的に含めるようにします。
TIM は、ネットワークの HTTP トラフィックを監視し、Web アプリケーションのトランザクションをトランザクション定義と照合して、トランザクションを監視します。 この監視を実行するには、TIM は、監視対象のネットワーク トラフィックをすべて検査する必要があります。
TIM には、監視できるトラフィック量の制限があります。 この制限を超えると、TIM はネットワークの HTTP トラフィックを正しく監視できません。 TIM の監視キャパシティを最適化するには、TIM 監視ポートに送信されるネットワーク トラフィックをフィルタして、HTTP および HTTPS トラフィックと、監視対象サーバに宛先指定されたトラフィックのみを含めるようにします。
TIM の監視キャパシティを最適化するには、TIM 監視ポートに送信されるネットワーク トラフィックをフィルタして、以下のトラフィックだけに限定します。
注: 適切に設定されていれば、TIM でパケットがドロップされても、ネットワーク トラフィックの配信またはスループットに影響はありません。 ドロップされたパケットは、監視の精度にのみ影響します。
監視対象トラフィックの全体の帯域幅が、1 つの TIM がサポートできる帯域幅よりも大きい場合は、複数の TIM をインストールします。 次に、TIM 全体の監視対象トラフィックを分割または分配します。
必要な TIM の数は、次の要因によって決まります。
TIM は、安全な(HTTPS) Web アプリケーション トラフィックの監視をサポートします。 ただし、セキュアな Web アプリケーション トラフィックは暗号化されているため、トランザクションの識別の過程で CPU への負荷が高いデコードが必要になります。 そのため、HTTPS の暗号化されたトラフィックを監視する場合は、TIM 監視帯域幅が 50 パーセント縮小されます。
複数のネットワーク カードを装備した複数の TIM ネットワーク ポートを監視すると、TIM の合計スループットを削減できる場合があります。 TIM が 1 つのポート上ではなく 2 つのポートでネットワーク トラフィックを監視すると、TIM の合計スループットは約 25 パーセント削減される場合があります。
Web サーバ フィルタを使用して TIM が参照するネットワーク トラフィックを制御することは、TIM 監視のパフォーマンスを予測する場合に重要です。
TIM に以下の Web サーバ フィルタリングを含めることを推奨します。
TCP ポート フィルタは、ネットワーク内の TIM の場所にかかわらず効果的です。 サーバ IP アドレス フィルタリングの有効性は、ネットワーク内の TIM の場所に応じて決まります。
トランザクション定義は、トランザクションを一意に識別するために TIM が使用する情報です。 CA CEM ユーザは以下の方法でトランザクション定義を作成できます。
TIM は、パフォーマンスを低下させずに、数百のビジネス トランザクション定義の監視をサポートできます。 トランザクション定義の複雑さは、特定の TIM がサポートできる正確な数に影響を与えます。また、以下の要因によっても、TIM の管理キャパシティが決定されます。
古くなったり、ネットワーク トラフィックに出現することがなくなったトランザクション定義は、場合によって、TIM スループットを著しく低下させます。 アプリケーションをネットワークで実行しないようにする場合は、そのアプリケーションに対して管理者が定義した、使われなくなったビジネス サービスおよびビジネス トランザクション コンポーネントを無効にするか削除します。
CA APM は、トランザクション定義での正規表現の使用をサポートします。 正常に動作する正規表現を使用すれば、TIM のスループットに大きく影響することはありません。 ただし、正規表現が複雑で数が多い場合、1 トランザクション当たりの TIM の CPU の使用率が増加します。 最適な TIM のパフォーマンスを確保するには、シンプルな正規表現を設計してください。
トランザクション定義パラメータを追加する場合、CA Technologies が提供する他の代替オプションと比べて、XML パラメータ タイプの照合は著しく CPU を消費するという点に注意してください。
独自の HTTP アナライザ プラグインを作成して、CA CEM がトランザクションを識別する方法をカスタマイズすることができます。
ただし、カスタム アナライザ プラグインは CA CEM に用意されているアナライザより多くの CPU とメモリのリソースを必要とします。 標準的なトランザクション定義および正規表現によってアプリケーション トランザクションを識別できる場合は、カスタム HTTP アナライザ プラグインを使用しないでください。
複数のプラグインのオーバーヘッドは累積されます。 可能であれば、複数のプラグインではなく、複数の照合を実行する単一のプラグインを使用してください。
過負荷になっている TIM の主な 2 つの指標は、TIM の CPU 使用率が高くなることとパケットがドロップされることです。 パケットがドロップされていること、または TIM の CPU 使用率が 90 ~ 95 パーセントになっていることが頻繁に確認される場合は、TIM が過負荷になっています。
CPU 使用率およびドロップされたパケットの割合を参照するには、Tim Packet Statistics ページ(図に示されています)を使用します。 以下のリンクから CEM コンソールのページにアクセスします。ここで、<TIM IP> は TIM の IP アドレスです。
http://<TIM IP>/cgi-bin/wily/packages/cem/tim/viewstats?unsupported=1&lines=5&refresh=&submit=Apply

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