MethodCalledErrorReporter トレーサは、メソッドがコールされるという行為そのものがエラーが発生したことを意味するメソッドに対して使用されます。 例:
TraceOneMethodOfClass: com.bank.CheckingAccount cancelCheck MethodCalledErrorReporter "CustomerAccount:Canceled Checks Per Interval"
このディレクティブは、cancelCheck() メソッドが(何らかの理由で)コールされると、それがエラーであることを示しています。 エラー メッセージは、クラスおよびコールされたメソッドを簡単に示します。
例外またはエラーをスローするメソッドがわからない場合は、ThisErrorReporter トレーサを使用してみます。
ThisErrorReporter トレーサは MethodCalledErrorReporter と類似していますが、インスツルメントされたオブジェクトで toString() をコールすることによって、エラー メッセージをコンストラクトします。 このトレーサーは、例外クラスのコンストラクタに配置すると非常に便利です。 例:
TraceOneMethodWithParametersOfClass: ezfids.util.exception.EasyFidsException .ctor ThisErrorReporter "Exceptions|{packageandclassname}:Errors Per Interval"
注: エラー メッセージをキャプチャするには、ThisErrorReporter トレーサを「...WithParameters」ディレクティブと共に使用する必要があります。
このディレクティブは、InvalidPINException のコンストラクタ(「init」または「.ctor」)がコールされると、エラーが構成されることを示しています。 エラー メッセージは、InvalidPINException で toString() をコールすることによって決定されます。この処理では通常、アプリケーション開発者が指定したエラー メッセージが返されます。
このトレーサーは、独自の例外タイプに基づいたカスタムのエラー管理システムを使用している場合に活用することをお勧めします。
HTTPErrorCodeTracer トレーサは、ASP.NET ページのエラー コードをレポートします。 これは、以下のインシデントをカウントする間隔ごとのカウンタです。
使用例については、「errors.pbd」を参照してください。
前のセクションで説明されているトレーサーは慎重に使用してください。 最良の運用方法は、オーバーヘッドの原因となるエラー追跡を、バックエンド システムで発生する回復不可能なエラーなどのような非常に重大な問題を報告するものに限定することです。
デフォルトの errors.pbd は、オーバーヘッドを最小限に抑えながら、重大なエラーを報告するように設計されています。 監視してしているすべてのメソッドに ExceptionErrorReporter を適用するなど、エラー追跡を過度に使用すると「誤検出」が多く発生することになります。たとえばこの場合、ユーザが数値フィールドに「California」と入力することで、NumberFormatException を発生させる可能性がありますが、この例外を重大な問題として報告することはお勧めできません。
ErrorDetector の使用方法の詳細については、「APM Workstation ユーザ ガイド」を参照してください。
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