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JBOSS、JBOSS64: JBoss アプリケーション サーバ

JBOSS アプライアンス

早見表

カタログ

システム

カテゴリ

アプリケーション サーバ

ユーザ ボリューム

yes

最小 メモリ

160M

OS

Linux

制約

なし

機能の概要

JBOSS はオープン ソース JBoss に基づいたアプリケーション サーバ アプライアンスです。 JBOSS は、JBoss ソフトウェアの 2 つの個別のバージョンをサポートします。

JBOSS は多くの先進技術や機能をサポートしています。

JBOSS は、ローカルにマウントされたコンテンツ ボリュームまたは fs 端子を介してアクセス可能なネットワーク ファイルシステムのいずれかから Web アプリケーションを自動的に展開します。 標準的な JBoss 設定を継承する、いくつかの事前設定された実行環境が使用可能です。 アプリケーション ドキュメントへのパスは、複数の Web サーバ間および異なるコンテンツを処理する他のアプライアンス間で同じボリュームを共有可能であるように設定できます。

JBOSS には外部サービスへのアクセスを目的とした 3 つの汎用出力端子があります。db 端子はさまざまなデータベースへのアクセスに使用します。fs 端子は共有ファイル ストレージ(NFS を使用)へのアクセスに使用します。aux 端子は SMTP サーバに電子メール メッセージを送信するために使用します。

log 端子は、JBOSS がログ ファイルを格納できる共有ファイルシステムに JBOSS を接続するために使用します。

サーバの設定はプロパティによって提供されます。 これらのプロパティは簡単な設定方法でさまざまな使用状況のほぼすべてに対応できるように設計されていて、通常はデフォルト以外の値に設定する必要はほとんどありません。

名前

最新バージョン

JBOSS

1.0.2-1

JBOSS64

1.0.2-1

リソース

32 ビット バージョン

リソース

最小

最大

デフォルト

テスト済み

CPU

0.1

16

0.25

-

メモリ

160 MB

4 GB

1 GB

-

帯域幅

1 Mbps

2 Gbps

250 Mbps

-

64 ビット バージョン

リソース

最小

最大

デフォルト

テスト済み

CPU

0.1

16

0.25

-

メモリ

160 MB

32 GB

1 GB

-

帯域幅

1 Mbps

2 Gbps

250 Mbps

-

JBOSS のメモリ要件

通常 Java アプリケーションは、正しく機能するためには多くの RAM を必要とします。また、JBOSS が必要とするメモリの量は、実行中のアプリケーションの要件に依存します。 使用できるメモリ量が十分でないと、JBOSS はクラッシュしたり、正しく動作しない場合があります。 クラッシュした場合には、ダッシュボード メッセージが記録されます。

端子

名前

方向

プロトコル

説明

in

in

HTTP

Web クライアントから送られる HTTP リクエストを処理します。

db

out

任意

データベース サーバへのアクセス。 使用状況は、コンテンツ ボリューム上の任意のスクリプト(存在する場合)によって定義されます。 使用しない場合、この端子は未接続のままにできます。

fs

out

NFS

NFS を介して読み取り/書き込みファイル アクセスを提供する、共有ファイル ストレージのネットワーク ファイルシステムへのアクセス。 接続されたサーバは /mnt/data という名前の読み取り/書き込み共有アクセス権を持っている必要があります。 マウントされたリモート ファイルシステムは、アプライアンスのファイルシステム スペースには /mnt/fs と表示されます。 使用しない場合、この端子は未接続のままにできます。

log

out

CIFS

アクセスとエラー ログを格納するための、CIFS ベースのネットワーク ファイルシステムへのアクセス。 接続されたサーバは、匿名のログインを許可し、share という名前の読み取り/書き込み共有アクセス権を持っている必要があります。 使用しない場合、この端子は未接続のままにできます。

aux

out

任意

電子メールを送信するための SMTP サーバへのアクセス。 使用しない場合、この端子は未接続のままにできます。

net

out

任意

サブネット アクセス用のゲートウェイ出力です。 使用しない場合、この端子は未接続のままにできます。

mon

out

CCE

パフォーマンスとリソースの使用状況統計を送信します。 使用しない場合、この端子は未接続のままにできます。

ボリューム

名前

説明

コンテンツ

アプリケーション ストレージ用の読み取り専用または読み取り/書き込みボリューム。 このボリュームは、content_on_fs プロパティが no に設定される場合にのみ使用されます。その場合には、このボリュームは必須です。 content_on_fs が yes に設定され、コンテンツ ボリュームが存在する場合、アプライアンスは開始しません。

プロパティ

全般プロパティ

名前

タイプ

説明

jboss_env

文字列

4 つの運転モードのうちのいずれかです。
JBoss 4、JDK 5 - JBoss バージョン 4.2.3、JDK バージョン 1.5 Update 22
JBoss 4、JDK 6 - JBoss バージョン 4.2.3、JDK バージョン 1.6 Update 21
JBoss 5、JDK 5 - JBoss バージョン 5.1.0、JDK バージョン 1.5 Update 22
JBoss 5、JDK 6 - JBoss バージョン 5.1.0、JDK バージョン 1.6 Update 21
デフォルト: JBoss 4、JDK 5

jboss_cfg

文字列

JBoss の設定。 有効な値
minimal -JBoss のデフォルトの「最小」 設定
default- JBoss のデフォルトの「デフォルト」設定
all - JBoss のデフォルトの「すべて」の設定
headless-Tomcat と削除された Web サービスの「デフォルト」設定
all-headless-Tomcat と削除された Web サービスの「すべて」の設定
web - Tomcat と Web サービス コンポーネントのみが有効にされる設定で、Web フロントエンドに使用されます。
custom - ユーザ定義の設定。 JBOSS という名前のフォルダをコンテンツ ボリュームのルートまたは fs 端子ファイルシステムに作成する必要があります。 必要なフォルダ(最低限、conf、deploy および libs であるもの)はすべて、フォルダ内部で提供されています。

デフォルト: default。

heap_size

整数

Java ヒープに割り当てられたメモリの量(-Xms および -Xmx オプション)。 このプロパティが「0」に等しい場合、値は JBOSS によって自動計算されます(RAM のおよそ 70%)。 このプロパティが空の場合、JBOSS は -XMs および -XMx プロパティを JVM へ渡しません。また、これらのプロパティは、java_opts プロパティ内にユーザが直接指定することも可能です。
デフォルト: 0。

perm_size

整数

Java パーマネント オブジェクト(-XX:PermSize および -XX:MaxPermSize オプション)に割り当てられたメモリの量。 このプロパティが「0」に等しい場合、値は JBOSS によって自動計算されます(RAM のおよそ 20%)。 このプロパティが空の場合、JBOSS は -XX:PermSize および -XX:MaxPermSize プロパティを JVM へ渡しません。また、これらのプロパティは、java_opts プロパティ内にユーザが直接指定することも可能です。
デフォルト: 0。

java_opts

文字列

この文字列は JVM を起動する前に JAVA_OPTS 環境変数に追加されます。 追加のオプションおよびパラメータは、ここで(たとえば heap size、perm size、debug options など)指定できます。
デフォルト: (

tcp_port

整数

JBOSS が受信接続をリッスンするポート。
デフォルト: 8080。

app_base

文字列

データ ソース(マウントされたコンテンツ ボリュームまたは NFS マウントの共有)のルートに相対的な、ユーザ展開可能なアプリケーション用のディレクトリ。
デフォルト: deploy。

content_on_fs

文字列

コンテンツが fs 端子でファイルシステムを基準にするか、またはコンテンツ ボリューム上にあるかどうかを指定します。
デフォルト: off(コンテンツがコンテンツ ボリュームに置かれることを意味する)

timezone

文字列

アプライアンスで使用されるタイムゾーンを指定します。 このプロパティが空の場合、タイムゾーンは変更されず、現状のものが使用されます。 サポートされているタイムゾーンのリストはここで参照できます
デフォルト:(

ロギング プロパティ

名前

タイプ

説明

logs_enabled

文字列

ログ記録を有効または無効にします。 有効な値は、yes または no です。log 端子が接続されず、このプロパティが yes に設定されていると、JBOSS は起動に失敗します。
デフォルト: no

logs_dir

文字列

ログがログ共有のルートに相対的に格納されるディレクトリ。
Default: _(空)_。

log_filename

文字列

ログ ファイルのファイル名。
デフォルト: jboss.log。

log_level

文字列

ロギング レベル。 {有効な値およびデフォルトが必要}

クラスタ化プロパティ

名前

タイプ

説明

partition_name

文字列

パーティションの名前。 グリッド上にある同じパーティション名を持っている JBOSS のインスタンスはすべて、クラスタへ追加されます。 このプロパティが空の場合、クラスタ化サポートは無効になります。 デフォルト:(

典型的な使用状況

単純な Web/アプリケーション サーバ

これは JBOSS アプライアンスを使用する最も単純な方法です。 1 つの IN ゲートウェイは、受信 HTTP トラフィックをすべて JBOSS アプライアンスへルーティングします。 このシナリオでは、JBOSS はローカルのコンテンツ ボリュームを使用します。

JBOSS 使用状況例 1

使用中のアプライアンス:

使用されるプロパティ:

プロパティ

説明

jboss_env

JBoss 4、JDK 5

使用される JBoss 環境。

jboss_cfg

default

JBoss のデフォルト設定。

tcp_port

80

HTTP のデフォルト ポート。

app_base

コンテンツ

アプリケーションはデータ ボリュームの /content サブディレクトリに置かれます。

content_on_fs

off

コンテンツはローカル ボリュームに置かれます。

logs_enabled

なし

ログは記録されません。

外部データ ストア、データベースおよびモニタリングを使用するシンプルな Web/アプリケーション サーバ

外部データ ストレージ、データベース アプライアンスおよびモニタリング アプライアンスを使用する、より複雑な例です。

JBOSS 使用状況例 2

使用中のアプライアンス:

使用されるプロパティ:

プロパティ

説明

jboss_env

JBoss 5、JDK 6

使用される最新の JBoss 環境。

jboss_cfg

default

JBoss のデフォルト設定。

tcp_port

80

HTTP のデフォルト ポート。

app_base

コンテンツ

アプリケーションは NFS マウントのデータ ボリュームの /content サブディレクトリに置かれます。

content_on_fs

on

コンテンツは NFS マウントのボリュームに置かれます。

logs_enabled

yes

ログは記録されます。

logs_dir

/jboss_logs

ログ ファイルは NAS アプライアンスの /jboss_logs/ サブディレクトリに置かれます。

log_filename

jboss-runtime.log

ログ ファイルには「jboss-runtime.log」という名前が付けられます。

log_level

EMERG

緊急時メッセージのみがログ記録されます。

フロントエンドを備えたアプリケーション サーバ

この例では、フロントエンド WEB5 アプライアンスは静的コンテンツを処理し、動的に生成されたコンテンツのすべてのリクエストをバックエンド JBOSS アプライアンスにリダイレクトします。

JBOSS 使用状況例 3

使用中のアプライアンス:

使用されるプロパティ:

プロパティ

説明

jboss_env

JBoss 4、JDK 5

使用される JBoss 環境。

jboss_cfg

default

JBoss のデフォルト設定。

tcp_port

8080

標準 JBoss TCP ポート。

app_base

コンテンツ

アプリケーションはデータ ボリュームの /content サブディレクトリに置かれます。

content_on_fs

off

コンテンツはローカル ボリュームに置かれます。

logs_enabled

なし

ログは記録されません。

クラスタ化され、フォールト トレランス性を持つフロント エンド、データベース、バックエンド サーバを伴う複雑なホスト環境。

クラスタ化されたフロントエンド、複数のクラスタ化されたデータベースおよびクラスタ化された JBoss バックエンドを備えた複雑な適用例です。

JBOSS 使用状況例 4

gw4 入力ゲートウェイは受信リクエストを受信し、URL スイッチ sw1 にリクエストを転送し、この URL スイッチは静的コンテンツのリクエスト(出力端子 1-3、ロード バランサ lb1 を通じて Web フロント エンド サーバ web1 および web2 に送られたもの)をアプリケーション呼び出し(出力端子 5-7、バックエンド ロード バランサ lb2 を通じて JBoss アプリケーション サーバ AppSrv4 および AppSrv5 に送られたもの)から分離します。 フロントエンド Web ファーム(web1 および web2)は受信リクエストを処理し、静的コンテンツで応答するか、2 番目のロード バランサ lb2 を通じてリクエストをバックエンド サーバへ転送します。 フロントエンド サーバはクラスタ化された MySQL データベース アプライアンス db_1_1 および db_1_2 を使用します。 2 番目のロード バランサ lb2 は、クラスタ化された JBoss アプライアンス AppSrv4 および AppSrv5 の間のトラフィックの均衡を保ちます。 これらのアプライアンスはクラスタ化されたデータベース アプライアンス db_2_1 および db_2_2 を使用します。 データ ストレージは NAS アプライアンス nas によって NFS を介して提供されます。

使用中のアプライアンス:

使用されるプロパティ:

プロパティ

説明

jboss_env

JBoss 5、JDK 6

使用される最新の JBoss 環境。

jboss_cfg

all

クラスタ化を含む、JBoss の 「すべて」の設定。

tcp_port

8080

JBoss のデフォルト ポート。

app_base

コンテンツ

アプリケーションは NFS マウントのデータ ボリュームの /content サブディレクトリに置かれます。

content_on_fs

on

コンテンツは NFS マウントのボリュームに置かれます。

logs_enabled

なし

ログは記録されません。