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EPAgent イベントとトランザクション追跡

[追跡ビュー]タブを選択して、EPAgent イベントをトランザクション追跡としてイベント ビューアに表示することができます。

EPAgent から送信されたイベントに時間情報が含まれていると、追跡ビューが理解しやすいものになります。 時間情報を含めるには、<event> および <calledComponent> タグの startTime および offset 属性を使用します。

startTime 属性は絶対時間です。 形式は、java.util.Date.parse() によって解析できるすべての形式です。 <event> エレメントに startTime を指定する必要はありません。指定されていない場合、System.currentTimeMillis() または new Date().getTime() Java メソッドによって指定される際に、現在の時刻の値がデフォルトで設定されます。 startTime を <calledComponent> エレメントから省略すると、時間のデフォルトは含まれるエレメントの時間になるので、startTime 属性がどこにも指定されていない場合は、デフォルトですべて現在の時刻に設定されます。

offset 属性は整数値です。 数値はミリ秒単位の時間と解釈され、startTime 属性 (startTime がデフォルトであれ明示的であれ)に加算されて、<event> または <calledComponent> にレポートされる実際の時刻を生成します。

例 1

<event resource="Customized Web Server" startTime="123456789" duration="500">
<calledComponent resource="Web Server Module" offset="300" duration="100"/>
</event>

このイベントのトレース ビューには、123456789 に開始された「カスタマイズ Web サーバ」および 123457089 (123456789 + 300)に開始された「Web サーバ モジュール」があります。 各エレメントの所要時間の指定を合わせると、以下に示すような有用なトレース ビューを生成します。

例 2

<event resource="Customized Web Server" duration="500">
<calledComponent resource="Web Server Module" offset="300" duration="100"/>
</event>

この例は、例 1 と似ていますが「カスタマイズ Web サーバ」は現在の時刻に開始され、「Web サーバ モジュール」が 300 ミリ秒後に開始されます。 この例の構成では、EPAgent スクリプトで現在時刻の取得が必要ない点に注意してください。

例 3

<event resource="Customized Web Server" startTime="123000000" offset="1000" duration="5000">
<calledComponent resource="Web Server Module" startTime="123003000" duration="200"/>
</event>

ここで、「カスタマイズ Web サーバ」は 123001000 (123000000 + 1000)に開始され、「Web サーバ モジュール」が123003000 に開始されます。

所要時間を指定することで可読性と使いやすさが向上します。 startTime、offset、duration が誤って指定された場合、トレース ビューが見にくくなるため、使用の際にはご注意ください。 特に、<calledComponent> エレメントの startTime と offset を加えて計算した開始時刻は常に、それを含む <event> または <calledComponent> の開始時刻より後である必要があります。また、<calledComponent> の(開始時刻 + 継続時間)は常に、それを含む <event> または <calledComponent> の(開始時刻 + 継続時間)より少なくする必要があります。