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Solaris アプライアンスのインストール
ファイル
互換性

apk-*-Solaris バージョンは、次の OS ディストリビューションと互換性があります。

APK をインストールするには、以下のいずれかが必要です。

イメージの準備

以下の手順は、OS が最初にどのようにインストールされたかに応じて変わります。 これらの操作は、APK セットアップ スクリプトによって実行するものではなく、オペレータの裁量で実行するものです。これらの操作の一部は、ライブ システム(準備中のイメージではなく)に対して事故的に実行された場合、有害あるいは破壊的な影響を及ぼす可能性があるため、自動スクリプト内で実行することはお勧めできません。

適切でない手順はスキップしてください。

注: クリーンアップされたボリュームは、アプライアンス用のより小さなブート ボリューム イメージを作成するために縮小される場合がありますが、APK をインストールしたり、ログ ファイルや一時ファイルなどを保存するための空き容量を確保する必要があるので、少なくとも 5 ~ 10 MB の空き容量が残っていることを確認してください。 

APK のインストール

OS イメージをファイル システムにマウントします。 イメージがすでに AppLogic グリッド上のボリュームとしてインストールされている場合は、vol manage コマンドを使用することでイメージにアクセスできます。 イメージ自体の /tmp ディレクトリまたはイメージがマウントされているホスト上の一時ディレクトリに APK ファイルをコピーします。 イメージがすでにグリッド上にある場合は、Web インターフェースを使用して、イメージ自体にファイルをコピーします。 (この操作をグリッド上で行っていない場合、以下の操作は root ユーザとして実行する必要があります。)

APK バイナリを、イメージのルート ディレクトリ内に解凍します。次に例を示します。

cd /mnt/vol
gtar -zxf tmp/apk-2.0.1-solaris.tar.gz 

準仮想化アプライアンスとして実行するよう準備された OpenSolaris イメージ上にインストールする場合(`uname -i` == i86xpv) 

bash tmp/apk-install pvm 

ハードウェア支援型仮想マシン(HVM)として実行される Solaris 10 または OpenSolaris のイメージ上にインストールする場合:

bash tmp/apk-install 

pvm オプションを使用して実行され、かつターゲット イメージに準仮想化カーネルが存在する場合は、このスクリプトがブート設定ファイルの代わりになります。 古い APK を保存する場合は、asboot/grub/menu.lst.apksave を使用します。 これが不要な場合(かつアプライアンスを HVM として実行する場合)は、ファイルを手動でリストアします。 準仮想化カーネルはないが、pvm が指定された場合、インストール スクリプトは警告を出力します。その場合、インストールは中止されず、イメージは HVM アプライアンスとして使用できる状態のままになります。

現時点でセットアップ スクリプト(および tar ファイル。イメージ自体にコピーされた場合)を削除できます。

rm tmp/apk-install  tmp/apk-*.tar.gz 

イメージをマウント解除し、AppLogic グリッドにインポートします(または、イメージがすでにグリッド上にあり、vol manage を使用して編集された場合は、単に vol manage シェルを閉じます)。

イメージが既存のアプライアンスのものであった場合: (GUI エディタを使用して)クラスを編集し、カーネルと initrd ファイル名を削除します。 環境設定モードを dhcp に設定します。

アプライアンス動作のカスタマイズ - クイック リファレンス

詳細はユーザ ガイドを参照してください。

アプライアンス Init 設定

ファイル /etc/sysconfig/applogic_init が存在する場合、APK init スクリプトはシェル インクルード スクリプトと解釈します(「.」コマンド)。 以下のパラメータは /etc/sysconfig/applogic_init に定義できます。

APK_AUTH_KEY_PATH

アプライアンスの SSH のアクセス公開キーを格納する場所。 3t comp ssh コマンドは、一致するプライベート キーを使用してアプライアンスに接続します。 デフォルトは /root/.ssh です。 空の文字列に設定された場合、キーはどこにも格納されません。
指定された場所が既存のファイルである場合は、その所有者と権限が保存されます。 その他の場合、ファイルは「root」所有者を使用して作成されます。

APK_CONFIG_FILES

アプライアンスのプロパティを適用するファイルのスペース区切りリスト。 これは、GUI(APK を使用していないアプライアンス用)のの[境界の変更]ダイアログ ボックスで指定された環境設定ファイル リストに取って代わります。 APK を使用したアプライアンスは、GUI で指定されたリストではなく、アプライアンス自体に置かれている APK_CONFIG_FILES リストを使用します。
重要: APK を既存のアプライアンス内にインストールしようとしている場合は、(エディタ GUI を使用して)クラス記述子をチェックし、[View Class]/[境界の変更]ダイアログ ボックスの[環境設定ファイル]タブ内に設定ファイルがあることを確認してください。 ファイルのリストをアプライアンスの APK_CONFIG_FILES 設定に転送します。

重要: /etc/sysconfig/applogic_init ファイルは、コンフィギュレーション データが取得/適用される前に実行されます。したがって、このスクリプトではアプライアンスの設定ファイルが存在することを前提にすることができません。 このファイルは、初期化コードの実行には使用せず、先に示した設定変数にのみ使用してください。

/etc/sysconfig/applogic_init: 
APK_CONFIG_FILES=/etc/httpd/conf.d/myconfig.conf 
APK_AUTH_KEY_PATH=/root/.ssh/alternate_keys 

アプライアンスの開始後チェック

/etc/sysconfig/applogic_appliance ファイルが存在する場合、APK の late init スクリプト は、アプライアンス上のすべてのサービスが開始された後、それをシェルのインクルード スクリプトとして読み取ります(「.」コマンドを使用して)。 スクリプトからのリターン ステータスは、アプライアンスが「正常に開始された」と見なされるか「失敗した」と見なされるかを示します。 スクリプトによってメッセージが stderr に出力され、エラーが返される場合は、このメッセージの最後の行が、コントローラに送信されるエラー メッセージとして使用されます。

Web サーバ アプライアンス用の起動後チェック ファイルの例 - サーバが起動し、ホーム ページへの HTTP GET に応答することを確認します。

if ! wget -q -O /dev/null http://localhost/ ; then
echo "start failed - Web server is not responding" >&2
return 1
fi
return 0 

重要: システム カタログ内の一部のアプライアンスは、/appliance にあるカスタマイズされたスクリプトを使用してサービスを初期化します。 これはサポートされなくなりました。 ルート ディレクトリ構造を整理して Filesystem Hierarchy Standard に準拠させるために、このディレクトリは APK のインストール時に削除されます。 このようなスクリプトのコードは、古い動作をエミュレートするために /etc/sysconfig/applogic_appliance に移動できますが、それは起動後チェック ファイルの意図ではなく、推奨されません。 代わりに、インストールされるサービスには独自の init スクリプトが必要であり、一般には完全に CA AppLogic の外部で動作できる必要があります。