前のトピック: マークアップ スタイル

次のトピック: 付録


設定ファイル内のメタ文字でのクォートの使用

一部の設定ファイルでは、特殊な意味を持つ文字(メタ文字)をクォートすることで、特殊な意味を失わせ、通常のデータの一部にすることが出来ます。 ボリューム修復ユーティリティの ADL プロパティ更新コードはクォートを認識し、プロパティ値の更新時にはそれを維持します。

このようにエスケープされた文字がプロパティ値に含まれる場合は常に、マークアップ(ファイルのコメントセクション内)と実際のテキストの両方で正確に一致して記述されている必要があります。これは、それらの文字のエスケープ処理が通常の設定ファイルのテキスト内でのみ必要である場合にも当てはまります。 たとえば、& 文字は HTML コメント内では特別な意味を持ちませんが、HTML データ内ではエスケープする必要があります。

<!-- $$propF "&":my_prop $$ --><sometag someattr="text &amp; more text"> 

コメント内では "&" を使用することに問題はないにも関わらず、この記述は無効になります。以下のように修正する必要があります。

<!-- $$propF "&amp;":my_prop $$ --><sometag someattr="text &amp; more text"> 

データ値を引用符で囲む方法はファイルの種類によって異なります。これは、quoting= 属性で指定されています(「コンポーネント記述子構文」を参照してください)。 ここでの引用符の使用法は、マークアップ構文でプロパティ値を囲むために使用される C スタイルの二重引用符とは別のものです。後者では、常に C スタイルの二重引用符が使用され、前者に優先されます。たとえば、文字列「abc"def'」は C ファイルでは「abc\"def」のように引用符で囲まれますが、マークアップでは以下のように記述します。

p = "abc\"def"; // $$prop "abc\\\"def":p_val