バージョン 9.1 以降では、コレクタが過負荷になったときに、MOM がバージョン 8.x と 9.x のすべてのエージェントを切断およびリダイレクトして、クラスタの負荷を再分散できるようになりました。 MOM は、重み付けプロパティと loadbalancing.xml を使用して負荷分散を制御します。 MOM の切断およびエージェントのリダイレクトを回避するには、loadbalancing.xml でエージェントからコレクタへの接続を定義します。 必要に応じて、IntroscopeAgent.profile で MOM のホスト名または IP アドレスを設定して、MOM によるエージェントの負荷分散が自動的に行われるようにすることができます。
エージェントが特定のコレクタにのみ接続するようにする場合は、loadbalancing.xml を使用してこの設定を行います。
8.x および 9.0.x のエージェントに、IntroscopeAgent.profile でコレクタ接続が定義されているエージェントが含まれている場合、以下の CLW コマンドを実行できます。
autoprepare loadbalancing.xml
このコマンドは、エージェントからコレクタへの接続情報を既存の loadbalancing.xml ファイルに追加します。 このコマンドはエージェントをアップグレードする前に実行します。
注: このコマンドは、バージョン 9.1 以降のエージェントを無視します。
以下の手順に従います。
重要: autoprepare loadbalancing.xml プロセスを実行するとき、MOM は既存の loadbalancing.xml のコメントを削除します。 MOM は既存のエージェントとコレクタの接続情報を保持します。
重要: このコマンドは、MOM およびすべてのコレクタを 9.1.2 以降にアップグレードした後、エージェントをアップグレードする前に実行します。 エージェントがアップグレードされた後にコマンドを実行すると、MOM は以前のエージェントからコレクタへの接続情報を収集できません。
MOM は、コレクタに直接接続されているすべての 8.x および 9.0.x エージェントに関するランタイム情報を収集します。 MOM は loadbalancing.xml の末尾に接続情報を挿入します。
コレクタが停止しているか、MOM に接続されていない場合、MOM はそのコレクタのエージェント接続情報を収集できません。 loadbalancing.xml はその情報で更新されません。
以下に例を示します。
エージェント A、B、C、D、E、F はすべてバージョン 8.x ~ 9.0.x です。 以下の表に示すように、コレクタ 1、2、3 に接続するためにエージェントをその IntroscopeAgent.profile ファイルで設定します。
エージェント名 |
コレクタ名 |
---|---|
エージェント A |
コレクタ 01 |
エージェント B |
コレクタ 01 |
エージェント C |
コレクタ 02 |
エージェント D |
コレクタ 02 |
エージェント E |
コレクタ 03 |
エージェント F |
コレクタ 03 |
この組織は、EPAgent2 という名前のエージェントを負荷分散するために loadbalancing.xml を使用します。
バージョン 8.x および 9.0.x の エージェントがすべて起動および動作している状態で、管理者は autoprepare loadbalancing.xml CLW コマンドを実行します。 loadbalancing.xml ファイルには以下の例に太字で表示されているエントリが入力されます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?> <loadbalancing xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="loadbalancing0.1.xsd">
<agent-collector name="Example 1">
<agent-specifier>.*¥|.*¥|EPAgent2</agent-specifier> <exclude> <collector latched="false" port="5001" host="Collector02"/> </exclude>
</agent-collector> <agent-collector name="Collector01@5001 auto-generated configuration">
<agent-specifier>HostName|ProcessName|AgentA</agent-specifier> <agent-specifier>HostName|ProcessName|AgentB</agent-specifier> <include> <collector latched="false" port="5001" host="Collector01"/> </include>
</agent-collector> <agent-collector name="Collector02@5001 auto-generated configuration">
<agent-specifier>HostName|ProcessName|AgentC</agent-specifier> <agent-specifier>HostName|ProcessName|AgentD</agent-specifier> <include> <collector latched="false" port="5001" host="Collector02"/> </include>
</agent-collector> <agent-collector name="Collector03@5001 auto-generated configuration">
<agent-specifier>HostName|ProcessName|AgentE</agent-specifier> <agent-specifier>HostName|ProcessName|AgentF</agent-specifier> <include> <collector latched="false" port="5001" host="Collector03"/> </include>
</agent-collector>
</loadbalancing>
Example 1 は、管理者がコマンドを実行する前の、loadbalancing.xml のエントリでした。 MOM によって Example 1 の後に自動生成されたエントリが追加されます。
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