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Lamp - Lamp および LampX4 アプリケーション
Lamp - 2 層の拡張性のない Web アプリケーション

最新バージョン: 1.2.12-1

Lamp - 2 層の拡張性のない Web アプリケーション

LampX4 - 拡張性のある Lamp Web アプリケーション

最新バージョン: 1.2.12-1

LampX4 - 拡張性のある Lamp Web アプリケーション

このセクションには、以下のトピックが含まれています。

機能の概要

境界

操作

ノート

機能の概要

Lamp および LampX4 リファレンス アプリケーションは、シンプルな 2 層の Web アプリケーションで、ユーザが使用しているアプリケーションを CA AppLogic に簡単に移植できるようにします。 これらのリファレンス アプリケーションは、CA AppLogic グリッドを使用する際に生じるさまざまな障害を大幅に緩和します。

Lamp アプリケーションは、単一の Web サーバ、データベース サーバ、ファイル サーバ、外部ネットワーク アクセス用のゲートウェイ、およびユーザ アクセス用の入力ゲートウェイから構成されます。 また、管理者がアプリケーションのさまざまな要素を監視するためのモニタが含まれます(たとえば CPU/メモリ使用量、Web サイトのヒット率など)。

LampX4 は、Lamp と同じでが、負荷分散の Web 層として 4 つの Web サーバとロード バランサを提供します。 LampX4 は、トラフィックの負荷が高い(ユーザのアクセス数が多い)アプリケーション向けに設計されています。

これらの Lamp アプリケーションを使用すると、いくつかの簡単な手順によって、使用しているアプリケーションを CA AppLogic 上に簡単に移植することができます。 そのためには、Lamp アプリケーションのプロビジョニング、Web サーバへの SSH でのアクセス(CA AppLogic Web シェル経由)、必要なソフトウェアのインストールを行い、アプリケーションの実稼働に向けた準備を完了します。

Lamp と LampX4 は、シンプルなアプリケーションのために設計されており、以下を必要としません。

これらの要件に満たないアプリケーションの場合、LampCluster リファレンス アプリケーションを代わりに使用する必要があります。

境界

このセクションには、以下のトピックが含まれています。

プロパティ

リソース

アプリケーション ボリューム

プロパティ

プロパティ名

タイプ

説明

hostname

文字列

Lamp アプリケーションがアクセス可能なホスト名。 これはユーザがブラウザで http://hostname/ を参照するときの名前です。 この名前は in_ip に指定された IP アドレスに解決される必要があります。 デフォルト: (空 - ホスト名は使用されません)。

in_ip

IP

Lamp アプリケーションがユーザにサービスを提供する IP アドレスです。 hostname プロパティが空でない場合、in_ip に解決される必要があります。 このプロパティは必須です。

out_ip

IP

Lamp アプリケーションで、アプリケーションの外側に存在する外部ネットワーク(つまりインターネット)にアクセスするために使用される IP アドレスです。 このプロパティは必須です。

netmask

IP

in_ip および out_ip が存在するネットワーク用のネットワーク マスク。 このプロパティは必須です。

gateway

IP

in_ip および out_ip を介した外部ネットワークへのすべての送信トラフィックに使用される IP ネットワーク ゲートウェイ(ルータ)を定義します。 このプロパティは必須です。

dns1

IP

ホスト名の解決に使用されるプライマリ DNS サーバの IP アドレス。 このプロパティは必須です。

dns2

IP

ホスト名の解決に使用されるバックアップ DNS サーバの IP アドレス。 デフォルト: 空(使用されません)。

timezone

文字列

アプリケーションで使用されるタイムゾーンを指定します。 このプロパティが空の場合、タイムゾーンは変更されず、現状のものが使用されます。 サポートされているタイムゾーンのリストはここで参照できます。 デフォルト: empty

mon_standby

整数

アプリケーションの開始時に、アプリケーション モニタリングが Lamp アプリケーションに対して無効になるかどうかを決定します。 ゼロ以外の場合、モニタリングは無効になります。それ以外の場合はモニタリングが有効になります。 モニタリングは、mon アプライアンスを開始することによって、ランタイムに手動で有効にできます。 デフォルト: 1 (モニタリングは無効になります)。

srv2_standby

整数

2 番目の WEB サーバがスタンバイ モードにあるかどうかを指定します。 ゼロ以外の場合、2 番目の Web サーバはスタンバイ モードになります。それ以外の場合はスタンバイ モードにはなりません。 このプロパティは LampX4 アプリケーションにのみ有効です。 デフォルト: 1 (スタンバイ モード)。

srv3_standby

整数

3 番目の WEB サーバがスタンバイ モードにあるかどうかを指定します。 ゼロ以外の場合、3 番目の Web サーバはスタンバイ モードになります。それ以外の場合はスタンバイ モードにはなりません。 このプロパティは LampX4 アプリケーションにのみ有効です。 デフォルト: 1 (スタンバイ モード)。

srv4_standby

整数

4 番目の WEB サーバがスタンバイ モードにあるかどうかを指定します。 ゼロ以外の場合、4 番目の Web サーバはスタンバイ モードになります。それ以外の場合はスタンバイ モードにはなりません。 このプロパティは LampX4 アプリケーションにのみ有効です。 デフォルト: 1 (スタンバイ モード)。

重要: in_ip と out_ip のプロパティに設定される IP アドレスは、使用する CA AppLogic グリッドで利用可能な IP アドレスである必要があります。 グリッドのダッシュボード上で、ネットマスク、ゲートウェイおよび DNS サーバと一緒に、それらを検索することができます。 将来は、CA AppLogic でこれらのアドレスが自動的に提供されるようにする予定です。

リソース

Lamp

リソース

最小

最大

デフォルト

CPU

0.45

60

1.15

メモリ

960 MB

102 GB

1.781 GB

帯域幅

6 Mbps

10.5 Gbps

950 Mbps

LampX4

リソース

最小

最大

デフォルト

CPU

0.85

124

2.85

メモリ

1.5 GB

230 GB

3.28 GB

帯域幅

10 Mbps

18.5 Gbps

1.4 Gbps

アプリケーション ボリューム

アプリケーション ボリューム

アプリケーション自身でいくつかのボリュームを使用します。 それらはアプリケーションの一部で、アプライアンス インスタンス内にすでに設定されています。

ボリューム

説明

mysql

データベース データ ストレージ用のボリューム。 このボリュームは MYSQL アプライアンスに割り当てられます。 デフォルトでは、mysql という名前の空のボリュームが、アプリケーションで使用するために提供されます。

fs

このボリュームは、Lamp アプリケーションの Web ページ、コード、スクリプト(およびアプリケーションによって必要とされるすべての要素)を格納するために使用されます。 また、Web サーバおよびデータベースのログを格納するためにも使用されます。 このボリュームは NAS アプライアンスに割り当てられます。 デフォルトでは、fs という名前の空のボリュームが、アプリケーションで使用するために提供されます。

mon

このボリュームは、アプリケーションのモニタリング データを格納するために使用されます。 ユーザがこのボリュームにアクセスしたり変更したりする理由はありません。このボリュームは、MON アプライアンスによって内部的に使用されます。 デフォルトでは、mon という名前のボリュームが、アプリケーション モニタリング データを格納するために提供されます。

操作

このセクションでは、Lamp アプリケーションを使用および操作する方法について説明します。 ここに記載されている説明は、管理者および一般の CA AppLogic ユーザの両方を対象としています。 Lamp アプリケーションの初期設定およびメンテナンスには、CA AppLogic グリッドへのアクセス権が必要です。

Lamp および LampX4 は、アプリケーションを CA AppLogic に迅速に移植できるように設計されています。 Lamp および LampX4 は、両方とも同じ方法で使用されます。 このセクション内のすべての手順は、両方の Lamp アプリケーションに適用されます。

このセクションには、以下のトピックが含まれています。

初期アプリケーション セットアップ

アプリケーションのインストール

アプリケーションのモニタ

初期アプリケーション セットアップ

Lamp アプリケーションを CA AppLogic グリッド上で実行させるには、以下の手順に従います。 この例は、mylampapp という名前の LampX4 に基づいて、拡張性のある Lamp アプリケーションを作成します。

拡張性のある Lamp アプリケーションを作成する方法

  1. 以下のコマンドを使用して、Lamp アプリケーションのプロビジョニングを行います。

    このコマンドは、LampX4 リファレンス アプリケーションに基づいて、mylampapp という名前の新しい Lamp アプリケーションをプロビジョニングします。 すべてのプロパティは適切な値に設定されます(IP、DNS サーバなど)。 トラフィックの負荷が大きい場合にも対応できるよう、4 つの Web サーバがすべて有効になります。 また、fs と mysql のボリュームのサイズは 250MB に増加されます。

    app provision LampX4 mylampapp hostname=www.myapp.com in_ip=1.2.3.4 out_ip=1.2.3.5 netmask=255.255.255.0 gateway=1.2.3.1 dns1=1.2.3.50 dns2=1.2.3.51 mon_standby=0 srv2_standby=0 srv3_standby=0 srv4_standby=0 fs.size=250MB mysql.size=250MB 
    

    CA AppLogic は、mylampapp アプリケーションをプロビジョニングし、グリッド上で開始します。

  2. アプリケーションが開始するまで待機します。これは時間がかかる場合があります。

    アプリケーションが開始したら、ブラウザを使用してアクセスできます。

  3. ブラウザを開き、設定されたホスト名にアクセスすると、Apache Web サーバからのテスト Web ページが表示されます。 テスト ページが表示されない場合は、IP アドレスが正しく設定されていることを確認し、必要に応じてアプリケーションを再起動します。

    グリッド上で Lamp アプリケーションが実行されます。

  4. 特定のアプリケーションをアプリケーション ボリューム上にインストールします。

    アプリケーションが稼働する準備ができました。

アプリケーションのインストール

Lamp および LampX4 アプリケーションは、既存のアプリケーションを CA AppLogic グリッドに迅速に移植できるよう設計されています。

独自のソフトウェアを Lamp アプリケーションにインストールするには、CA AppLogic シェル内から Web アプライアンスに SSH でログインします(ssh mylampapp:main.srv.srv1)

: ソフトウェアがすべてインストールされ設定された後、アプリケーションを再起動する必要はありません(ただし、インストールしたソフトウェアで再起動が必要になる場合があります)。

設定されたホスト名または IP アドレス(in_ip)を使用してアプリケーションにアクセスできるようになりました。

アプリケーションのモニタ

アプリケーションが開始した後、CA AppLogic GUI でアクセス可能なモニタ GUI を使用してアプリケーションをモニタできます。 アプリケーションをモニタするには、以下のいずれかを実行します。

スタンバイ状態にあるモニタでアプリケーションを開始した場合、ランタイムに手動で開始できます(comp start mylampapp:main.mon)。 CA AppLogic GUI でモニタにアクセスするには、モニタが開始されている必要があります。

モニタが開始したら、モニタリング GUI にアクセスしてアプリケーションをモニタできます。 モニタを使用して、CPU/メモリの使用状況、Web サイトにおけるヒットの数、トラフィック負荷などをモニタできます。

ノート

Lamp アプリケーションで使用される Web サーバには、GCC ビルド環境または書き込み可能な usr ディレクトリ ツリーがありません。 これらのいずれかが必要な場合、Lamp/LampX4 アプリケーションではなく、LampCluster リファレンス アプリケーションを使用することをお勧めします。