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IPMI リモート電源管理のトラブルシューティング

ディスカバリおよびインベントリ プロセスの一部として、BFC は、検出したサーバに IPMI を介してリモート電源管理を設定しようとします。 正常に設定された場合、サーバは電源制御され、BFC は、サーバ上の電源管理操作を適切に制御できます。 IPMI LAN アクセスに対して BMC (ベースボード管理コントローラ)を設定できないと、サーバが「手動電源」モードで実行されることになります。

ユーザ インターフェースでサーバ ステータスが認識できる場合は常に「手動電源」モードのサーバを特定することができます。 具体的には以下のような場合です。

電源制御されたサーバがリモート電源ステータスまたは アクション リクエストに応答しない場合、それは「劣化」していると考えられます。 「劣化」状態とは、散発的な通信の失敗または一時的に反応しない BMC に起因する断続的な状態を言います。 通常これらの状態は自己修正されます。

ただし、別の原因によってサーバの「劣化」が発生する場合があります。リモート IPMI コールが認証される BFC PowerAdmin ユーザ アカウントをセットアップできない場合などです。

サーバが検出されたら、BFC は電力コントローラに BFC ユーザ(PowerAdmin__BFC)を追加しようとします。 これが何らかの理由で失敗した場合、BFC はシステム共通の IPMI パスワードを使用します。 前述のとおり、サーバは「劣化」状態になり、ユーザ設定の失敗を通知するメッセージが表示されます。

システム共通の IPMI パスワードを代わりに使用できない場合、以下の 2 つの理由があります。

  1. システム共通の IPMI パスワードが設定されていません。
  2. BFC 以外のユーザ/パスワードがサーバにすでに指定されています。 : サーバ固有の認証情報は、PowerAdmin_BFC ユーザを設定する機能に関係なく、常に使用されます。

電源の状態を「劣化」から「電力制御」に変更するには、以下のいずれかを実行します。 いずれの場合も、既存ユーザの認証情報を入力します。

: BFC で独自のユーザを電力コントローラに設定しようとした場合でも、電力コントローラにすでに設定された既存ユーザが BFC によって変更または削除されることは決してありません。