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ErrorDetector の概要

Introscope ErrorDetector を使用すると、アプリケーション サポート担当者は、ユーザの Web トランザクションを妨げるおそれのある重大なエラーの原因を検出および診断することができます。 このようなアプリケーションの可用性に関する問題が生じた場合、通常はユーザに対して「404 ページが見つかりません」などのエラー メッセージが表示されることになります。しかし、これらのエラー メッセージには IT 担当者が問題の原因を特定するために必要である具体的な情報が含まれていません。 Introscope ErrorDetector を使用すると、ライブ アプリケーションでこれら重大なエラーの発生時にすぐに対応できるように監視して、そのエラーの頻度および性質を判断し、根本原因に関する具体的な情報を開発者に伝えることができます。

ErrorDetector は、ユーザに優れたユーザ エクスペリエンスを保証し、より完全なトランザクションを提供するための最適なアプリケーション管理ソリューションです。それらは、重大なアプリケーション エラーの根本原因の分析を可能にすることで実現されます。

Introscope ErrorDetector を使用すると、IT チームは以下の処理を行うことができます。

Introscope ErrorDetector は Introscope と統合されているため、Introscope Workstation でエラーを監視できます。 アプリケーション エラーが発生したときに、ライブ エラー ビューアを使用して、それぞれのエラーに関する詳細情報を調べることもできます。

セクション情報

エラーの種類

ErrorDetector の仕組み

エラーの種類

CA Technologies では、.NET 仕様に含まれる情報に基づき、深刻なエラーを示す一定の基準を定めています。 ErrorDetector では、エラーおよび例外の両方がエラーであると見なされます。 エラーの種類の中で最も一般的なものは、スローされた例外です。

一般的なエラーのいくつかの例を以下に示します。

CA Technologies によって重大であると見なされたエラーが、ユーザにとっても重大であるとは限りません。 ErrorDetector が追跡するエラーの中で、重要でないエラーと見なされるエラーがある場合は、これらのエラーを無視するよう選択することができます。 追跡する必要のあるエラーを追加する場合は、エラー トレーサを使用して、これらのエラーを追跡するための新たなディレクティブを作成できます。

ErrorDetector の仕組み

Introscope では、エージェントのインストールに errors.pbd と呼ばれる ProbeBuilder ディレクティブ(PBD)ファイルが含まれています。 この PBD のトレーサが、重大なエラーをキャプチャします。

ErrorDetector は、エージェントがインストールされると自動的にインストールされます。 ErrorDetector がインストールされたら、errors.pbd を使用して ErrorDetector の機能を有効にするように Introscope を設定します。

Introscope エージェントは、errors.pbd ファイルの定義に従ってエラー情報を収集します。

Workstation では、以下の内容を表示できます。

ErrorDetector は Transaction Tracer と統合されているため、トランザクション パスのコンテキスト内で、なぜ、またどのようにして重大なエラーが発生したのかを正確に知ることができます。 さらに、すべてのエラーおよびトランザクションは CA Wily のトランザクション イベント データベースに維持されるため、履歴データの分析を通してトレンドを見極めることができます。

Introscope では、トランザクションはサービスの呼び出しと処理として定義されています。 Web アプリケーションのコンテキストでは、Web ブラウザから送信された URL の呼び出しと処理を指します。 Web サービスのコンテキストでは、SOAP メッセージの呼び出しと処理を指します。