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Enterprise Manager フェールオーバの使用

Enterprise Manager フェールオーバは、以下のように Enterprise Manager を指定することにより機能します。

セカンダリの役割は、プライマリに障害が発生した場合に制御を引き継ぎ、プライマリが復帰したら制御を中止することです。 このときプライマリは、セカンダリから制御を引き継ぐことになります。

1 組の Enterprise Manager が単一の Introscope インストールを共有する場合、Enterprise Manager フェールオーバを構成できます。 通常、この 2 つの Enterprise Manager は別々のコンピュータ上にあります。 Introscope システムは、ネットワーク ファイル システム上に存在する必要があります。理由は、両方の Enterprise Manager が Introscope システムへの読み取りアクセスを必要とするためです。 ただし、書き込みアクセスを同時に必要とするのは、1 つの Enterprise Manager のみです。 たとえば、Introscope システムを、以下のようなネットワーク接続ストレージ(NAS)プロトコルを使用して共有することができます。

クラスタの安定性を実現するために、CA Technologies は、MOM Enterprise Manager にフェールオーバを構成することをお勧めします。 また、クラスタ内の 1 つ以上のコレクタおよび CDV、またはスタンドアロン Enterprise Manager のフェールオーバを設定できます。 クラスタ内の MOM、コレクタ、および CDV のフェールオーバを設定する場合は、各 Enterprise Manager を個別に設定します。

Enterprise Manager フェールオーバは、デフォルトでは有効になっていません。

以下の手順に従います。

  1. <EM_Home>¥config ディレクトリに移動し、IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを開きます。
  2. 「Hot Failover」セクションを見つけます。
  3. フェールオーバ プロパティを設定します。

    エージェント、TIM、および Workstation は Enterprise Manager への接続を試行する際、ホスト名の IP アドレスをすべて試します。 プライマリ Enterprise Manager とセカンダリ Enterprise Manager の IP アドレスを持つ論理ホストを DNS に定義していると、エージェント、TIM、および Workstation はこれを Enterprise Manager ホスト名として使用し、どちらか稼働している方の Enterprise Manager に接続することができます。

  4. セカンダリ Enterprise Manager コンピュータのユーザに、プライマリ Enterprise Manager の SmartStor データ ディレクトリへの書き込み権限があることを確認します。

    フェールオーバ時に、この権限により、セカンダリ Enterprise Manager がプライマリ Enterprise Manager の SmartStor データベースにデータを書き込むことができます。

注: フェールオーバ環境では、EMCtrl スクリプトを使用して、プライマリ Enterprise Manager を起動できます。 セカンダリ Enterprise Manager は、この制御スクリプトを使用できません。 たとえば、UNIX プラットフォームでは、制御スクリプト EMCtrl.sh start を使用してプライマリを起動します。 セカンダリを起動するには、./Introscope Enterprise Manager コマンドを使用します。