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Filer_Windows08 - Windows ファイラ アプライアンス

最新バージョン： 3.5.14

機能の概要

Filer_Windows08 は、Windows ファイルシステムを持つボリュームにファイルシステム レベルのアクセスを提供するアプライアンスです。 Filer_Windows08 は次の Windows ファイルシステムをサポートします。ntfs08。 Filer_Windows08 は以下の操作モードをサポートします。

• format： 指定されたファイルシステム（たとえば、execute 形式）にボリュームをフォーマットします。
• fscopy： 1 つのボリュームから別のボリュームに、ブロック レベルのコピーを実行します。必要に応じてパーティション拡張が続きます。
• fsck： ボリューム上のファイル システムをチェックします。
• fsrepair： ボリューム上のファイル システムをチェックおよび修復します。
• manual： Web GUI およびルート シェル（SSH による）の両方を通じてボリュームへのユーザ レベル アクセスを提供します。

manual モードでは、Filer_Windows08 はそのデフォルト インターフェースを介してボリュームに GUI アクセスおよびルート シェルを提供します。 このモードでは、Filer_Windows08 は、ユーザがボリュームへファイルをコピー、またはボリュームからファイルをコピーするための外部ネットワーク アクセスもオプションで提供します。 手動モード操作は、1 つまたは 2 つのボリューム上で実行できます。

注：

• Filer アプライアンスは、CA AppLogic によって内部で使用され、標準 CA AppLogic アプリケーションで使用されるべきではありません。
• Filer_Windows08 はアプライアンス ブート ボリュームなしで配布されます。 このボリュームを作成し、Filer_Windows08 クラス内に含める方法の指示に関しては、「Windows Server 2008 Filer Installation Reference」を参照してください。
• dst ボリュームが src ボリュームとサイズが同じかそれより大きい場合、Filer_Windows08 は fscopy モードのみをサポートします。

リソース

端子

外部インターフェースは有効です。 受信および送信トラフィックに使用されます。また、そのネットワーク設定はプロパティによって設定されます。 手動モードのみで使用され、他のすべてのモードでは設定されません。

デフォルト インターフェースは有効です。 メンテナンス用に使用されます。 また、手動モードでは、Web GUI にアクセスするために使用されます。

ユーザ ボリューム

プロパティ

オペレーションモード

以下の表は、サポートされているそれぞれのファイル システムに有効なモードを示しています。

ファイルシステム オプション

このセクションは、Filer_Windows08 によってサポートされる各ファイルシステム用の（fs_options 上で指定の）ファイルシステム オプションを示しています。

• ntfs08
  • volume_label： dst ボリューム用のボリューム ラベル。 空の場合、vol_name プロパティ値が代わりに使用されます。
  • active： アクティブ（ブート可能）な新しいパーティションを作成します。 有効な値は yes と no です。省略した場合、フォーマット中はデフォルト値として no が使用されますが、fscopy 中は src ボリューム タイプが使用されます。

インターフェース

ファイラ アプライアンスは、そのデフォルト インターフェース上で HTTP インターフェースを提供し、非手動ボリューム操作でのステータスを収集したり、手動モードのときに Web GUI にアクセスしたりできるようにします。 以下の機能が URL によって利用可能です。

• /： Web GUI を通じて dst ボリュームにインタラクティブにアクセスします。手動モードでのみ使用できます。
• /api/status： 現在のボリューム操作のステータスを返します。非手動モードでのみ使用できます。
  • 出力の形式は次のとおりです。[progress=W, ]poll=X, status=Y, errortxt=Z
    • progress： 整数、0..100、現在の操作の進捗。 進捗状況をレポートできない場合は、進捗状況フィールドは返されません。 進捗状況は以下のモードの場合レポートされません：
    • format
    • fsck および fsrepair
    • poll： 整数、推奨ステータス ポール間隔（秒単位）。
    • status： 整数、ボリューム操作のステータス。 Filer_Windows08 が返すことができるステータスのリストについては、次を参照してください。
    • errortxt： 文字列、エラーメッセージ、エラー（たとえばゼロ以外のステータス）が発生した場合。
  • 以下のリストは、特定のボリューム操作に関して Filer_Windows08 が status フィールドで返すことができるステータスを示しています。
    • 0 - 成功
    • 100 - 操作に失敗しました
    • 101 - 操作はサポートされていません
    • 102 - 操作は実装されていません
    • 103 - 操作はキャンセルされました
    • 104 - I/O エラー
    • 200 - ボリュームには空き領域が残っていません
    • 201 - ファイル システム エラーが検出されました
    • 300 - メモリ不足です
    • 400 - 保留中です

Web GUI

ファイラ アプライアンスでは、eXtplorer という名前の Web ベースのファイル マネージャを使用して、ボリュームへの Web GUI アクセスを提供します（手動モードでのみアクセス可能）。 eXtplorer は、GNU GENERAL PUBLIC LICENSE バージョン 2 の下でリリースされます。 ファイラで使用される eXtplorer のバージョンは変更されました。 eXtplorer では、以下の変更が行われました。

1. ログインを削除しました。
2. それ自身のファイルを表示しないように eXtplorer を更新しました。
3. 「タイプ」列の下のすべてのリンクのターゲットを表示するようにファイル リストを変更しました。
4. マウスがディレクトリ リスト内のディレクトリに置かれると生成されるツールヒントを変更して、ディレクトリが symlink の場合に、symlink ターゲットを表示するようにしました。
5. 孤立化したリンクをサポートするように GUI による symlink 作成を変更しました。
6. symlink の削除をサポートするように GUI によるファイル削除を変更しました。
7. 任意の利用可能なボリューム用のボリューム基本パスを編集するためのインターフェースを追加しました。
8. リンクをサポートするようにファイルおよびディレクトリ リストの生成を変更しました。
9. 「..」を含む相対および絶対リンクを解決します。
10. 数値エントリのみを許可するように chgrp/chown の UI を追加します。
11. ファイル表示に所有者/グループを追加します。

eXtplorer Volume Browser GUI の参照資料はここから入手できます。

eXtplorer のライセンスおよび元の未変更の eXtplorer のソースは、/mnt/monitor/.volume_browser/LICENSES/ 内のファイラ アプライアンスにあります。

NTFS 実装詳細

Filer_Windows の以下の実装詳細および動作に注意してください。

• Filer_Windows08 の操作は以下のものに制限されています。
  • ベーシック ディスクのみ（ダイナミック ディスクではない）
  • MBR ベースのパーティションのみ（GUID ベースのパーティションではない）
  • 以下の場合を除いて、ディスクごとに 1 つのみのプライマリ パーティション
• Filer_Windows08 は、2 つのパーティション（Windows Server 2008 R2 の 64 ビット バージョンをインストールした際のデフォルト結果）を持つ Windows Server 2008 ブート ボリュームをサポートします。 Filer_Windows08 は、2 つのパーティションを備えたディスク上で以下のように動作します。
  • fsck： fsck モードでは、Filer_Windows08 は両方のパーティション上のファイルシステムを確認します。
  • fsrepair： fsrepair モードでは、Filer_Windows08 は両方のパーティション上のファイルシステムを確認および修復します。
  • fscopy： fscopy モードでは、Filer_Windows08 は、送信元から送信先へブロック レベル コピーを実行します。また、必要な場合は dst ディスク上の 2 つ目のパーティションを拡張します。
  • manual： manual モードでは、Filer_Windows08 は Windows 2008 オペレーティング システムのブート ボリュームの 2 番目のパーティションをマウントします。
• ショート ネームは有効です。
• fscopy はブロック レベルのコピー操作で、dd ユーティリティを使用して実行されます
• ボリューム管理中にコンソールにアクセスする必要があるときに管理者パスワードが分からない場合は、 3T シェルからアプライアンスに対して ssh コマンドを実行して、net user Administrator new-password を使用し、新しい管理者パスワードを設定します。
• Filer_Windows08 上に実装されたボリュームのローカル ユーザ アカウント SID は Filer_Windows08 によって認識されません。 manual モードでは、ローカル ユーザ アカウントによって所有されたファイルは、認識されたユーザ名なしで表示されます。
• CA AppLogic での Windows アプライアンスの操作に関する重要な詳細については、「アプライアンス カタログ リファレンス ガイド」を参照してください。

典型的な使用状況

以下のセクションでは、複数の一般的なユース ケースにおける Filer_Windows08 の設定について説明します。

ボリュームのフォーマット

例：

Filer_Windows08 は、ntfs08 のファイルシステム タイプを指定して dst ボリューム上でフォーマットを実行します。

ブロック レベルのボリューム コピー

例：

Filer_Windows08 は、dd ユーティリティを使用して dst ボリュームに src ボリュームの内容をコピーします。

ファイルシステム チェック

例：

Filer_Windows08 は、dst ボリューム上で chkdsk を実行します。

repair によるファイルシステム チェック

例：

Filer_Windows08 は、dst ボリューム上で修復オプションを備えた chkdsk を実行します。

ボリュームへのユーザ レベル アクセス

例：

ノート

• Filer_Windows08 は、Windows Server 2008 Standard Edition Core Install 32 ビット（SP1 または SP2 ）に基づいています。
• デフォルトで、Filer_Windows08 はセキュリティ目的としてランダムな管理者パスワードを使用します。 これが必要ない場合は、「Windows Appliance Notes」での説明どおりにパスワードを変更します。
• manual 以外のモードには SSH も GUI アクセスもありません。
• Windows Server 2008 アプライアンスのブート ボリューム上でファイラ操作を実行するとき、非常にまれではありますが、クリーンアップ失敗の結果ボリュームがブート不能になる場合があります。 たとえば、コントローラが manual モードでの操作中にクラッシュし、管理されるボリュームが Filer_Windows08 と同じディスク シグネチャを持つ場合に発生することがあります。 この場合、以下の手順を実行して、ブート ボリュームの BCD ストアを修正し、再び正常にブートするようにすることができます。
  • 3T シェル中で、破損したブート ボリュームを管理します。
  • ボリュームを管理するファイラ アプライアンスに SSH を実行し、管理者パスワードを設定します（net user administrator new-password）。
  • ファイラのグラフィカル コンソールにアクセスし、コマンド シェル内で以下のコマンドを実行して BCD ストアを一般化します。
    • bcdedit /store C:\appliance\mnt\vol\Boot\BCD /set {default} osdevice boot
    • bcdedit /store C:\appliance\mnt\vol\Boot\BCD /set {default} device boot
    • bcdedit /store C:\appliance\mnt\vol\Boot\BCD /set {bootmgr} device boot
    • bcdedit /store C:\appliance\mnt\vol\Boot\BCD /set {memdiag} device boot
    • bcdedit /store C:\appliance\mnt\vol\Boot\BCD /set {ntldr} device boot
  • ボリューム管理シェルを終了します。

アプライアンスの内部で使用されるサードパーティ オープンソース ソフトウェア

Windows Filer は以下のサードパーティ/オープンソース パッケージを使用します。