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PS8 - 拡張性のあるポート スイッチ

最新バージョン: 2.0.2-1

PS8: カスケード可能なポート スイッチ

早見表

カタログ

システム

カテゴリ

スイッチ

ユーザ ボリューム

なし

最小 メモリ

96M

OS

Linux

制約

なし

機能の概要

PS8 は、受信リクエストのプロトコルおよびポート番号に応じて、別の出力に TCP および UDP トラフィックを配信するスイッチです。 PS8 は、端子で受信したリクエストの特定のプロトコルおよびポートを認識するためにパラメータ化されます。 認識された受信トラフィックは、PS8 のパラメータ化に基づき、指定された出力端子を介して転送されます。 任意で、転送されたトラフィックのポートが PS8 によってオーバーライドされる場合があります。 たとえば、PS8 はポート 8080 上の out5 出力端子を介して、ポート 80 上の受信 TCP トラフィックをすべて転送するのに使用できます。

スイッチはカスケード接続が可能です。TCP や UDP でなく、パラメータ化されたポート番号にも一致しない受信トラフィックは、変更せずに aux 端子を介して転送されます。 outX および aux 端子上で受信したすべての受信トラフィックは、入力端子を介して戻ってきます。

PS8 は、通常、アプリケーション内の別のアプライアンスへの受信トラフィックをルーティングするために使用されます。

リソース

リソース

最小

最大

デフォルト

CPU

0.05

4

0.05

メモリ

96 MB

128 MB

96 MB

帯域幅

1 Mbps

2 Gbps

200 Mbps

端子

名前

方向

プロトコル

説明

in

in

任意

共通入力。 受信したトラフィックは、プロトコルとポート番号に基づき、出力の 1 つへ転送されます。

out1~out8

out

任意

設定済み出力。 特定の出力を介して転送されるトラフィックは、アプライアンス プロパティによって設定されます。 これらの出力の一部やすべてを接続しないでおくことができます。接続されていない出力に転送されたトラフィックは破棄されます。

aux

out

任意

カスケード出力。 out1~out8 出力のどれにも転送されない受信トラフィックは、この端子を介して送信されます。 また、TCP や UDP でない(つまり、ポート番号がない)どのような IP トラフィックも、この端子を介して送信されます。 この端子は接続しておかなくてもかまいません。

mon

out

CCE

パフォーマンスとリソースの使用状況統計を送信します。 使用しない場合、この端子は未接続のままにできます。

プロパティ

名前

タイプ

説明

outX_protocol

文字列

出力 outX へ転送する IP プロトコル。 許可される値: none、tcp、udp、both。 デフォルトは none (転送は無効)です。

outX_in_port

文字列

これらの指定されたポートが含まれる受信リクエストは、outX によって転送されます。 ポート範囲は、区切り記号としてセミコロンまたはダッシュを使い、lower_port:higher_port として指定します。 複数のポートまたはポート範囲は、カンマまたはスペースの区切り記号(すなわち 80,100 80-90 91:100)の使用により指定される場合があります。 単一のポートは、番号またはそれらの共通名(たとえば http)によってリスト表示することができ、ポート範囲はポート番号のみを使用して指定する必要があります。 デフォルトは空です(転送なし)。プロトコルが出力に対して指定される場合、このプロパティは空以外の値に設定する必要があります。

outX_out_port

文字列

トラフィックの転送先となる出力ポート。 空にしておいた場合、出力ポートは入力ポートと同じになります。 このプロパティは、容易な再コード化(たとえば、ポート 8080 をポート 80 へなど)を考慮に入れます。 入力ポートがリストまたは範囲として指定されている場合、このプロパティは空にしておく必要があります。 出力ポートは、番号(たとえば 80)またはポート名(たとえば http)として指定できます。 デフォルト: 空(入力と同じ)

エラー メッセージ

アプライアンスが開始に失敗すると、以下のメッセージが、アプライアンスのログ ファイルまたはグリッド コントローラのシステム ログのいずれかに表示される場合があります。

典型的な使用状況

以下の図は、小規模な Lamp クラスタ アプリケーション内の PS8 アプライアンスの典型的な使用状況を示しています。

小規模な Lamp クラスタ アプリケーション内の PS8 アプライアンスの典型的な使用状況

使用中のアプライアンス:

HTTP リクエストは in_web ゲートウェイ上に着信します。 ゲートウェイは halb ロード バランサにリクエストを転送し、その場所からさらにいずれかの Web サーバにリクエストが転送されます。

SSH リクエストは in_web ゲートウェイ上に着信します。 ゲートウェイは、その aux 端子を介して、受信ポートをポート 22 にマップするポート スイッチにリクエストを転送し、さらにその場所から受信ポート番号に基づいた適切なコンポーネントにリクエストが転送されます。

PS8 プロパティ設定の例

プロパティ名

out1_protocol

tcp

out1_in_port

2222

out1_out_port

22

out2_protocol

tcp

out2_in_port

2223

out2_out_port

22

out5_protocol

tcp

out5_in_port

2224

out5_out_port

22

out6_protocol

both

out6_in_port

2225

out6_out_port

80

out7_protocol

both

out7_in_port

2226

out7_out_port

80

(「アプリケーション カタログ リファレンス ガイド」も参照)

PS8 に与えられるメモリ量は、スループットに影響しません。

アプライアンス内で使用されるオープン ソース/サードパーティ ソフトウェア

PS8 は、ベース クラス LUX5 で使用されるサードパーティのオープン ソース パッケージに加えて、以下のサードパーティのオープン ソース パッケージを使用します。

ソフトウェア

バージョン

変更

ライセンス

iptables

1.3.5-4

いいえ

GPLv2

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