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サーバ レスポンス時間

サーバ レスポンス時間(SRT)は、サーバがクライアント リクエスト パケットを受け取った瞬間から、最初のレスポンス パケットをネットワークに置いた瞬間までに経過した、サーバの「待ち時間」です。 SRT は以下による影響を受けます。

通常、サーバ ハードウェアが高速であるほどアプリケーションの書き込みがスムーズに行われ、サーバ使用率が低くなり、SRT が低くなります。 SRT 値はサーバ プラットフォームおよびアプリケーションによって異なります。

[サーバ レスポンス時間]値の一般的な評価を以下の表に示します。 特に注記のない限り、アプリケーションは単一層です。

アプリケーション

最高

良好

不良

Citrix

50 ミリ秒

75 ミリ秒

200 ミリ秒

Citrix(2 層)

90 ミリ秒

125 ミリ秒

200 ミリ秒

CRM (2 層)

70 ミリ秒

90 ミリ秒

200 ミリ秒

HTTP (Java、2 層)

120 ミリ秒

150 ミリ秒

250 ミリ秒

HTTP (Java なし)

75 ミリ秒

90 ミリ秒

200 ミリ秒

Lotus Notes

50 ミリ秒

75 ミリ秒

200 ミリ秒

MS Exchange

50 ミリ秒

75 ミリ秒

200 ミリ秒

MS SQL

60 ミリ秒

90 ミリ秒

150 ミリ秒

MS ターミナル サービス

50 ミリ秒

75 ミリ秒

200 ミリ秒

MS ターミナル サービス(2 層)

90 ミリ秒

125 ミリ秒

200 ミリ秒

Oracle

50 ミリ秒

75 ミリ秒

200 ミリ秒

その他

75 ミリ秒

90 ミリ秒

200 ミリ秒

その他(2 層)

90 ミリ秒

120 ミリ秒

200 ミリ秒

サーバ レスポンス時間を時間をかけて観察すると長期的な問題を特定できます。 表面化していないイベントが、詳しい分析の機会を示唆する場合があります。 [インシデント]ページで以下のサーバ インシデントを検討します。

インシデントのリンクをクリックし、しきい値を超えてインシデントを起動させたメトリックの詳細を表示します。

インシデントが起動していた 5 分間は簡単に確認できます。原因となったメトリックは[サーバ レスポンス時間]でした。

ヘッダの[エクスプローラ]をクリックし、次の詳細表示を確認します。 この表示に示されたタイム フレームは、前のページのものと同じです。 このサーバおよびメトリックの長期的な表示で何らかのパターンがあるかどうかを確認できます。 長期的な表示は[エンジニアリング]ページで利用できます。 このウィンドウを開いたままにして参照することができます。

以下の表示を表示するには、ヘッダの[エンジニアリング]リンクをクリックします。 この表示は同じタイム フレームであるため、[インシデント]ページの表示と同じように見えます。

タイム フレームを長期に変更するには、ページ最上部の[設定]をクリックします。

また、[エンジニアリング]ページの任意のレポート ページからは、このインシデントに関連する他のメトリックも調査できます。 [拒否されたセッション]などメトリックが高い場合は、サーバが稼働中でも、過度にビジーであり、リクエストに応答できないことを示しています。