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Introscope デプロイでの .NET Agent について

.NET Agent は、.NET アプリケーションを対象とするアプリケーション管理ソリューションです。 .NET Agent は、Microsoft の共通言語ランタイム(CLR)環境で実行されるミッション クリティカルな .NET アプリケーションを監視します。アプリケーションをコンポーネント レベルまで把握できます。

Introscope がデプロイされたシステムでは、エージェントがアプリケーションおよび環境のメトリックを収集し、Enterprise Manager に渡します。 Introscope エージェントにメトリックをレポートするアプリケーションは、インスツルメントされたアプリケーション と呼ばれます。システムに .NET エージェントをインストールして構成すると、そのシステムで実行されるアプリケーションは起動時に自動的にインスツルメントされます。

以下の図では、.NET アプリケーションが SQL Server データベースに接続するシンプルな Introscope デプロイを示します。 各アプリケーション サーバが .NET および SQL エージェントをホストしています。 エージェントは、アプリケーションのアクティビティを監視し、メトリックを Enterprise Manager にレポートします。 メトリックは Workstation と WebView で表示できます。 より大規模で複雑なデプロイ環境では、エージェントの数が増え、複数の Enterprise Manager が使用される場合があります。

このグラフィックは、.NET Agent を使用している Introscope がデプロイされたシステムと、アプリケーションを監視するエージェントから Enterprise Manager に流れるメトリック情報を表しています。

デフォルトでは、Microsoft インターネット インフォメーション サービス(IIS)を使用してデプロイされ、システム上でアクティブになっている ASP.NET アプリケーションのみがインスツルメントされます。 また、スタンドアロンの .NET 実行可能ファイルをインスツルメントしたり、アプリケーションの一部のみをインスツルメントしたりすることもできます。

トレーサによって実行されるインスツルメンテーション プロセスは、ProbeBuilder ディレクティブ(PBD)ファイルに定義されています。 PBD ファイル内のディレクティブは、監視対象のアプリケーション コンポーネントを識別します。 トレーサは、それらのコンポーネントが CLR で実行される際にエージェントが収集するメトリックを識別します。 その後、.NET エージェントから Enterprise Manager にこのメトリック情報が送信されます。

Enterprise Manager は、複数のエージェントからレポートされたメトリックを保存します。 その後は、Introscope Workstation または WebView クライアント アプリケーションを使用して、アプリケーション アクティビティを監視し、パフォーマンスの問題のソースを調査し、問題を診断することができます。

詳細:

デフォルト インスツルメンテーションの変更