EMSMonitor エージェントは、接続先の EMS サーバ インスタンスと監視対象のコンポーネントを定義するために TibcoEMSMonitor.properties ファイルの多数の構成プロパティを利用します。 以下のリストに、これらのプロパティの概要と各プロパティに設定できる値のタイプを示します。このリストは、有効な値を設定するためのクイック レファレンスとして利用できます。
一部の構成プロパティには、パターン マッチング用の正規表現を指定できます。 正規表現の構文および使用法の概要については、Java ドキュメントでパターン マッチングに関する情報を参照してください。
監視する EMS サーバ インスタンス名のカンマ区切りリスト。
指定する名前が監視するサーバ インスタンスの実際の名前と一致する必要はありません。 たとえば、名前が同じでポートが異なる 2 つのサーバ インスタンスがある場合は、それらを区別するために ems.server.list プロパティにエイリアスを使用できます。
例:
ems.server.list=mercury01,mercury02,jupiter03
指定したサーバインスタンスをホストする EMS サーバのホスト名または IP アドレス。 デフォルト値は localhost です。
例:
mercury01.host=winsrvT400
指定したサーバインスタンスをホストする EMS サーバのポート番号。 デフォルト値は 7222 です。
例:
mercury01.port=7200
EMS サーバへの接続を確立するのに必要な管理者権限を持つユーザ名。 このプロパティは、通常、ユーザが emsPwdEncryptor ユーティリティを使用してアカウントのパスワードを暗号化したときに自動的に設定されます。
デフォルト値は admin です。
例:
mercury01.username=jgarcia
<ServerInstance>.username プロパティに指定したユーザ アカウントのパスワード。 このプロパティは、通常、ユーザが emsPwdEncryptor ユーティリティを使用してアカウントのパスワードを暗号化したときに自動的に設定されます。
デフォルト値は空の文字列(パスワードなし)です。
例:
mercury01.password=YCLhqcwQfpc=
監視している EMS サーバ コンポーネントに関するメトリックを更新するために EMS サーバに対してクエリを実行する間隔(秒単位)。
EMSMonitor エージェントは、サーバ インスタンスとそのコンポーネントのステータスに関するメトリックをこの間隔で収集します。
デフォルト値は 60 秒です。
例:
mercury01.delaytime=90
静的なメトリックに関するクエリの間で実行される EMS サーバ ステータス クエリの数。 たとえば、このプロパティを 20 に設定すると、EMSMonitor エージェントがメトリックを 20 回収集したときにのみ、静的な構成に関するメトリックが更新されます。
デフォルト値は 20 です。
例:
mercury01.report.static.freq=50
名前が式と一致するキューを監視対象にするための正規表現を指定します。 任意の有効な正規表現を使用できます。 一部の特殊文字にはエスケープ シーケンスが必要です。
このプロパティでフィルタを指定しなかった場合、EMSMonitor エージェントはデフォルトですべてのキューに関するメトリックを収集します。
例:
mercury01.queue.filter.includeonly.regex=[A-H]
名前が式と一致するトピックを監視対象にするための正規表現を指定します。 任意の有効な正規表現を使用できます。 一部の特殊文字にはエスケープ シーケンスが必要です。
このプロパティでフィルタを指定しなかった場合、EMSMonitor エージェントはデフォルトですべてのトピックに関するメトリックを収集します。
例:
mercury01.topic.filter.includeonly.regex=[a-hA-H]
この EMS サーバ インスタンスの動的キューを監視するかどうかを指定します。 動的キューに関するメトリックを含める場合は、このプロパティを true に設定します。
デフォルトでは、静的キューのみが EMSMonitor エージェントによって監視されます。
例:
mercury01.queue.filter.include.dynamic=true
この EMS サーバ インスタンスの動的トピックを監視するかどうかを指定します。 動的トピックに関するメトリックを含める場合は、このプロパティを true に設定します。
デフォルトでは、静的トピックのみが EMSMonitor エージェントによって監視されます。
例:
mercury01.topic.filter.include.dynamic=true
この EMS サーバ インスタンスのブリッジを監視するかどうかを指定します。 ブリッジに関するメトリックを含める場合は、このプロパティを true に設定します。
デフォルトでは、EMSMonitor エージェントはブリッジを監視しません。
例:
mercury01.monitor.bridges=true
この EMS サーバ インスタンスのマルチキャスト チャネルを監視するかどうかを指定します。 チャネルに関するメトリックを含める場合は、このプロパティを true に設定します。
デフォルトでは、EMSMonitor エージェントはチャネルを監視しません。
例:
mercury01.monitor.channels=true
この EMS サーバ インスタンスのルートを監視するかどうかを指定します。 ルートに関するメトリックを含める場合は、このプロパティを true に設定します。
デフォルトでは、EMSMonitor エージェントはルートを監視しません。
例:
mercury01.monitor.routes=true
名前が式と一致するブリッジを監視対象にするための正規表現を指定します。 任意の有効な正規表現を使用できます。 一部の特殊文字にはエスケープ シーケンスが必要です。
<ServerInstance>.monitor.bridges プロパティを true に設定し、このプロパティでフィルタを指定しなかった場合、EMSMonitor エージェントはデフォルトですべてのブリッジに関するメトリックを収集します。
例:
mercury01.bridge.filter.includeonly.regex=test.*
名前が式と一致するチャネルを監視対象にするための正規表現を指定します。 任意の有効な正規表現を使用できます。 一部の特殊文字にはエスケープ シーケンスが必要です。
<ServerInstance>.monitor.channels プロパティを true に設定し、このプロパティでフィルタを指定しなかった場合、EMSMonitor エージェントはデフォルトですべてのチャネルに関するメトリックを収集します。
例:
mercury01.channel.filter.includeonly.regex=test.*
名前が式と一致するルートを監視対象にするための正規表現を指定します。 任意の有効な正規表現を使用できます。 一部の特殊文字にはエスケープ シーケンスが必要です。
<ServerInstance>.monitor.routes プロパティを true に設定し、このプロパティでフィルタを指定しなかった場合、EMSMonitor エージェントはデフォルトですべてのルートに関するメトリックを収集します。
例:
mercury01.route.filter.includeonly.regex=test.*
EMS サーバ インスタンスの監視レベルを定義します。 このプロパティの有効な設定値は minimum、recommended、および full です。
サーバのデフォルト監視レベルは recommended です。
例:
mercury01.monitoring.level=minimum
EMS サーバ インスタンス上のキューの監視レベルを定義します。 このプロパティの有効な設定値は minimum、recommended、および full です。
キューのデフォルト監視レベルは recommended です。
例:
mercury01.queue.monitoring.level=recommended
EMS サーバ インスタンス上のトピックの監視レベルを定義します。 このプロパティの有効な設定値は minimum、recommended、および full です。
トピックのデフォルト監視レベルは recommended です。
例:
mercury01.topic.monitoring.level=full
EMS サーバが EMSMonitor エージェントの ID を確認するために使用できる証明書へのパスを指定します。 ほとんどの場合、このプロパティは emsPwdEncryptor プログラムを実行したときに自動的に設定されます。
例:
client.identity=C:/TibcoEMSMonitor/certs/client.p12
クライアントのセキュリティ ライセンス用の暗号化されたパスワードを指定します。
ほとんどの場合、このプロパティは emsPwdEncryptor プログラムを実行したときに自動的に設定されます。
SSL(Secure Socket Layer)プロトコルを使用してサーバ インスタンスに接続するかどうかを指定します。
SSL を使用してサーバ インスタンスに接続する場合は、このプロパティを enable に設定します。 セキュリティ保護されない通信を許可する場合は、このプロパティを disable に設定します。
セキュリティ関連のプロパティにはデフォルト値はありません。
EMSMonitor エージェントが EMS サーバの証明書を確認する必要があるかどうかを指定します。 EMS サーバのセキュリティ ライセンスを trusted.certificates プロパティで定義されたリストと照らし合わせて確認するようにエージェントに求めるには、このプロパティを true に設定します。
セキュリティ関連のプロパティにはデフォルト値はありません。
たとえば、エージェントが EMS サーバ インスタンス mercury01 に接続するときに確認を求めるには、以下のように指定します。
mercury01.verify.host=true
EMSMonitor エージェントがサーバの証明書を確認するために使用する信頼された証明書のカンマ区切りリストを指定します。 このプロパティは、verify.host プロパティを true に設定したときに必要であり、SSL を使用するすべての EMS サーバ インスタンスに適用されます。
セキュリティ関連のプロパティにはデフォルト値はありません。
エージェントがサーバの証明書の CN(Common Name、共通名)フィールドを確認するかどうかを指定します。
接続されたホストの名前または <ServerInstance>.expected.name プロパティに指定された名前を、サーバの証明書内の CN(Common Name、共通名)フィールドと比較するようにエージェントに求めるには、このプロパティを true に設定します。 true に設定し、名前が一致しない場合、エージェントは接続を拒否します。
セキュリティ関連のプロパティにはデフォルト値はありません。
EMSMonitor エージェントがサーバの証明書の CN(Common Name、共通名)フィールドに存在すると想定している名前を指定します。
セキュリティ関連のプロパティにはデフォルト値はありません。
EMSMonitor エージェントが SSL 対応の EMS サーバとの通信を暗号化するために使用できる暗号スイートのカンマ区切りリストを指定します。‑ EMSMonitor エージェントは、監視対象の EMS サーバがサポートする任意の暗号化パッケージを使用できます。 このプロパティを設定すると、すべての SSL 対応の EMS サーバ インスタンスに適用されます。
セキュリティ関連のプロパティにはデフォルト値はありません。
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