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ネットワーク ラウンドトリップ時間

ネットワーク ラウンドトリップ時間は、ネットワーク上のサーバとクライアント間でのパケットの往復にかかる時間です(再送信による遅延を除く)。

この値を計算する場合は、アプリケーションとサーバの処理時間が除外されます。 管理コンソール は、接続セットアップ時間だけでなく、すべてのアプリケーション トラフィックの TCP 受信確認を調べてネットワーク ラウンドトリップ時間を継続的に改善し、最も正確なモデルを構築します。

キャリア遅延および NRTT 時間との比較のベースラインとしてのネットワーク接続時間の使用

検索対象

考えられる事象

観測数の増加と一致する NRTT の増加

クライアント ホストとサーバ間の帯域幅が、アプリケーションによって転送されているデータのボリュームには不十分です。 観測数の増加に一致しない NRTT の増加は以下を示唆している場合があります。

  • 別のアプリケーションがリモート クライアント ホストとアプリケーション サーバ間の使用可能な帯域幅を消費している。
  • キャリアのネットワークが保護されているパスか別のパスに切り替えられている。
  • いくつかのエラー状態がネットワーク内に存在する。

NRTT の増加をともなう観測数の増加

遅延増加の根本原因です。 データ、または TCP セッション、あるいはその両方に一致する増加があった場合、[データ ボリューム]および TCC セッションの表示を確認します。

NRTT の増加をともなう観測数の減少

監視デバイス とリモート クライアント間の他の観測対象アプリケーションが帯域幅の明白な減少が原因である場合があります。

同じ建物など、同一のオフィスの場所に存在するサブネットを比較した場合、本来は同じアプリケーションの NRTT の差異はわずかである必要があります。

10 ミリ秒よりも大きな差異は以下のいずれかが原因であると考えられます。

  • LAN アーキテクチャの問題
  • 正しく構成されていないスイッチまたは NIC ポートの設定
  • ネットワーク内のエラー状態
  • LAN 内の物理パス間の使用率の違い

サーバから不定距離にあるリモート オフィスのユーザと、サーバへの異なる WAN リンク上での操作で異なる遅延および NRTT が発生する

プロビジョニング済みの帯域幅、リンク使用パターン、およびアクセス テクノロジ(たとえば、ATM と IP VPN など)。